助ぶ六゛

楽しかったこと、おいしかったもの、忘れられないこと

獅子丸を変える讃岐うどん

2006年01月16日 | しまなみ海道ポタ
どうやら助さんは讃岐カマタマーレに気をとられてしまったようなので、レオが今度こそうどんについて書きます。
しまなみ海道を渡り終えた私たちは今治で宿をとり、翌朝丸亀に向かいました。
丸亀に行ったのは建築好きなら一度は訪れたいと思う猪熊弦一郎美術館に行くため。この建築はMOMAの改築を手がけた谷口吉生によるもの。私が東京の大学に通うため名古屋を離れる年に、彼のてがけた豊田市美術館ができ、そこに行ったときの感激は今でもありありと思い出せます。展示の内容もさることながら、広々とした展示室の隅々まで光がきれい行き届き、作品の見え方を決して邪魔しない透明感のある空間のつくりかたなどは、当時の私には(おそらく世間でも)とても新鮮で、東京に行くことの決まった高校三年生の私はこの美術館に頻繁に訪れられないことを残念に思ったほどでした。
猪熊弦一郎美術館もまた展示された作品のよく映える美しく、またどこかあたたかみの感じられる美術館でした。美術館内が撮影自由だったのもおどろき!

それはそれとして、うどんうどん。
私たちは丸亀駅から歩いていけるうどん屋を三軒ピックアップしておき、助さんが輪行した大五郎に交互に乗ったりしながら、まずは中村うどんに行きました。わりと開店早々行ったのに、すでに行列。二人で、それはもう生唾をゴクンゴクン飲みながら待ちます。

ここで助さんが「僕、釜玉にしよっかな」
そこで空腹の獅子レオ、動揺してしまいました。この店はリサーチによれば釜玉が一番のおすすめ。でもせっかくきたのだから助さんがそれを頼むなら、私は別のを頼むべきでは…。普段はかまわず同じメニューを頼む私が、めずらしくここで冷たいうどんの”しょうゆ”を選んだのでした。


まず私の”しょうゆ”。自分で大根おろしを好きなだけすって、ごまもたっぷりかけて、お醤油ちょろっと垂らして(絶対かけすぎてはいけません!!!!!)。コシがあってツルツルした新鮮なうどんの味を堪能。おいし~~~。

助さんはというと、釜玉に揚げたてのちくわの天ぷらもトッピングしてズルズル…。


自分のうどんに一通り満足したとこで、お互い味見をしてみます。
その時の私の素直な感想はというと、

「釜玉美味しすぎる…」

それにちくわ天も美味しいんです、奥さん。
ちくわ天を半分食べさせてもらった時点で、いっそこのまま残りも全部食べてしまおうかと悩みました。踏みとどまりました

えっ?どれくらい美味しいかまだよくわからないって?
つまりですね、ちくわ好きの獅子丸が食べたのならば、その美味しさに、
before



after
こうなっちゃうくらいです。

焼き鳥天国・今治

2005年11月06日 | しまなみ海道ポタ
さて、今治。

しまなみ海道を渡りきった我々。しかし、来島海峡大橋で海峡に沈む夕日を眺めていたため、今治市内に入る頃にはすでに辺りは薄紫色の宵闇の中に。
しかもサンライズ糸山の近くで、全国を自転車で旅しているという仙人のような謎のおっちゃんと立ち話なんぞしていたもんだから、宿に着いた頃にはあたりはだいぶ真っ暗に……。
さて、夕飯はどうしたものか。しまなみ海道を渡りきった祝杯もあげたいし。。。
そこで「うまいものは地元の人に聞け」という名言に従って、ホテルのフロントのおじさんにあたりのおいしい店を聞くことにした。

フロント「そうだべな~。ここは田舎だから飲食店はあまりないけんども、今治っちゅうたら焼き鳥が名物だで、ぜひ行ってみるとよかっぺよ。そんだなあ。こっからだったら『五味鳥』がオススメだぎゃ」

