助ぶ六゛

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2006年04月25日 | 助六のつれづれ
今日は西麻布に新しくできた跳び箱BAR『台上前転』に行ってきました。

BARの入り口は、体育倉庫を思わせる横開きの重い鉄の扉。
ありったけの力を込めて扉を開けると、甲高いホイッスルの音が鳴り響きます。
びっくりして顔を上げると、目の前にホイッスルをくわえた、タンクトップに青ジャージの若い男性店員が。

「ふひゃっひゃひふぁふぇ」

「いらっしゃいませ」って言ってるんですね。

店員に案内されて、カウンターへ。
カウンターは一見すると普通のバーカウンターなのですが、そこには決定的な違いが。



スツールの代わりに何台もの跳び箱が置かれ、お客さんはみんなそこに座っているのです。
店員さんに導かれ、空いている跳び箱へ腰掛けます。

メニューはカクテルやスコッチなど、普通のBARスタイルです。
バーテンと少し話をしてみました。

はじめてきたんですが、コンセプトが面白いですね。
「ありがとうございます。来る方みなさんそうおっしゃられます」
店員さんはみなさん体育教師みたいな格好をしていますが、ブルマ姿の女性店員とかはいないんですか?
「ここはそういったお店ではないので……。あくまでも跳び箱好きによる、跳び箱好きのためのバーですから……」

そんな会話をしていると、さっきの店員がなにやら「9」と書かれた木枠を持ってきました。

これは?
「あちらのお客様からです……」
店員が指さした方を見ると、なんと12段の跳び箱に座ったキャリアウーマンっぽい女性が、僕を見下ろしながらグラスを傾け、そっと微笑んだのでした。

……という夢を見た。