魔法の弾丸

自己に対する選択毒性

祈りとサイエンス

2010-06-27 10:19:18 | Weblog
「夢見て行い、考えて祈る」

なかでも“祈る”という言葉に生命科学研究の真髄があると思います。


尊敬する先生のエッセイからの引用。




普通は、サイエンスから最も遠いと考えれられる祈り。


知の最先端に出会えば、出会うほど
“祈り”の重要さを認識する。


レベルは違いすぎるけれど、確かに毎日の実験において、


bandが検出されるように
plasmidが多くとれるように
制限酵素処理がうまくいくように


多くの祈りが存在すると思います。


露の見ながら

2010-06-21 08:34:18 | Weblog
免疫学者の多田富雄さん死去 能楽にも深い関心2010年4月21日15時1分

 国際的な免疫学者で、能楽にも深い関心を寄せた東京大名誉教授の多田富雄(ただ・とみお)さんが21日、前立腺がんによるがん性胸膜炎で死去した。76歳だった。葬儀は近親者で行う。「しのぶ会」は6月18日午後6時30分から東京都千代田区丸の内3の2の1の東京会館で開く。喪主は妻式江(のりえ)さん。

 多田さんは千葉大医学部卒。1974年、同大医学部教授に、77年、東大医学部教授に就任。東京理科大生命科学研究所長などを務めた。81年度の朝日賞を受賞、97~07年度には朝日賞の選考委員も務めた。84年の文化功労者。

 体内に侵入したウイルスや細菌などから身をまもる免疫細胞のひとつ、T細胞には、異物を攻撃するアクセル役のほかに、ブレーキ役があり、両者でバランスを保って暴走を防いでいることを明らかにした。免疫の働きが強すぎると、自分を攻撃する自己免疫病につながってしまう。最新の免疫学の成果を紹介しながら、生命から社会のありようまで幅広く論じた「免疫の意味論」は93年、第20回大佛次郎賞に選ばれた。

 青年時代から能楽に関心を寄せ、時に自ら小鼓を打った。脳死移植や原爆などをテーマにした新作能を次々発表した。

 01年に脳梗塞(こうそく)で倒れ、重い右半身まひや言語障害といった後遺症を抱えたが、リハビリを続けて左手でパソコンを打ち、朝日新聞文化欄に能をテーマに寄稿するなど、意欲的な文筆活動を続けていた。

asahi.comより



知らなかった。かなりのショック。


「免疫の意味論」は僕の人生を変えた一冊。


先生の著作を読み返してみようと思う。

離れてしまえば

2010-06-15 23:28:44 | Weblog
僕は、毎日、朝8時から22時過ぎまで、ラボにいます。

日々、論文を読み、遺伝子を切り貼りしています。
それ以外のことは、本当に何もしていないです。


疲れきって家に帰れば、ただ休息のための睡眠を取り、また朝にはラボに向かいます。



僕の日常は、社会から見れば非日常だと思います。



僕の記憶は去年から何も変われないでいます。




今、何を想い、どんな日常を過ごしていますか?
あれから何か変わりましたか?強くなりましたか?



僕には知りようがないことばかりが心に浮かびます。