結論を言うようだが、「弱さ」は「強さ」の欠如ではない。「弱さ」というそれ自体の特徴をもった劇的でピアニッシモな現象なのである。それは、些細でこわれやすく、はかなくて脆弱で、あとずさりするような異質を秘め、大半の理論から逸脱するような未知の振動体でしかないようなのに、ときに深すぎるほど大胆で、とびきり過敏な超越をあらわすものなのだ。部分でしかなく、引きちぎれた断片しかないようなのに、ときに全体をおびやかし、総体に抵抗する透明な微細力をもっているのである。
フラジャイル/松岡正剛
松岡正剛という人物。
千夜千冊。
その圧倒的な読書量と知識。
文学、伝統芸能、哲学、遺伝学、分子生物学、芸術、神話、歴史…
この本は、オリジナルな概念を提示するというよりも、あらゆる分野の文献を引用し、部分を編集して「フラジャイル」という概念を紡ぎ出している。
時にその文章を読み込むことが困難なほど知識量を要求される。
私はこれを生物情報の「自己編集性(セルフ・エディティング)」とよんでいる。
こんな抗原提示の方法もあるのかと思った。
フラジャイル/松岡正剛
松岡正剛という人物。
千夜千冊。
その圧倒的な読書量と知識。
文学、伝統芸能、哲学、遺伝学、分子生物学、芸術、神話、歴史…
この本は、オリジナルな概念を提示するというよりも、あらゆる分野の文献を引用し、部分を編集して「フラジャイル」という概念を紡ぎ出している。
時にその文章を読み込むことが困難なほど知識量を要求される。
私はこれを生物情報の「自己編集性(セルフ・エディティング)」とよんでいる。
こんな抗原提示の方法もあるのかと思った。
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