というわけで、ホテルから歩いて5分くらいのところにある「五味鳥」という焼鳥屋さんに行ってみることにした。
店の外にはおっきな赤提灯。のれんをくぐって中にはいると、にぎやかな人々の喚声。カウンター席に案内され、おしぼりを渡される。
とりあえずのビールを頼んで、メニューに目をやる。さまざまな鳥肉の部位や野菜の名前が並んでいる。
我々はねぎま、手羽先、皮、ピーマン、れんこん、そしてつけあわせにたこぶつを注文した。
しばらくして威勢のいいかけ声とともに出てきたのがこれである。



なんとも香ばしい匂い! 我々はつい先日までコケコッコーと鳴いていたこれらの艶やかに輝く物体を、夢中で口に運んだのだった。
特に絶品だったのが「皮」。
ここ、今治の焼き鳥は一般的な炭火焼き鳥ではなく、鉄板でジュウジュウと焼き上げるタイプ。
詳しくはこちらのページに書かれているので、ぜひご覧になって欲しい。

さて、しばらく食べていると、隣の席に座った常連さんらしきお客が、うまそうな唐揚げを食べていることに気づいた。
「レオ、あれ食べたーい」と、レオがよだれを垂れ流す。
しかし、メニューを穴をあくほど見つめても、鶏の唐揚げはどこにも書かれていないのだ。
「おかしいなあ???」
ただ、メニューの中にはただひとつ、「せんざんき」という正体不明のメニューが存在していた。
まてよ、北海道では確か鶏の唐揚げを「ざんぎ」と言うはずだ。「ざんぎ」と「せんざんき」。。。
当たらじとも遠からじ。。。
男、一世一代の賭に出た。
「おやっさん、せんざんきひとつ!」
僕はいかにも毎日食べてますよってな感じを装って、謎の食べ物を注文したのだった(後にレオに聞いたことだが、このときの僕の声は誰が聞いてもそうとわかるくらいに上ずっていたそうである)。

で、出てきた料理がこれ。



ビンゴ!
「五味鳥」のせんざんきは噛むと歯ごたえがシャオッとしていて、とてもジューシーで、まさにしまなみ海道走破を祝うにふさわしい絶品料理なのだった。

でも、どうして「せんざんき」なんて言うんだろう?
「お兄さ~ん」
あ、久々のモグタン!
「せんざんきの由来を知りたいんでしょ。今日はだいぶ字数を尽くしたから、ちゃっちゃっと行くだすよ」
なんだか事務的だな。
「うるさいだすねー。知りたいの? 知りたくないの?」
あ……知りたいです。
「それじゃあ行くだすよ
クルクルバビンチョパペッピポ、ヒヤヒヤドキッチョの、モ~グタン


やきとり天国/せんざんきの謎

なるほど~、諸説があるんだね。
「そうだね。人間の知的活動において、時代が経つにつれて『後付けの理由』が出てくるってことは避けられないんだ。でもどれが正しくて、どれが間違っているかということを考えることはナンセンスだね。大事なのは、この素晴らしい伝統を、オイラたちも守って行かなくちゃってことだね」
本当にその通りだね。
「ところでお兄さん、あの外で鶏の真似をして踊っている雌獅子は何?」



あっ、せんざんきのことに夢中で、レオのこと忘れてた~。ちゃんちゃん。

今治の焼き鳥については、こちらの「やきとり天国」さんが詳しく調べられている。おいしい「皮」や「せんざんき」の作り方も載っているので、旅の前に、あるいは後に、一度ご覧になってみることをオススメする。

寂聴法話

2005年10月26日 | しまなみ海道ポタ
ところで、我々が縦断したしまなみ海道があるのは、言うまでもなく瀬戸内海である。
旅も2日目になった頃、僕は改めてそのことに気づいた。
そこで自らに旅の試練を課す意味も兼ねて、「せっかく瀬戸内海に来たんだから、旅が終わるまでに瀬戸内海らしいモノをカメラに納めよう!」とレオに提案。
レオは諸手を挙げて賛成した。

さて、問題は何を撮るかである。
うどんはあまりにも平凡すぎ。鳴門のうずしおはちょっと場所が違う。
他になんかないかなぁ。。。瀬戸内海、瀬戸内海。。。

瀬戸内。。。

で決まったのが、「旅の終わりまでに『瀬戸内寂聴』と『瀬戸内少年野球団』を写真に納める」という無理難題であった。
寂聴はもちろん、本物の寂聴でなくてもオッケーで、お坊さんならば可。
少年野球団は野球のユニフォーム姿の少年たちを写真に納めれば可とした。
寂聴はともかくとして、少年野球団はどこかで見つけられるだろう。
われわれはどこかでそう高をくくっていたのかもしれない。

2日目の行程を終え、しまなみ海道を渡り終わり、その日の収穫はゼロ。
3日目の丸亀市内にすべてが託されることとなった。

そして、納めたのがこの写真である!



