そ の ひ ぐ ら し

その日1日を良く暮らせればよし。
スカイツリーのふもとでちびと小ちびとオットと4人暮らし。

妊娠糖尿病・入院1日目

2018-08-16 21:35:47 | 高年妊娠・出産の記録

2018.08.16 木曜日 はれ、風強い
ちび3歳11ヶ月3日/28週と5日(8ヶ月初め)

入院初日。ちびにはいつも通りに保育園に行ってもらう。私が入院することは、夜にオットから伝えてもらう予定だ。
病院へは13時に行くことになっているけど、会社には朝から休みをもらって、洗濯、入院の支度など。
朝から鼻炎を発症して、くしゃみと鼻水が止まらない。以前の検診で相談し、妊娠中でも飲める鼻炎薬として処方してもらってあったセチリジンを飲む。まーこれが効かないんだ… でもしょうがない。
ちなみに、妊娠中の鼻炎への対処は、まずは点鼻薬で対処するのが基本らしい。でも私には点鼻薬が効かないどころか、刺激でかえってくしゃみが出まくってしまってダメ。なので飲み薬でお願いしたら、第一候補がアレグラ。しかしこれも以前に飲んで全く効かなかったので、そのことを伝えたら、処方してくれたのがセチリジンだった。しょうがない。

11時半、昼食を食べに出るついでにソラマチをぶらり。マタニティウェアと入院着を兼ねられそうなビッグサイズのTシャツとワンピースを買った。2枚で4,000円ちょっと。これにレギンスを履いておけば入院中の部屋着にもなるし、そのまま外にも出られる。夏フェススタイルは楽ちんで便利なのだ。
それから昼食。ケンタッキーやクアアイナを横目に見つつも今日はさすがに控えて、カフェでビーフシチューとパン、サラダのセットを頼んで食べた。

結局病院には13時半到着。病棟に着いて、まず助産師から問診を受ける。続いて入院の手続きをし、保証金50,000円を現金で支払う。
病室に通される前に、空いている陣痛室に通された。宿題として出されていた食事記録をつけたノートと、これも事前に渡されていた日々の生活についての問診票を書いてきたものを渡す。
それからベッドに寝て、お腹にモニターをつけられた。お腹の中のぽんの心音が聴こえる。ケーブルで繋がれたスイッチを渡されて、胎動を感じたら押すように指示された。そのまま40分くらいモニタリングするとのこと。ぽんはよく動いてたけど、私はそのうちウトウトしてしまって、多分何回かスイッチ押し忘れたと思う。

30分ほどして助産師が来て、食事記録ノートと問診票の内容に関していくつか確認を受けた。
初産のときは特に引っかかることもなく、妊娠・出産時のトラブルもなかったこと。
身内に糖尿病患者や肥満の人はいないこと。
ノートを見る限り、食事内容はヘルシーとも言われた。
でもそれは病院に見られることが分かっていて気をつけている部分もあるから、当たり前だ。私の場合、1日3食の食事の内容は多分そんなに問題なくて、問題があるとすればそれ以外の間食だ。特に仕事中は甘めのおやつや飲み物に手を出しがち。それに、そもそも今回基準値をオーバーした主要因は多分、普段とは違う帰省中の食生活だからなあ。
助産師、私よりは少し年齢上っぽいけれど、綺麗な人でとても感じがいい。

それから妊娠糖尿病という病気について簡単なレクチャを受ける。ネットであらかじめ調べていたので、特段新しい情報はなかった。でも改めて説明を受けるとなんだかちょっと凹む。助産師の話し方にそういうニュアンスはないけど、それでも"自己管理できてないぞ"と言われている気がしてしまう。

続いて2泊3日の入院中のスケジュールについて説明を受ける。
Day1は特になし。出されたものを食べて、あとはごろごろしてるだけ。
Day2がハイライト。3回の食事の前後、計6回の採血。
Day3はその血液検査の結果を踏まえた、栄養士からの栄養指導と医師からの指導。(検査結果が悪くなければ)それが終わり次第退院。

入院中は4分食と言って、1日に必要なカロリー量(私は1,700kcal)を4回に分けて摂る必要があるらしい。3回の食事の他に、21時におやつが出るとのこと。一気に大量のカロリーを摂取すると血糖値が跳ね上がるので、なるべく緩やかな上昇と下降になるようにするための方策だ。
カロリー量が決められて、計算された食事が出されるので、入院中は出される食事以外のものは食べてはいけないことになってる。飲み物もカロリー0の水かお茶だけ。何とも味気ない(文字通り)食生活。
それから、治療上は診断値よりも随分と低い値(高いハードル)をクリアしないといけないこともわかった。これ、4年前の私は本当にクリアしてたんだろうか?前回は糖負荷の検査をしなかったから、真相は不明だ。

