時間

ある著名な分子生物学者が


時間という概念は、生物が存在しなければ、存在しない。


と言っていた。




時間を経験することが可能な意識ある僕たちのみならず、

僕たちの体を構成している細胞も意識を必要とせずに時間を感じることができる。






細胞はある一定の分裂を行なうと、やがて死（アポトーシス）を迎える。

これは染色体の末端に存在するテロメアと呼ばれる塩基配列が、分裂を繰り返すことで徐々に短くなっていくからである。

つまり細胞には予め時間という概念が内在されているということ。



この現象は発見した科学者に名にちなんで「ヘイフリックの限界」と呼ばれている。







生きるということは、時間を感じること。

意識しようとせずとも、僕たちは時間を感じることで生きてることを証明しようとしているのではないだろうか。