部長室だより

部長室から日々の様子をお伝えいたします。

夏の気象現象~雹(ひょう)~

2012-08-28 10:29:03 | 日記

 暑さがまだまだ厳しくて、節電を心がけるのが辛い毎日が続いていますね。
 夏になると、積乱雲が発達して大雨や雷が頻繁になるが、まれにこの積乱雲から、
直径5mm以下の氷の粒が降ってくることがある。これを雹(ひょう)といいます。
明日から3日間、1・2年生は宿泊体験学習で、長野・山梨の山間部に出かけます。
様々な気象現象を、以下簡単に紹介してみよう。

 雲から落下する氷の結晶で、通気性のあるものを「雪」と呼ぶ。直径2~5mm以下の
氷の粒で、通気性の無いものを「霰(あられ)」と呼ぶ。雪が解けて雨混じりに降る
ものを「霙(みぞれ)」と呼ぶ。霧や湿った空気が、木の枝や葉に凍りついた現象を
「霧氷(むひょう)」と呼ぶ。霧氷よりも厚いのが「樹氷」で、宮城・山形蔵王の樹
氷は特に有名である。これは、雪が風に飛ばされて枝・葉に大量に付いた現象である。
雨が枝・葉に当たりすぐに凍りついた現象を「雨凍」と呼ぶ。

 大気中に肉眼では見えないような水滴が浮遊して視界を妨げる現象を「霧・靄(もや)」
と一般的には表現するが、気象学では視界を妨げる度合いによって、明確に区別される。
水平視覚が1㎞未満の場合は「霧」、水平視覚が1㎞以上の場合は「靄」と区別する。
濃霧とは、水平視覚が200m以下の場合をいう。霧や靄は、水蒸気が一面に立ち込めて霞
んで見える情景が現れるので、「霞(かすみ)」とも呼ばれる。

 文学的には、霧は秋の頃を表し、霞は春の日中だけに通用する言葉となっていて、夜は
「朧月夜」となる。文学で「氷雨」と表現されている文字からは、真冬の冷たい雨を連想
しがちですが、正しくは初夏の積乱雲から降る氷を指すという。
 つまりこれが「雹(ひょう)」なのである。

【積乱雲】



【霧が立ち込める林の風景】



【雪の結晶の写真】



【霧氷】



【蔵王の樹氷】