My Favorite Things

写真、舞台、Jazz、バーボン、星空 等々。
私のお気に入りです。

二人の約束  劇団ふたり公演

2008年02月24日 22時03分04秒 | 観劇

P4000110

劇団ふたりと聴くと、お笑い系を想像してしまいそうですが、こちらは中井貴一さんと段田安則さんが2001年にコンビを組み、2人だけで公演をされたことから始まったものだそうです。
2回目の公演となる今回、舞台が初めてと言うりょうさんを迎えてのストーリーは、たっぷりの笑いに、ホロッとさせられるシーンがあり、あっと言う間の2時間でした。

舞台は、昭和の30年代を思わせるレトロな雰囲気が漂います。
古物商を営む小倉小太郎の店舗兼住宅には、なにやら怪しげなものがたくさん置かれています。
コタツが置かれた和室の隣には小さな庭があり、洗濯物を干す物干しやブロック塀、塀の側には木の電柱が立っています。
40歳を過ぎても夢を追っているかのような一面と、剽軽で人の良い小太郎。
大家の娘で、幼なじみ。 小太郎をお兄ちゃんと呼んで慕う、バツイチのめぐみ。
そこに電柱から小太郎の住まいをのぞき、果てには塀をよじ登ったものの塀から落ちて記憶を失い、小太郎に救われたことをきっかけに共に生活をする大作。
この3人の不思議な生活が、物語を進めていきます。

前半は記憶を失った大作と小太郎の軽妙なやり取りがコミカルで、私の中では中井さんにこんな役を演じるんだと感じてしまいました。
こんなシーンを観ている方が、お笑い系の劇団ひとりさんをイメージしてしまいます。
そんな生活を始めるとき、小太郎が大作に「記憶が戻ったとき、だまって去っていかない」ことを約束させます。
40歳を過ぎても小太郎が独身のままなのには、理由がありました。
幼い小太郎は順子とともに、手紙や宝物を詰め込んだ宝箱を庭に埋め、30年後には結婚をする約束をします。
そのタイムカプセルを掘り出す日が、間近に迫っていたのです。
大作に少しずつ記憶が戻り、自分が誰で何のために小太郎の本を訪れたのかが解ったとき、大作は家を飛び出していきます。
自分に仕事を依頼した親切な先輩に裏切られ、自分の作品が他人の名前で出されることを知り、衝撃をうけまるめぐみ。
そんなめぐみを慰める、小太郎。
めぐみから、現れるかどうかも解らない人を待つことがなぜできるのか、もし現れなかったらどうするのかを問い詰められます。
自分が幼いときに両親を亡くし、孤独な精神状態に置かれた小太郎にとって、人を信じていくこと、信じる努力をすることがとても大切だったことをめぐみに語りかけます。
でも、その思いとは裏腹に裏切られることを恐れている小太郎がいることを、めぐみから指摘されます。
そして、めぐみから順子は大作と結婚していることを告げられる小太郎。
翌日、小太郎の元に戻ってきた大作から、事実を告げられる小太郎とめぐみ。
そこには、切ない現実が。
亡き順子の代わりに、小太郎とタイムカプセルを掘り出す大作。
それを見つめる、めぐみ。
菓子の空き缶のような箱には、幼い頃のめぐみの手紙も。
幼い頃の小太郎と順子の約束と、30年後思いもよらぬ出会いの中で交わした小太郎と大作の約束。
その2つが、同時に果たされたのです。

今日が千秋楽ということもあり、カーテンコールに応える3人の頭上には、カラーテープが飛び交っていました。
そして、最後に冒頭で大作が小太郎の家の塀を覗くような格好をした男が現れ、あっと言う間に塀を乗り越えて舞台上手に立ちました。
作・演出の福島三郎さんから、公演の挨拶でした。
私好みの芝居で、大満足の舞台でした。

