本日より、小中高ともに夏季補講が始まりました。2学期開始に向けての準備期間ですね。
特に、中等部1・2年生は、29日から3日間宿泊体験学習に出かけます。体調管理を万全に
して出発しましょうね。
さて、ブログの夏休み期間も終了し本日から再開します。聖書の話題からどうぞ。
作新小学部も中等部も月に一度MD(モーニングデヴォーション)というキリスト教教育を行って
います。「新約聖書」を題材とした佃牧師の話を聞いていますが、聖書にはもう一つ、
「旧約聖書」というものがあります。この旧約聖書の中には、有名な「ノアの箱舟」の話
があります。大洪水が起こり、箱舟に乗り込んでいたノアの家族と、箱舟に乗せられた動
物たちだけが生き残ったという話です。このノアの箱舟の話は、実はシュメール人の「ギ
ルガメシュ叙事詩」という神話物語にその元となる話があることがわかってきています。
この「ギルガメシュ叙事詩」には、森林破壊をテーマにした物語があります。英雄ギル
ガメシュは町を建設する木材を手に入れるため、親友の勇士エンキムドゥとともに、レバ
ノン杉の森に木を伐採しに出かけます。森に着いたギルガメシュとエンキムドゥはその美
しさに圧倒されて、茫然と立ちつくします。ギルガメシュは気を取り直して、森を破壊し
ウルクの町を立派にすることが人間の幸福になると考え、森の神フンババに闘いを挑みま
す。後に、フンババを殺したエンキムドゥは、その祟りで別の神に殺されてしまうことに
なります。
この神話は、宮崎駿監督の映画『もののけ姫』の筋書きに使われています。人間が文明
を発展させれば、必ず自然を破壊する。しかし、自然を破壊すれば、必ず人間にそのしっ
ぺ返しが来る。『もののけ姫』では、主人公アシタカが、森とともに生きる道はないのか、
と問いかけながら終わる。同じ主題が今から5千年も前に意識されていたことを、私たちは
理解しなければならないと感じています。
作新エコプロジェクトは、ギルガメシュ叙事詩に描かれている教訓を踏まえて、今私たち
ができる植樹を一歩ずつ進めていくものであると、私は思うようにしています。皆さんはい
かがですか。
【社会研究部による桜の種拾い風景】
~作新南体育館横の桜の木伐採に伴い、桜の木復活プロジェクトの一つ~
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