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2人のマリア  サウンド・オブ・ミュージック4月7日

2012年04月07日 23時51分00秒 | 観劇
月曜の昼前、予想だにしなかった江畑さんと智恵さんのマリアダブルキャストに、かなり動揺しました。
はるちゃんで始まった、大阪公演。
土居さんの登場に、智恵さんの出番はないのかもとさえ思えました。
2月、待ち望んだ智恵さんのマリア、東京と比べると1幕の可愛さと、2幕の大人の女性がより明確になり、さらに魅力的なものでした。
もしからしたら、楽までいくのかとさえ思いながらも、大阪だけにはるちゃんが戻ってくるものと。
そんな矢先の、江畑さん登場。
そう言えば、東京アイーダも終盤になって、江畑さんがデビューしてましたね。
120407m
江畑さんの第一印象、はるちゃん同様に等身大のマリアで、可愛いいです。
ソフィーで観た頃に比べると、ホッソリしたかなという印象です。
たまに、台詞のイントネーションが?な時はありましたが、芝居に集中していれば気付かない程度です。
サウンド・オブ・ミュージックを観ていると、はるちゃんに教わったんのが判りました。
1幕は、マリアのイメージを持ちつつも、リーズルの上の長女のような感じさえしました。
公演数を重ねていくと、良くなるでしょうね。
一つだけ気になるのが、歌声。
もともとハスキーな声の江畑さんなので、クリスティーヌを演じてきたマリアのキャスト(土居さんは演じていませんが、綺麗な歌声です)と比較してしまうと、私の中ではマリアのイメージではありませんでした。
頑張って歌っていますが、声を作っている分伸びが無くなってしまっている部分が、ちょっと残念です。
1幕ラスト、修道院長がすべての山に上れを歌い上げている時、涙を流していました。
頬に涙を光らせながらのマリアを、初めて見ました。
カテコのホッとした表情の江畑さんを観ていると、明日からは彼女のマリアだと思いました。
四季3人目のマリアとして、頑張って欲しいです。
120407s
そんな江畑さんを観て、ソワレは智恵さんのマリアを確信しました。
と同時に、大阪は智恵さんにとって最後のマリアかなとも。
その智恵さん、マイクの調子が悪いのか、サウンドの歌いだしを聞いた瞬間、調子が今ひとつなのかな?
いつもとは少し違う声に、ちょっとドキドキでした。
表情を観ていると、こちらはいつも通り。
草原を降りてきて、腕時計を見て時間を忘れている事に気付くのは、智恵さんだけなのかな?
江畑さんは、しませんでした。土居さんは、どうだったのか気になります。
歌声は、どこだったか記憶が曖昧ですが、もう1ヶ所気になる瞬間があった程度です。
東京と比べて台詞でのトーンを少しだけあげている分、歌声も意識しているせいなのかなとも。
智恵さん、はるちゃん、沼尾さん、土居さん、江畑さんと、5人のマリアを観ることができました。
でも、やっぱり私にとっては、智恵さんのマリアが一番です。
マリアという女性の描き方が一番丁寧なので、マリアが関わる人達への関心も引き出され、作品への思いが更に深まっていく気がします。
カテコの智恵さんを見ていて、改めて思いました。
主よ、今日のお恵みに感謝いたします。
そう祈らずにいられませんでした。

他の方の印象を、いくつか。
久しぶりの佐和さんの修道院長。
秋山さんのペドロ親分のような懐の深さは感じられないものの、ゆっくりと一言一言を噛み締めるような語り口もあって、本来の修道院長というイメージです。
歌声は澄んだ美しい声なので、秋山さんと比べてしまうと、物足りなさを感じてしまうかもしれませんね。
私としては、シスター・ベルテで戻ってきて欲しいです。

久居さんのシスター・ベルテ
佐和さんのベルテに似ています。
シスター達の歌声の中でも、彼女の美しいソプラノが響きわたります。
朝の祈りや、ウェディング・セレブレーションでは、いつもにも増して美しいシスター達の歌声が響きました。

久々の岸ロルフ
石毛君には申し訳ないけれど、安心して聞いていられる歌声です。
マチネではベンチから落ちるふりをしていたら、本当にバランスを崩して落ちていました。
1幕での少年の顔と、2幕でのナチスの突撃兵の顔の違いが、とても良いです。
突撃兵として修道院で大佐を発見した時、自分がナチスの一員として手柄をあげられるという意識なのか、してやったり的な表情笑みを見せるのですが、体を張って大佐を庇うリーズルに、苦悩の表情の果てに「誰にいません」の一言。
リーズルとの一時を思い出した姿に、ホロっときそうでした。

脇野リーズル
印象は悪くないのですが、歌声が・・・。
独特の震える感じの歌声が、私は苦手かな・・・。

今日、観に来るまでは何度も迷ったものの、やはり観に来て正解でした。
明日は、きっと江畑さんがマリアを演じると思うので、安心して京都マンマの楽を観に行ってきます。