助ぶ六゛

楽しかったこと、おいしかったもの、忘れられないこと

涙なくして親知らず

2006年04月03日 | レオのつれづれ
実は私、さっきまでポロポロと涙をこぼしておりました。
親知らず抜いたわけです、はい。私のは笑っちゃうくらい(笑えない)大きかった上に、麻酔のかかりが悪くて、40分くらいかけて激痛のなか抜きました。
最後にはつつつー流れてくる涙をとめられず、心の歯をそれはもう精一杯食いしばったのでした。
痛み止めが効いてきた今となっても、あと3本抜かないといけないと思っただけで、また涙がでてくるくらいの痛みでした。

さてさて、歯を抜いたほうの頬は腫れ、しかし、もう片方はすっかりやつれて、非常にアンバランスな表情で歯科医院を後にした私は、ここはなにかになにか美味しいものを食べて元気をだそうと思ったのでした。
抜いた直後は麻酔がまだ効いていて少し余裕があったので、そんなことを思ったわけです。
しかし電車に乗って家路に急ぐうちに、ふたたび激痛が。麻酔が切れてきたんだと思いながら、ふたたびの涙。
肉体的苦痛で泣いたのはけっこうひさしぶりな気がします。なんとか痛め止めをその場で飲み、うんうんと苦しみながら自宅のある駅につきました。
おなかじたいはすいているようですが、そもそもこの口の中に何か入れるということの意味を見失っています。
しかし気を紛らわせるためになんとなくスーパーへ。
するともうあらゆる食べ物が固そうに見えてきました。

Non!
お肉なんてとても噛む勇気はないし、


Non!
普段は噛めば噛むほど美味しさがわかる、大好きなノワレザン(クルミとレーズンの入ったパン)も凶器に見える。


Non!
昨日は助さんと取り合うようにして食べた”揚げ一番”もこわい。


Non!
うどんにコシがあったらどうしよう…。

結局怯えて何も買えず、家で雑炊をつくって食べました。
ほんとはお米が歯のあった穴にはいるのも、こわかったのですが、もうなんかどうでもよくなりまして。