劇団ふたり、ぜひ次回の公演も観てみたいものです。

PARCO劇場
小倉小太郎   中井貴一
大垣大作    段田安則
倉沢めぐみ   りょう


春一番 vs 木枯らし

2008年02月24日 21時11分00秒 | 季節

春一番が吹き荒れた昨日に引き続き、今日も午後から仕事関係で笹塚へ。
11時30分頃に自宅を出て、バスで赤羽へ移動している時、携帯からmixiにアクセスすると京浜東北線が不通となっているとのこと。
強烈な木枯らしの影響もあってか、沿線の火災の影響で止まっているとのことで、並行している高崎線や宇都宮線にも影響が出ているようでした。 P4000107
今日に限っては埼京線~京王線のため影響はないと思いながら赤羽に着くと、目に飛び込んできたのは強風のため遅れがの表示。
乗った列車は、30分遅れで運行しているとのこと。
こちらも、新宿から先の乗り入れの関係で、山手線や湘南新宿ライナー等にも影響が出ているようでした。
P4000109
さらに、新宿の京王線の改札を抜けると、ここでも風の影響で遅延が発生しているとの表示が。
昨日の春一番の強風よりも、はるかに影響が大きかったような気がします。
こうしてみると、地下を走っている地下鉄が一番安定していたようです。
それにしても、都心の交通は自然に対してひ弱ですね。


春一番

2008年02月23日 23時59分00秒 | 季節

東京で、春一番が吹き荒れました。
朝から暖かな陽射しで、穏やかな週末という印象でした。
昼過ぎから仕事の関係で新宿近くのビルに籠もっていたため、窓の外が薄暗くなったのは気付きましたが、春一番に相当するほどの強風が吹き荒れたのは全く知りませんでした。
夕方、コンビニへ行くために外出したときに、気温がかなり下がり昼間との温度差の激しさ驚かされました。
春一番が吹いたとは言え、前線の通過後は真冬の寒さが控えているだけに、いっそう寒さを感じるわけです。
深夜、地下鉄の駅を出ると雲間に満月を過ぎた月が輝いていました。
蒼い輝きが、視覚的にも寒さを感じさせます。
菜の花を従えた朧月夜までは、もう少しかかりそうです。

P4000105s


千駄の稲

2008年02月21日 07時57分46秒 | まち歩き

P4000092

以前から気になっていた、JR総武線・千駄ヶ谷駅ホームの巨大な将棋の駒。
列車待ちのあいだに近づいて見ると、駒の裏面に千駄ヶ谷の由来が書かれていました。
それによると、付近の谷で千駄の稲が収穫されたことから、太田道灌が名付けたとのことです。
ところで、千駄の稲とはどんなものを指すのでしょうか?
稲の種類なのか、それとも収穫量を表現する上での何かの単位なのか?
千駄ヶ谷の由来は理解できたものの、新たな疑問が残ることに。
それにしても、なぜ将棋の駒が置かれているのか?
こちらの由来も、どこかに記して欲しいものです。

P4000091_2


相性

2008年02月20日 23時03分00秒 | 観劇

P4000080

シアターコクーン5月、「わが魂は輝く水なり」の先行予約当選の通知が届きました。
以前から抽選での当選確率が50%くらいで、私にとっては相性の悪い劇場です。
最近は、少しだけ確率が上がってきたような気がしますが・・・。
さらに不思議なことに、運良く当選したときも、座席の列がほぼ毎回同じ列になります。
比較的コンパクトな劇場なので不満は無いのですが、たまには前方の席が当選しても良いような気がするのですが、やはりこれも相性なのでしょうか?