ハイハイ、お坊さんじゃありませんよーだ。
結局、丸亀市内でも野球少年たちに出会うことはなく、立ち寄ったうどん屋さんで一番それらしい坊主頭の青年を見つけて、彼を瀬戸内寂聴とすることでお茶を濁したのであった。

こと「瀬戸内寂聴」「瀬戸内少年野球団」探しにおいては、今回の旅は全くの失敗だったと言っていい。
悔やんでも悔やみきれない。
このリベンジは、次の機会にきっと果たしたい。

橋を渡る!

2005年10月19日 | しまなみ海道ポタ
しまなみ海道には6つの橋がある。どれもちがった構造をもち、大きさにも差がある。
島を走っていると、そのうち遠くに橋が見えてくる。
「あ、あれが次に渡る橋だ」とわくわくして、引き続きペダルをこぐ。だんだん近くなってきて、でもそこからがじつは結構距離がある。せっせせっせと進むとようやく橋に続く自転車・歩行者専用通路なるものが現れる。そこからは少し勾配のある曲がりくねった細い道になっていて、えいやっえいやっギアを一番軽くして進んでいく。そしてようやく橋の入り口。
そこで(もしくは橋の出口で)50円とか100円とかの通行料を払う。私たちは便利なチケットをレンタサイクル屋で買っておいたので、それをちぎって回収箱に投入。

ここでレオの耳寄り情報。そこのバニーも長い耳をよくかっぽじって聞いてほしい。
どの橋にもスタンプが設置されているので、ぜひ集めてみよう!
一つ目の因島大橋でそれを私がはじめて目にした時は、ちょっとした暇つぶしで、いやそれほど暇ではなかったけれど、まあ、試しに押してみた。そしてスタンプのことなんてすっかり忘れていたのだが、次の生口橋でも次の多々羅大橋でも見つけると、もうはまってしまった。デザイン的価値や希少価値もほとんどないだろうが、この6個のスタンプがそろったときはかなり嬉しかった。
ああ、ポケモンスタンプラリーをしている子どもの気持がよくわかったあ。


それにしても橋を渡るというのはなんて心躍ることなのだろう。なにかとなにかの間にいてどちらにもいないということが、なんだか自分を励ますのかもしれない。6つの橋のどの橋を渡っているときも本当に楽しかった。

そのなかでもとくに印象的だった橋は大島と今治を結ぶ来島海峡大橋だった。この橋から見える夕焼けがとても美しいということを事前に聞いていたので、ぜひその時間帯に渡れるよう予定を組んでおいた。そして実際うまく日の入り前にその橋のふもとにたどりついた。まだ橋は渡らずに入り口のところでゆっくりと海に落ちていく日を眺める。その日は雲が多くて日の赤さが西の空全体を覆い尽くすようなドラマチックな焼け方ではなかったけれど、控えめに空や海を染めているのも、なんだかかわいらしくってよかった。


これは同行していたサントワバニーのno.88奇跡のバニー。(今回は太陽をつかみそこねて奇跡起こせてません)

厚い雲のせいで海に隠れるその瞬間は見られないうちに、日は消えてしまったので、さっそく走り始める。
やはり尾道を出発して最後に渡る橋だという盛り上がりもあったし、実際それまで渡ったどの橋よりも長くて、橋の上からは島々の景色や遠い今治の街灯りも見えて変化に富み楽しかった。途中で今までの橋では出会わなかったウォーキングをしているひとたちとたくさんすれ違った。「ああ、もうすぐ街なんだ」という気持がこみあげてきて切なくなって、少しでもこの橋が長いことを願いながら走っていた。ふりかえると、そんな気持にうってつけの月がでていた。