助産師との会話が終わり、この後モニターを外しますねと言って一度助産師が部屋を出て行ったが、なかなか戻ってこない。と思ったら戻ってきて「ちょっとお腹が張ってるみたいだけど感じますか?」いいえ、全く。。。ともあれモニターはいったん外されて、病室に通された。
妊娠糖尿病についてのリーフレットを渡されたので、ぱらぱらと見てみる。胎児が巨大児になるメカニズムは、単に糖が行き過ぎるということではなく、胎児自身が作るインスリンによるらしい。母体からくる血液が高血糖だと、それをコントロールすべく胎児も自分でインスリンをせっせと出すのだが、インスリンは成長因子だから、出せば出すほど自分が大きく成長してしまうのだそうだ。はー!なんかすごい。

ほどなくしてナースステーションから呼び出された。「診察をするので診察室に来てください」とのこと。外来でも何度か診てもらっているK先生が来て、内診を受けたのちに説明があった。
先ほどモニターでとったデータを見せられ、お腹が数分間隔で張っているとのこと。胎動によっても張るらしいが、それ以外のタイミングでも張っているという。えー。全然感じないのでわからないんですけど。私がボタンを押し忘れただけとかじゃないですよね?と念のため聞いてみたが、違うという。胎動による張りと、そうでない張りをモニターは区別してるらしい。ほお。子宮頸管の長さはまだ十分あるので大丈夫だけど、張りの間隔が短いので一応薬を飲んでもらいますね、と先生。へえ。何しろ全く自覚がないので間の抜けた返事しかできない。

病室に戻ってしばらくすると栄養士が来た。用件は最終日の栄養指導の時間調整。
その後に今度は薬剤師が来て、張り止めの薬「ウテメリン」を渡された。毎食後に1錠ずつ。「副作用で動悸や手の震えが出ることがありますので、ひどかったら言ってください」とのこと。
それから後は暇になったので、週末の通訳案内士試験に向けた勉強に勤しんだ。これまで全然勉強時間が取れていなかったので、入院で時間ができたのは正直ラッキー。今年は一次試験の5科目中3科目を免除されているから超チャンスなのだ。なんとか今年受かってしまいたい。

18時過ぎに夕食が配膳された。病院食はただでさえ味気ないのに、私はカロリー量をコントロールされているので量も少なめで、なおさら物足りない感じ。自分にとって食は重要な楽しみだってことを痛感する。「あとこれ、21時の分ね」と言って牛乳も渡された。21時のおやつって、牛乳ですかあ…。何の楽しみもなく機械的に食べる。
19時前にオットがちび(3歳♂)を連れて面会に来てくれた。ちびがどんなリアクションをするかなと思ったけど、いたって普通だった。ちびも喘息で2回この病院に入院しているし、外来でも何度となく来ているので、見慣れてるせいもあるかも。病院の静けさを察したらしく、終始ひそひそ声でしゃべってる。オットと私を含めて周囲の大人は普通の声で話しているのに。

ち「(ひそひそ声)カカ、2かいおとまりするの?」
私「そうだよ。今日の夜と、明日の夜は病院に泊まって、土曜日の朝帰るからね」
ち「(ひそひそ声)あのさ、7かい(小児科病棟のこと)にはさ、あそべるところがあったけど、ここにもある?」
私「あー、プレイルームはここにはないんだよねー」
ち「(ひそひそ声)どうしてー?」
私「7階はさ、ちびくんみたいに小さい子たちが入院するところだから、プレイルームがあるんだけど、この階には大人と、ちーっちゃい赤ちゃんしかいないから、プレイルームはないんだ」
ち「(ひそひそ声)そうなのー?」

どうやら遊べることを期待して来たらしい。当てこんでたプレイルームがないとわかると、「カカ、はやくよくなってね」などとTPOをわきまえた風な発言をしつつ帰りたいモード。カカ一緒に帰ろうよ、などと言って泣くこともあり得ると、オットも私も若干心配していたのに、杞憂に終わって拍子抜けだ。そういえばちびは0歳の頃から一貫して、母の不在についてはドライなんだった。おほほ。私も母親という職業に就いてる人の中では多分ドライなほうだから、ありがたいと思う気持ちが99%で、さみしい気持ちは1%くらいだ。お腹の中のぽんも同じくらい、母の不在に寛容であってほしいけど、どうなるやら。

ばいばーい、とにこにこ手を振って帰っていく面会者たちを見送って病室に戻り、ブログ執筆。途中、新生児室から赤ちゃんの泣き声が度々聞こえてくる。新生児特有のあの泣き方が、今日はなぜか私を居心地悪く不安な気持ちにさせた。ちびを産んだときにそんなことは思わなかったし、今回の妊娠でも外来で幾度となく来てその度に泣き声を聞いているけど、全然平気だった。精神状態の表れかな。自覚症状がないとは言え、自分の妊娠に問題を抱えているのだから無理もないかも。

指定された通り21時に牛乳を飲む。ほどなく病室は消灯された。もちろんぜんっぜん眠くない。試験勉強でもしながら眠気が来るのを待つか…。

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