大江戸線

2008年02月19日 23時51分00秒 | 日記

P4000077

仕事での移動手段の一つに、地下鉄大江戸線があります。
後発で設置された路線だけに、かゆいところに手が届く感の高い駅の設置に、使用頻度は思いの外高いものがあります。
便利な反面、ちょっとしたマイナスポイントも。
既存の路線を避けるように造られたためか、車両が狭いこと。
特殊な存在のモノレールや、ゆりかもめと比較すれば問題のない広さながら、ラッシュ時には狭さを改めて感じさせられます。
それと、もう一つ。
最大の問題は、駅の入り口からホームまでの距離。
平均的にかなり地下深いところに設置されているのか、ホームまでの距離が長いために予定している列車に乗るのに一苦労することも。
有楽町線が開通した頃、永田町駅の深さが凄いと思いましたが、こちらも負けていません。 P4000078
写真は、使用頻度の高い国立競技場前駅のエスカレータです。
地上駅から少し階段で下りたところと、改札階を一気につないでいますが、まさに見上げる高さ。
改札階からホームまでには、もう一下り。 地上からホームへ着くまでに、乗車していたら確実に1駅以上移動できる時間がかかるのは、今さらどうにもならないのでしょうが・・・。
そんなことを考えながら、今日も利用しています。


ご近所散策

2008年02月18日 23時51分00秒 | まち歩き

普段、あまり気にもしていないのですが、外出先から勤務先に戻るとき、地下鉄の駅を1つ前で降り少しだけ歩いてみました。
銀座線表参道駅から15分ほどの距離を裏道経由であるいていみたのですが、平日の日中の景色は少し新鮮です。
P4000070
以前も見たことがある、新潟館ネスパス前には巨大な雪だるまが。
普段は雪を目にすることが少ない都会の人間には、子供も大人も興味津々です。
春のイメージのチューリップのプランターが置かれ、冬から春の移り変わりをイメージさせてくれます。
P4000071
裏手の路地に入っていくと、場所柄オシャレなショップが多く目につきます。
道路側のガラスが凝ったショップは、アングルによっては鏡を何枚も並べたように景色を映しています。
P4000072
細い路地には、こぢんまりとしながらも個性的なお店が並んでいます。 P4000073
途中、コンパクトなギャラリーで、写真展が開催されていました。
ART・IN・GALLERYというギャラリーで、橋本大輔さんの「かたとき」という写真展です。
今日が最終日となっていたので、おじゃましてみました。
展示壁面は少ないものの、選ばれた作品が展示され、プロジェクタでの上映も行われていました。
普段、気付かずに過ごしてしまっている時間を切り取ったような作品は、見ていると風や波の音が聞こえてきそうです。
気付けば、最近写真展も見に行っていないことに気付きました。
時間を作って、じっくり見に行ってみようか・・・。
わずかな時間、ほんの少しの遠回りは、いつもと違った景色でした。


『オペラ座の怪人』20周年記念メモリアルカード

2008年02月17日 19時39分59秒 | 観劇

P4000068_1

四季からのメール便が届いたので、何かと思いながら開封してみると、『オペラ座の怪人』20周年記念メモリアルカードでした。
GWの公演分を申し込んだのが11月初めなだけに、ほとんど忘れていました。
はがきサイズのカードは、レンチキュラーレンズを使ったアングルによって写真が変化するもの。