瀬戸内風フュージョン料理

2005年10月16日 | しまなみ海道ポタ
フュージョン【fusion】
1 融合。溶解。統合。
2 ジャズ・ロック・ラテン音楽など、ジャンルの異なる音楽を融合した音楽。クロスオーバー。
旅での楽しみのひとつに、その土地ならではの料理を食べることがある。
僕もレオも、3度の飯より食べることが大好きなタチなので、今回の食事もすごく楽しみにしていた。
実際、今回の旅でも尾道のラーメン、今治の焼き鳥、丸亀の讃岐うどんなど、瀬戸内地方を代表する絶品料理を堪能することができたのだが、それらはまたおいおい触れるとして、今日はしまなみ海道で出会ったB級フュージョン料理の数々をご紹介しようと思う。

エントリーナンバー1番は「しおなみ&はっさくソフト」。



これは因島大橋近くのパーキングエリアで見つけた。
「しおなみソフト」は伯方の塩としても有名な瀬戸内海の塩をメインにすえた、野心的なソフトクリーム。
辛すぎず、ソフトクリーム本来の甘さを引き立たせる微妙な塩加減。味はヨーグルト風味。
「はっさくソフト」はあの柑橘系のはっさく。あばれはっちゃくとは関係ありませんよ……。
このふたつをミックスにしてもらったのが「しおなみ&はっさくソフト」。
人間ってヤツは、どうしても1度で2度おいしいものに惹かれてしまうのであります。

エントリーナンバー2番は「ちくわパン」。



以前レオが書いた記事で出てきた、幻のコンビニ、ホットスパーで購入。
1日目の行程が終わったときで、とてもおなかが空いてた頃合い。コンビニのパンコーナーの片隅で、こいつはひときわ輝いていました。
いわゆる揚げパンの中に、揚げたちくわが入った油ギッシュなキッチュなキッシュ。
サクサクとした食感と、辛子マヨネーズの風味が、疲れた体をぽってりと癒してくれること請け合い。
一口食べると、あなたの心の奥底の獣性が目覚めて、「ちくわだワン、ちくわだワン」という神への謝辞にも似た言葉が口をついて出てくることでしょう。

ポストマン・ブルース

2005年10月10日 | しまなみ海道ポタ
しまなみ海道は瀬戸内海の島々を橋で結んでいる、と先に述べたけれども、尾道と向島を結ぶ尾道大橋・新尾道大橋だけは自動車専用道路となっている。
で、我々自転車ポタ野郎どもはどうするかというと、渡し船で渡るのである。

尾道ラーメンを食した後、いよいよ旅のスタートという段になって、飲み物を用意していないことに気づいた。さっそくコンビニで調達。
レオがコンビニでアミノバリューを買ってくる間、僕は外で自転車の番をしていたのだけど、そこで不思議なことに気づく。

コンビニの前に、郵便屋さんのバイクが3台も停まっているのだ!!
ひとつのブロックを3人の郵便屋さんが受け持ってるなんて、無駄以外の何者でもない。
レオは「尾道の人たちはペンパルが多いんだよ」と言っていたが、たぶんきっとただの偶然だろう。
BCAAが4000mgになったWアミノバリューを飲みながら、我々は渡し船に向かうことにした。

渡し船に乗って向島に着く。船はすぐに島から尾道に向かう客を乗せて折り返す。
そしてその時、我々はさらに驚愕の事実を目にする。

復路の船に、4台もの郵便屋さんのバイクが載っているのだ!!!

わずか10分足らずの間、半径200m以内の間に郵便屋さんのバイクが計7台。
仮に尾道市民がペンパルに夢中だったとしても、明らかに尋常でない遭遇率だ。
その時、僕はハッと気がついた。

