魔法の弾丸

自己に対する選択毒性

弱さからの出発

2008-03-15 13:54:23 | Weblog
結論を言うようだが、「弱さ」は「強さ」の欠如ではない。「弱さ」というそれ自体の特徴をもった劇的でピアニッシモな現象なのである。それは、些細でこわれやすく、はかなくて脆弱で、あとずさりするような異質を秘め、大半の理論から逸脱するような未知の振動体でしかないようなのに、ときに深すぎるほど大胆で、とびきり過敏な超越をあらわすものなのだ。部分でしかなく、引きちぎれた断片しかないようなのに、ときに全体をおびやかし、総体に抵抗する透明な微細力をもっているのである。

フラジャイル/松岡正剛




松岡正剛という人物。

千夜千冊。

その圧倒的な読書量と知識。





文学、伝統芸能、哲学、遺伝学、分子生物学、芸術、神話、歴史…

この本は、オリジナルな概念を提示するというよりも、あらゆる分野の文献を引用し、部分を編集して「フラジャイル」という概念を紡ぎ出している。

時にその文章を読み込むことが困難なほど知識量を要求される。





私はこれを生物情報の「自己編集性(セルフ・エディティング)」とよんでいる。








こんな抗原提示の方法もあるのかと思った。






occupation

2008-03-13 20:22:36 | Weblog
科学者という仕事/酒井邦嘉

夢みる科学/佐治晴夫

研究者という職業/林周三

生命科学者になるための10か条/柳田充弘

切磋琢磨するアメリカの科学者たち/管裕明




最近、理論は常に後追いであるように思う。

本来、生物が生きるということに理由は不必要なのかもしれない。

理由が必要なのは、それが人間たる理由なのかもしれない。



そんな理由を追求する研究者とは、人間として生きることの
まっとうなphenotypeだと思う。


アメリカについて思うこと

2008-03-12 21:30:51 | Weblog

最近、読んだ本です。




錯乱のニューヨーク/レム・コールハース

アメリカ人/加藤秀俊

ニューヨークで暮らすということ/堀川哲

ニューヨーク・ガイドブック/ニューヨーク・タイムズ編

アメリカ文学のレッスン/柴田元幸

アメリカ 黄昏の帝国/進藤榮一

アメリカのジャーナリズム/藤田博司

病みあがりのアメリカ/山崎正和 

アメリカ素描/司馬遼太郎




こんなにも知らないことがあるとは思わなかった。

どうしてこんなにもアメリカに魅了されているのだろうか。



進化の果て

2008-03-11 22:14:58 | Weblog
創造性は不均一から生まれる。均一性はどこかで熱力学的な停滞につながり、「熱の死」という美しくも恐ろしい状態を思わせる。宇宙のすべての物質が同じ温度になって、いかなる相互作用も起こらない永遠の安定に達する時、熱そのものが死ぬのだ。

やがてヒトに与えられた時が満ちて……/池澤夏樹





とても美しく、寂寞な未来の世界を描いた物語。

主題は喪失。




coolな状態で存在することよりも

熱を発すること、本気になることはsmartではないかもしれない。



何もしなければ、熱エネルギーを産生することもない。

それは周囲を撹乱することもなければ、反応を引き起こすこともできない。



中途半端な覚悟で周囲との調和を乱すことはいけない。

カスケード反応を引き起こす強度と信念を突き通すことができるか。

その熱エネルギーを感染させることができるか。





ballade 

2008-03-10 21:59:22 | Weblog

このまま 忘れられなくて
閉じ込めては いられなくて
踏み込んじゃいけないと わかってても
この気持ち どうしても gotta let you know

あつく 激しく 動く時間の中で
欲しいよ 君の heart,boy...一瞬でも

叶わない恋におぼれても このまま
夢から覚めたくない can't let go
ワガママでもいい揺るがない愛がここに欲しいよ

let go/m-flo loves YOSHIKA