Opera_01 数年ごとに流行ったりしている素材ですが、久しぶりに目にしました。
一般的なカードサイズを想像していたので、ちょっと意外でした。


友達はいいもんだ~♪  ユタと不思議な仲間たち

2008年02月16日 23時40分00秒 | 観劇

昨年、NHK教育でのオンエアで初めて観たのですが、大幅に編集が加えられていることを知りました。
以来、観劇レポを見るにつれ、ちゃんと観ておきたいという思いに駆られていました。
東京・秋劇場に戻ってきたことに加え、芝さんがペドロ役と言うこともあり、今日のソワレ公演を観てきました。
ファミリーミュージカルと言うこともあり、さすがに週末のマチネは賑やかだろうと思い、少しでも集中?できるのではと思いソワレにしました。
客席に入ると、思ったよりも子供が少なく、思い通りながらもちょっと拍子抜けです。
幕が上がると、オンエアとはセットが違っていると思ったものの、理由は直ぐわかりました。
昨年のレ・ミゼラブル以来の、回り舞台です。
湯の花村の山道?を歩き回る様子を、うまく表現しています。
セットが凝っていると思ったのも束の間、ユタに対するいじめのシーンが飛び込んできます。
思いの外長い時間続くシーンは、生で観ていると迫力が違います。
座敷わらしとなった子供達の状況を語るシーンは、当時現実にあったことではあるのでしょうが、あまりに惨いこと故に想像もしたくないです。
ごあいさつの時にダンジャだったかモンゼだったかが飢饉のために人肉を食す的な表現が出てきたのには、かなり驚きました。
ユタが銀林荘に泊まり、座敷わらし達を待つシーンからは、解っていながらも早くワクワクしてきます。
ただ、舞台に対してほぼ真正面の席だったため、グリーンのレーザーが結構目に入り眩しかったのはNGです。
ペドロ役の芝さんは、昨年のジーザス・クライスト=スーパースター(ジャポネスク・バージョン)のユダ役以来です。
声量たっぷりの歌声は、相変わらず素晴らしく鳥肌がたってきます。
特に下手に立ち熱唱しているようすは、隈取りのメイクもあってかユダとイメージが重なりました。
2幕になると、クルミ先生の登場により、劇場に笑いが起こります。
屋外授業での笑い声を聴いていると、ファミリーミュージカルを観ているという実感がわいてきます。
テレビやマンガなどで壮絶な殴り合いのシーンや死を美化しているかのようなシーンを目にすることが多い子供達にとって、座敷わらしという特別な存在ではあっても勇気づけてくれるものの存在はどう映るのでしょうね。
幼い子供達には、ユタが「死になくなって鉄橋へ行った」ことは理解できないでしょう。
小学生の高学年くらいの子供達に、観てもらいたいと思ってしまいます。
ペドロの「生きていることは、それだけですごいことだ」と語りかけるシーン、心に響いてくれるかな・・・。
フライングのシーン、キャッツでミストの連続ターンの時のように、会場から拍手が起こるんですね。
ファミリーミュージカルは「夢から醒めた夢」以来の2作品目ですが、今回もラストになると思わず泣かされてしまいました。
今回は、隣の女性や後ろの席などからすすり泣きが聞こえてきて、その多さに驚きました。
願わくば鼻をかむのは、もう少しだけ我慢して欲しいな。
ラスト、「友だちはいいもんだ」のメロディーが流れると、客席に役者の方々散り全員で歌い上げますが、思わず小声で口ずさんでしまいました。
歌が終わると、噂に聞いていた役者の皆さんによるお見送りが始まりました。
隣の女性が足早に出て行ったのにつられてロビーに出たおかげで、芝さん、深見さん、藤原さん達と握手をしていただき、短い会話ができたりしました。
クロークでコートを受け取った後も、戻る間際の樋口さんと握手できました。
メイクの効果もあるけれど、小柄で可愛い方ですね。
結局、道口さんも間近にいらっしゃったのですが、あまりの人の多さにそばに寄れませんでした。
逆に、ユタの母親役の菅本さんは服装が普通なので、一般のお客さんと紛れていて最初は解りませんでした。
長い列の最後のお客さんまで、笑顔で握手をしていた芝さんの笑顔が印象的でした。
笑いあり、涙ありの感動の舞台でした。 P4000057

<style> <!--table {} .style0 {text-align:general; vertical-align:bottom; white-space:nowrap; color:windowtext; font-size:11.0pt; font-weight:400; font-style:normal; text-decoration:none; MS Pゴシック"; border:none;} td {padding-top:1px; padding-right:1px; padding-left:1px; color:windowtext; font-size:11.0pt; font-weight:400; font-style:normal; text-decoration:none; MS Pゴシック"; text-align:general; vertical-align:bottom; border:none; white-space:nowrap;} .xl24 {font-size:9.0pt;} .xl25 {font-size:9.0pt; text-align:left;} --> </style> <col width="93" class="xl24" /> <col width="84" class="xl24" />                                                                    
四季劇場[秋]2008年2月16日
ペドロ        芝 清道 
ダンジャ丸山れい  
ゴンゾ深見正博
モンゼ田村 圭
ヒノデロ道口瑞之
ユタ藤原大輔
小夜子樋口 茜
寅吉吉谷昭雄
ユタの母菅本烈子
クルミ先生丹 靖子
大作菊池 正
一郎遊佐真一
新太厂原時也
たま子後藤華子
ハラ子上原のり
桃子市村涼子

