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東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

2010-01-16 07:38:32 | 読書
今年の初読書感想文はリリー・フランキーさんの「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」 となりました。

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
リリー・フランキー
扶桑社

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本当に本を読むことが少なくなり昨年は「源氏物語」を読破したのが不思議なくらい。
実は私、図書館を利用することはありません。
借りたら期日までに返さなければいけないというプレッシャーがどうもイヤなんですよね。
かといって買うと大変お高いので本はブックオフで105円になってから購入することにしています。
なので話題の作品も随分後になってから読む、というのが実情。
従って数年前に大変好評だったこの本も今になって読んだという次第。

映画もテレビも見ていなかったのですが本から入って良かった~ とつくづく感じました。

作者のリリー・フランキーさんは1963 年福岡県生まれ。
武蔵野美術大学卒業後、文章家、小説化、コラムニスト、絵本作家、イラストレーター、アートディレクター、デザイナー、作詞・作曲家、構成・演出家、ラジオナビゲーター、フォトグラファー……など多彩な顔を持ち、ジャンルの壁を自由に往来しつつ活動。
この『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』は初めての長篇として200万部を超える大ヒットとなりテレビドラマ化、映画化されて有名になりました。

最近ではリリーさんは映画『ぐるりのこと。』の演技が高く評価され、第51回ブルーリボン賞・新人賞を最高齢(45歳)で受賞。
今月始まった山P主演のドラマ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 2nd season」にも出演しています。
本当に多才な方なんですね。

そのリリーさんが母親との思い出を物語にしています。
福岡で生まれた主人公マーくん。
母親のオカンはマーくんが3歳の時に父親のオトンと別居、女手ひとつで子供を育てます。
自分の物は何も買わず、子供に全てを捧げるオカン。そして時々現れる勝手なオトン。
ボクが東京で仕事も多少落ち着き、オカンを東京に呼び寄せ一緒に暮らします。
長年暮らした故郷の福岡を出て上京するには随分と勇気がいたことだったのでしょぅが、オカンは東京でも息子のため、息子の周りの人々と仲良く暮らしていくのです。

そんなオカンが癌に侵される。
「いつか本当にやってくること。確実に訪れることがわかっている恐怖。ボクが1番恐れていること」。あまりにも日常的で、いることが当たり前だと思っていたオカンの死。
母親の愛は無償の愛。

読み終わったあとほんわかした気持ちになりました。
心がトゲトゲになっているなと感じた時に読むといいかもしれませんよ。
お勧めです。

そういえば家の息子達も私のことを「オカン」と呼びます。福岡人ではないのにね。
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