ここは、郵政民営化反対派、造反組の亀井静香が勝利を飾った広島6区。
そうか、そういうことなのか。。。

海辺のてふてふ

2005年10月01日 | しまなみ海道ポタ
しまなみ海道は島によって陸を横断するルートもあれば、海沿いを行くルートもあります。
標識もちゃんとあって、地図にあまり頼らなくてもすいすい進めます。
行く前の下調べでは今治から尾道に向かうよりも、尾道から今治に向かうほうがおすすめとのこと。これが実際行ってみて納得しました。
なぜかというと、尾道側に近い向島や因島あたりは自転車道と自動車道は一緒で進むにつれて自転車道が独立して大変走りやすくなり、かつ今治にかかる最後の橋、来島海峡大橋は長く渡りがいがあって、クライマックスにはぴったり(これについてはまた書きたいです)。今治から出発するとまたちがった楽しみがあるのかもしれませんが、進むにしたがって走りやすくなり盛り上がるコースにはふたりとも大満足でした。
島にはそれぞれ名所みたいなとこがあって、大三島では多々羅温泉、サンセットビーチ、大島では村上水軍博物館などに寄りました。正直、私がもりもり調べていたのは、四国でのうどん屋さんについてで、しまなみ海道についてはただ無事に走れれば満足みたいなとこがあって、島にある名所についてはほとんどノーチェックでした。で、ところどころで思いついたように寄ったというかんじになりました。でも、この旅の醍醐味はなんといっても自転車で走っている時間そのものです。海辺にはなぜか蝶がたくさんいて、走っているとしばらく頭上をひらひらとしていたかと思うと、またふっと別のほうに飛んで行ったりして、その飛ぶ姿はなんとも自由で気持よかったです。蝶って花の近くで羽根をけっこうパタパタせわしなく動かしているイメージがあるのですが、ここのように海風の強いところではまるで鳥のようにその風にのって、どこか遠くに向かっているようなたくましさがありました。
あんまり関係ないんですけれど、戦前の画家で三岸好太郎というひとがいて、彼がたくさんの蝶が海や雲の上を渡る絵を描いていて、それを思い出しました。
あと、しまなみ海道で注意することがひとつ!「この先コンビニあり」という看板を見つけても、そんなにすぐにはコンビニは現れません。
「さっきこの先にコンビニあるって看板あったよね」
「うん、私も見たよ」と、
もしかして幻だったんじゃないかという不安から、二人で確かめ合い
「もうコンビニのことは忘れよう、そうしよう」
というしっとりした気持ちになったころに遠くにやっと現れるかんじです。


尾道でチャリ借りる。

2005年09月23日 | しまなみ海道ポタ
助さんの書いてたとおり、しまなみ海道の瀬戸内海越えは、自転車好きの憧れ。
レオも3年ほど前からずっと憧れていたしだいです。
今回、助さんは愛車のルイガノ・大五郎をエンヤコラヤと輪行し、レオは尾道でレンタサイクルしました。
事前の調べによれば、予約も可ということだったので、
念の為マウンテンバイク一台を予約しときました(あとでそんな必要のないくらいの台数があることがわかる)。
一日500円で、保険料として1000円。乗り捨てするならその1000円はそのまま乗り捨て料となりかえってこないシステムです。
朝に夜行バスが尾道につき、ちょっとフラフラしながらまず助さんが大五郎を組み立てます。
テーマ曲はもちろん
”おれとおまえと大五郎~♪”
その間レオはちかくのベンチみたいのに座って、ちょっかいだしたり、散歩中の犬に好かれて舐められたりしてました。
それから、レンタサイクルの場所に行って「予約した○○です」と言ってみると、
係のおじさんがあわてふためきました。
「今日は予約したひとはいないよ」
あれ、日にち間違えたかな、と思いながら、なんとなくおじさんの手元にある書類に目をやると、
私の名前がひとつだけ書いてあります。
あの、そこに書いてあるですけど…と言ってみると、
「ああ、これか」と。
横で見てた助さんはなにかコントが始まったのかとわくわくしてたそうです。
いやはや、なかなかおとぼけのおっちゃんで面白くてなごみましたが、ちょっと整備が必要です。
多分落とすタライも足りなくなったのでしょう。

んでもって、選んだのが”あきちゃん”
知り合いの美人さんにちなんで助さんがなんとな~く名付けました。
そしてこの時、大五郎とあきちゃんの運命の出会いがなされたわけです。
今治に着くまでに恋に落ちたら、キスして帰国。