日没

2008年02月15日 22時49分00秒 | 

P4000046

夕陽が周囲のビルを真っ赤に染めているのを見て、久しぶりに屋上に上がってみました。
ちょうど、西の山並みに夕陽が沈むところでした。
冬空にはちょっと珍しいくらい、赤みの強い夕陽が印象的でした。


キャッツ

2008年02月14日 23時05分18秒 | まち歩き

P4000026

昨日、最近観ることが無いと書いた霜柱を発見してしまいました!
出勤途中、信号待ちの時に足下を何気なく見ると、某外車ディラーの店頭に植えられいる芝が盛り上げっているのに気付きました。
何だろうと思いながら目を凝らすと、朝陽に輝くものが。
芝が植えられた柔ら中地面が、霜柱で盛り上がっていたのです。
やはり、暖冬だけではなく、周囲に目を向けなくなっていたようです。

お昼前に仕事で外出をしたとき、1匹の猫を発見。
何気なしに足を止めて見ていたら、2匹目が。
互いに距離を置いたまま、辺りをうかがっていました。
そのうちの1匹が私の方に近寄ってきた時、お腹と足先が白い黒猫が遮るように立ち、私に近寄るなと言わんばかりに見つめていました。
こいつ、マンカストラップかと思わず思ってしまいました。
そうなると、私はマキャビティかグリザベラとなるのでしょうか?
結局、写真の距離感は変わらぬまま、3匹とも互いに我関せずと言う顔で、違う方向を向いていました。
そう言えば、今週のキャストが浮かばないと思ったら、20日まで猫屋敷は保守点検で休演でした。
観られないとなると、いっそう観たくなってくるのが辛いところです。 P4000024


冬と春のあいだ

2008年02月13日 23時11分43秒 | 季節

P4000016

昨日、雨を降らせた低気圧の置きみやげのような木枯らしが吹き、思わず体が縮こまるような1日でした。
風が強かったので、放射冷却による霜も観られなかったものの、足下の水たまりにはさまざまなパターンの氷が張っていました。
透明なものや、空気を取り込み白くなったものなど、氷結の時にできたパターンも、アップで見ると自然の造形はなかなかのできです。
子供の頃ならば、比較的柔らかな地面に普通に見られた霜柱。
最近は地面が見えるところが少なくなったことと、暖冬傾向の影響が大きいのでしょうか?
それとも、時間に追われて気付いていないだけなのか・・・。 P4000019
昨日の冷たい雨に濡れた梅の花が寒々としていたので、昼食をとりに出かけたとき青空の下で咲いている花を撮ってきました。
昼間でもなお寒いにもかかわらず、陽の光の下で輝く花は、春を告げてくれています。
花にカメラを向けているとき、ふと、北風と太陽の話を思い出しました。 P4000020


暴風

2008年02月13日 02時23分12秒 | 季節

P4000012_1

昼間の冷たい雨は、結局夕方まで降り続きました。
多少なりとも、雨から雪に変わり、うっすらと雪化粧位してくれるといいなという淡い期待もあったのですが、見事に打ち砕かれました。
結局、ようやく咲き始めた梅の花と雪という絵は撮れず、雨の滴を付けたカットを納めただけでした。
そんな天気が日付が変わる少し前には強い季節風となり、台風さながらに猛り狂ったような音を立てて吹き荒れています。
朝までには、この風は治まるのでしょうか?
強い寒気が流れ込み、かなり冷え込む予報です。
小さな春の使者達にとっても、足止めの寒さとなりそうですね。


