※参考記録

日本百名山山頂宙返りを敢行中の【雪崩★マン】が綴る社会学的山岳エッセイ!

「新宿ドリームランド」にて

2002年04月12日 | 雑感【thoughts】
 “職安”ってところをはじめて訪れた。あッ、『ハローワーク』っていうんだっけ?

 新宿エルタワービル23F。
いやァー、ハイソで綺麗でゴージャス!!
職安って、小汚いジャンパー羽織ったオヤジ達がふけ混じりの頭と不精髭の面下げて、
酒臭い身体をよじらせながら、カウンター越しに、
メガネをかけ、白のワイシャツとグレーのネクタイ、
七・三分けの頭の30歳くらいの係員の説明を
右と左、アンバランスに開いた焦点の定まらない血走った眼をギョロつかせながら聞くところで、
後ろには同じようなオヤジ軍団と、少しばかりの風俗上がりの30女が
並んでいるところだと思っていたが…(そりゃあ世界恐慌の一コマだ)。
 というのは大嘘で、そこまでは思っていなかったが、
私の想像よりも“活気に溢れ”、とっても“フツーの感じ”だった。
いわば、『新宿の雑踏』そのままって感じ。

 驚いたのは「人の多さ」。しかも「フツーの人達」。
私同様30前後の人が目立つ。でも彼らは専ら情報(求人)検索のパソコンを占拠しているだけで、
カウンターで話を聞いている人は、40~50歳くらいの人が多いかな。
なかには30歳台風でスーツを着て、いかにも営業の途中という感じの人もいた。
本当に営業の途中だったりして。
そういう人が200人近くいたと思う。女性は2割くらい。

 そんでもって「広い」!
ビルのワンフロアとはいえ、かなり広めのレストランくらい(って何㎡くらいだ??)。
そこにパソコンが150台!!しかもプリンタ付。最新。その全てがたいてい使われており、
入り口の総合案内で使用許可札をもらい、それに記載されている番号のパソコンを使用する。
パソコンは壁伝いに、またフロア中央に円形に配置され、さながら、
お昼頃の「ディズニー・シー」入り口の地球儀の噴水前の雰囲気。
明るく清潔な店内(じゃない!)。綺麗な絨毯フロア。丁寧できびきびした態度の店員(じゃないって!)。
こんなお店なら(違うだろ!)また来たァーい!
次号の「東京ウォーカー」の“今新宿でイチオシのお洒落なお店”特集で紹介されるだろう。

 “コンビニ化”された職安。
すっかり仕事を探す気が萎えてしまった私は、15分ほどで店(もういいや)を出て
大好きなアウトドア・登山用品店、紀伊国屋書店を巡り、本を一冊買い、帰ってきてしまった。