乗っているうちに気づいたのですが、あきちゃんはハンドルのほうの高さが高くて、なんとなくママチャリ的バランスに近い。
これが、長いこと乗ってるとお尻がとっても痛くなります。
レンタサイクルする時は、ライトがつくかどうか、とともにこの点もご留意くださいませ。

おいしい尾道ラーメン

2005年09月23日 | しまなみ海道ポタ
さてさて。遅くなりましたが、しまなみ海道ポタリングの記事をぼつぼつ書き始めようと思います。
しまなみ海道というのは、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ瀬戸内海縦断ルート。途中、向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島の各島を経由する全長約80キロの行程。
大規模自転車道が整備されていて、現在全国の自転車人が憧れるホットスポットとなっております。

まずは尾道。
ここでのわれわれの最大の目的は、尾道ラーメンを食べることでした。
skelockの情報担当・レオが事前に調べた情報によると、尾道ラーメンと言えば「朱華園」とのこと。
さっそく自転車で朱華園に向かいます。

店は11時からのオープン。
開店当初から店内は満席。すごい人気です。
メニューは中華そば、餃子など街の中華屋さんの定番メニュー。焼きそばも絶品らしく、レオは迷ってましたが、結局中華そばを選択。僕は叉焼麺にも多少惹かれましたが、結局レオと同じ中華そばに。
この店は街中にある他のお店と違い、「尾道ラーメン」という謳い文句を全く使っていません。きっと自信のある証でしょう。

テーブルに運ばれた2杯の中華そばは、ぷにぷにとした背脂が乗っていて、見た目からすでにおいしそう。おもわずよだれがでてきます。
スープは見た目と異なるあっさり系。これをコシのある平麺が絡め取ります。
もう、まさに絶品級のおいしさ。
ふたりともスープまで飲み干したのでした。
まだ旅は始まったばかりなのに、大丈夫なのでしょうか。

もう一杯食べたいな~などと思いつつ、これからの道のりのことをおなかに言い聞かせて、外に出るとこの行列。



はぁ~やっぱり大人気なんだな~。
朱華園、尾道に行かれる際には絶対にチェックしてください。

おみやげばなし

2005年09月20日 | しまなみ海道ポタ
ああっ有名なわかさいも!レオ、一度食べてみたかったんだ、うひひ。

そうそう、今日は職場で美味しいお菓子を食べました。って、自分で買って行ったしまなみ海道ポタリングのおみやげだったのだけど、みんな遠慮しているのか、少し余っていたので自分でも食べちゃった。
買って行ったのは、画像でのせた”かまど”っていう四国のお菓子と、帰りに通りがかった岡山のきびだんご。
きびだんごはともかく、”かまど”ってなんだ?
これは丸亀で買ったのだけど、その駅前には”かまど喫茶”なるものがあり、丸亀から岡山に向かう電車の車窓から、”かまど”とおっきく書いた看板も見かけました。すごくプッシュしてます。
生産地は丸亀よりもうちっと高松寄りの坂出。お菓子についていた由来を読むと、その昔海水から塩をとるのに、天日にさらしていたのだけど、それではあまりに効率が悪くあわれだったので、かまどをつくって効率化をはかったらしい。それがうまいった記念にこのお菓子ができたみたい。かまどでこのお菓子をつくったとかそういう直接的なつながりはないみたい。
肝心のお菓子はといえば、小麦粉でつくったような生地に白あんが包まれているおまんじゅう。
これが味がいいのです。甘さにこくがあるというか、なんだかぽっくりしています。あれ、ぽっくりってこんなふうに使わないかな?でも口に入ったときの味の広がりがなんともぽっくり充実していて、とても安定した美味しさがありました。
この”かまど”もかなり好評でしたが、やはりみんなきびだんごには弱いようです。
「家来になるからひとついただきます」とか「もらったからって家来にはならないわ」とか喜んで食べてくれました。
いやはや、美味しそうなおだんごが腰からぶらさがっていたら、ちょっと見過ごせないというのは、犬やら猿やら雉にかぎらないのですね。
ひとりひとりに「じゃあ、君は猿ね」とか「もう定員オーバーだから、君は石臼」などと返事をして桃太郎気分を味わった一日でした。
オニガシマオニガシマ。