恋する妊婦

2008年02月12日 00時01分00秒 | 観劇

客席に入ると、目に飛び込んでくるのは、数多くの赤い提灯。
舞台に目をやると、畳敷きに座布団が積み上げられた客席と、低めの舞台。 現実に観たことはないものの、イメージの中に組み上げられた大衆演劇の劇場と同じような光景がそこに。
全国を巡る坪内竹之丞一座とそこに関わる人達の、とある日々を様々な人間関係を見つめた舞台です。
親分肌のような座長と、大きなお腹の謎めいた妊婦のママ。
人気俳優の慎之介と、人気女優のあざみ。
2人が公演をすっぽかして、駆け落ちをしてしまったため、一座の面々は苛立ちを隠せずにいて・・・。
出入りの八百屋は、仕事そっちのけで劇場に長居をして、周囲にはお構いなしに立ち振る舞う。
座長と副座長。
先輩と後輩。
夫と妻。
恋人?
それぞれの人間模様が入り交じり、ストーリーは進んでいきます。
個性定期な役者が揃っているので、それぞれの絡みに目が離せません。
ドタバタ的な面も結構あり、荒川良々さんが長ネギで思いっきり叩かれ、粉々になったネギが飛び散ったとき、客席は笑いよりも呆気にとられた感じです。
今日の舞台、客席もちょっと戸惑いを感じているのか、笑いも中途半端な事が多かった気がします。
個々のシーンは楽しめたものの、ラストシーンは私は苦手なパターン。
今ひとつ、スッキリしないままでした。
カテコも、あっさりしたものでした。 というよりも、客席の拍手が思ったよりもなく、出るに出られないという状況だったような気もします。
客席を後にする時、何時までも流れていた歌が、寂しげな印象でした。

<col width="113" span="4" />                              
シアターコクーン 2008年2月11日
ママ 小泉今日子
座長 風間杜夫
橋本 大森南朋
さつき 鈴木砂羽
福田 荒川良々
慎之介 姜 暢雄
ちはる 平岩 紙
道後 森本亮治
波江 佐藤直子
マー坊 佐藤銀平
あざみ 中込佐知子
ともあき 米村亮太朗
秀樹 大橋智和
絵美子 安藤サクラ

視点の違い

2008年02月11日 09時15分01秒 | 観劇

この週末、雪の予報に外出の予定を取りやめ、数本分の芝居の録画データを整理していました。
NHK教育で、金曜の22時過ぎからオンエアされているものです。
CS放送では有料ながら多くの公演をオンエアされているものがあるのですが、自宅のテレビの更新をするまでは、しばしの我慢です。
昨年は週1を超えるペースで劇場に足を運び、舞台に釘付けとなっていました。
公演後に販売されるDVDやゲキシネ、テレビでのオンエア等は、公演終了後でも劇場での感動を味わえるため、とても興味深いものがあります。
多数のカメラが様々なアングルからとらえているため、劇場の座席では味わえない視点からの映像は、録画ならではのものです。
ズームによって役者の細かな表情が観られ、聞き取れなかった台詞を確認したりと、楽しみは尽きません。
その一方で劇場での観劇は、その都度目的もあったりするので、シーン毎に観たいポイントが変わってきます。
録画されたものでは、この部分が観られないことがあり、もどかしさを感じることも。
何もないよりは、記憶を蘇らせるには十分ですが・・・。
最近は、インターネット上でも同様の楽しみが味わえます。
FLET'S SQUAREというNTTのサービスで「フレッツ・スクウェアv6」を利用すると、Bunkamuraで公演された舞台を月に1本のペースで観られるのです。
先月は、2005年2月公演の「幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門」を。
今月は、2006年2月公演の「労働者M」を観ることができます。
インターネットの高速回線サービスがベースなだけに映像のクオリティも高く、転送速度6MBではハイビジョン並の映像が楽しめます。
以前と比べると、劇場での公演が終了後も楽しめる機会が増えているのは確かですが、欲を言えばもう少し早い時期に観られると良いのですが・・・。
そんなことを思いながらも、午後からは劇場へ足を運びます。