魔法の弾丸

自己に対する選択毒性

brainwash

2012-01-31 23:22:42 | Weblog

日々の生活で、読書をする時間もないというのは残念なことだと思う。


一つのことを極めるためには、24時間すべてをその行為のために集中しなければならないという姿勢は、もはや古い。


あらゆる情報が、以前と比べて手に入りやすくなり、その鮮度は短くなるばかりの現在において、文学、とくに世界文学を読むことには意味があると思う。

時代を超えて、読み継がれていくストーリーはあらゆる思考の基盤となるはずです。
分野や専門が異なるからこそ読む必要があり、その過程で新たな思考方法を獲得することも多いはず。





僕はサイエンスだけに染まるのは、嫌なのです。

サイエンスしか語ることのない人間には、絶対になりたくないのです。

僕は自分の言葉を捨てたくはないのです。




だから、本を読み続けるのです。

だから、言葉を発し続けるのです。



たとえ誰にも届かなくても




重い靴

2012-01-30 00:04:19 | Weblog

どうして、いつも僕じゃない?

どうして第一希望がじゃない?

どうして二流の結果ばかり?

もう失敗するのが嫌だから、限界まで準備をしているのだけれど。


これが運だからといって、諦められるほど出来た人間ではないのです。

そんな人生なら生きる意味なんてないと思う。

記憶の抽象化

2012-01-17 00:22:54 | Weblog
こうやって、少しずつ記憶の詳細を忘れていくのです。

忘れていくことに全力で抗っていても、日々思い出せなくなるのです。

 僕は、もう思い出せないのです。
匂いも、仕種も、声も。


主体が不在になりつつあるから、より一層、純粋な記憶として
僕の心で結晶化しているような感じがします。


物事は、具体から抽象へと一般化されると、その本質をつかさどる法則が明らかとなる。
でも、個人の内部における記憶においては、必ずしもこの段階を踏まない。

記憶の本質は、その行為の主体に属している。
相手が存在しないと、記憶というものは存在しないのと同意義だと思います。
物事とは反対で、記憶は抽象ではなく、具体的なすべての行為の細部に本質があるのです。

だから、忘れることは、世界で一番悲しいことだと思います。

世界一美しい結晶は、決して見ることができない悲しみの結晶だと思います。

20年後

2012-01-07 00:13:17 | Weblog


僕は、高校生の頃から何も変わっていない。

所謂、人生における各時期のイベントを経験していない。


そして、今は非日常空間に属している。



友人たちが輝いてみえる。


いつまでも迷ってばかりなのです。









謹賀新年 久しぶりの大吉  ジレンマ 

2012-01-03 09:14:11 | Weblog
新年、明けましておめでとうございます。

今年は勝負の年になりそうです。頑張りたいと思います。
初詣で引いたおみくじが、久しぶりの大吉でした。嬉しかったです。


年末に古くからの友人と飲んだ。
相変わらずとても幸せそうでした。良い夫婦でした。

僕に、彼らは帰ってきて臨床したらいいのに、と言いつづけるのです。
彼らには理解できないと思います。彼らは僕が望んでいるもの、全てを持っているから。


少し悔しかった。


1日に観たテレビの感想です。ニッポンのジレンマという討論番組でした。

僕が勉強している世界とは全く異なる話題の討論なので、凄く面白かった。

印象の残った意見

・現在の政治・法システムは、例えるならOSが古いため、パッチでシステムを更新することでは、もはや現在の日本が抱える問題を解決することは不可能であり、OS自体を新しいものに書き換えることが必要である。

・選挙において、20~30代の世代は、たとえ投票率100%だとしても、その意見は、それより上の世代の人口数で負けているので、政治に影響を及ぼすことはない。

・国は、適切なサイズで適切なサービスのみを提供するべきだ。現在の制度は単なる弊害でしかない。

・いまや前の世代が構築した幸せのモデルは、全く通用しない時代となった。正規雇用、結婚、家族、子育て、年金、医療の新しいモデルを個人で模索する時代である。

・ネットの可能性を追求するとともに、サイバー空間のみでは真の意味でのイノベーションは起こらない。イノベーションに必須な条件としては、人、場、寛容が必要である。

・経済や政治のグローバル化が進めば進むほど、ネットでつながった最小単位である集団が有効に機能する可能性があること。

・経済成長こそ全てということは正当な意見であるが、成長が起きなかった場合(最悪な事態)を想定して、制度設計を行うべきだ。


僕たちの世代にも、明晰なオピニオンリーダーが確かに存在することが嬉しかった。

でも、そこにはIT関係以外の理系の人間がいなかったのがとても残念です。
医歯薬関係者は、日々医療を行っているが故に、現在の医療システムが抱える問題を熟知
しているはずです。また、日本人の生死感や幸せといった価値観を直接感じることが多い現場であるはずです。

また、経済成長を起こすためには理系研究者の力が必要になることは明らかなはずなのに、全く話題にされなかった。技術革新のためには、地道な基礎研究の積み重ねが必須です。

医歯薬関係者・理系研究者は、もっと現在の日本が抱える問題について、声を発するべきです。自分たちの不遇な環境に不満を言うだけでなく、自分たちでルールを変更しようと行動する覚悟が不足しているのです。経済学者や政治家だけに任せてはいけないのです。

サイエンスからの視点で意見を言うことが必要なのです。


こんなことを考えました。



僕はどうやら研究だけに集中することが難しいみたいです。思考が発散してしまいます。向いてないことは、自分でも知っていたはず。


僕は研究者になりたいのではなく、ルールを構築する側に行きたいために
サイエンスの業績を使いたいのです。

こんなことを言うと、教授から怒られるかもしれませんが、
研究だけの世界では、何も変わらないし、歯科医療は変わらないのです。


この番組を観て、これだけははっきりしました。




僕はどこに向かえばいいのだろうか。


今年のテーマとなりそうです。