魔法の弾丸

自己に対する選択毒性

梅雨

2011-05-29 11:22:44 | Weblog

映画の感想です。


恋人たちの食卓

台湾映画。原題はEAT DRINK MAN WOMAN 
これも邦題が酷すぎる。強いて意訳するなら家族の食卓だろうか。

冒頭の料理シーンかから圧倒される。実に美味しそう。
ストーリーも良く、心地よい映画でした。人びとが、美味しい料理で食卓を囲むという
最高の贅沢。色鮮やかなアジア的な食卓のほうが、西洋的な食事(フルコース)よりも幸福な雰囲気がします。

やはり、料理が主題の映画は幸せな余韻に浸れます。







会話がしたいのです。


日常の、ささやかな出来事で、笑ったり、悩んだり、怒ったり。






とても贅沢な願望です。




GW

2011-05-05 21:16:26 | Weblog

映画の感想です。



ブルーバレンタイン


とても良い映画でした。この作品は男女で観終わったあとの感想が異なると思います。
男は幸せを願う。女は安定を求める。


どっちがいい?



八日目の蝉

久々に邦画で良い作品でした。
伝えたいメッセージが明確にある作品は、やはり強い。
上映時間内は観る側の思考を完全に拘束して、自由になることを許さない。
永作博美、井上真央ともに上手かった。小池栄子がやりすぎなのが目についたが、全体的には濃く、凝縮されたものとなっていたと思います。

この作品には、男性からの視点は全く存在しない。
すべてが女性、しかも母親からの視点で描かれている。
この徹底が緊張感と愛情の深さを上手く表現している。

生みの親よりも、育ての親という言葉がある。


僕は、愛(恋愛に限らず)というものは、同じ時間を共有することで形成されるものだと思っています。ただ一緒にいるという意味の時間ではなく、同じ意味空間で時間を共有するということです。


こんな感想を観終わったあとに思いました。



二つの作品を観て、今は女性が主役の時代なのかと思った。
男性が発する強烈なメッセージ(アクション・ヒーローものではない)を期待しています。