著者 小池 真理子
昭和38年11月、三井三池炭鉱の爆発と国鉄の事故が同じ日に発生した夜、
12歳の少女は何者かに両親を惨殺された。
音楽家を目指す美貌の彼女の行く手に、事件が重く立ちはだかる…
※「人間の苦しみや不安を癒してくれるのが、本物の芸術なんだ。
だからこそ、そこに神が宿る。」
「これ、なんていう曲?」
父は、かけがえのない大切な言葉を口にする時のように、ひと呼吸おいてから答えた。
「神よ憐れみたまえ」
(少女と生前の父との会話)
12歳から晩年まで、舞台は東京から函館へ…
色々な登場人物たちと共に、少女は大人に なります。
両親が惨殺された時の小学校担任だった先生と、
函館で、共に年老いての再会は、感慨深いシーンでした😢
小池真理子さんは、大好きな作家さんです💕