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能楽とは

2014年11月12日 12時13分46秒 | サロン関連資料

 

 

能楽とは                                         

   能楽との呼び方は明治以降の造語で、江戸時代は猿楽、または猿楽の能と呼ばれていた。   

  能楽とは能と狂言より成り立っており、狂言は独自の演目となることがある。

  能は20人ほどの人から構成され、謡と囃子からなり一曲は1時間から2時間ほど掛かる

 

  歴史  

初めは612年ごろ中国より伎楽として入って来、大きな仮面をかぶり寺や神社で練り歩い

た物から発展し、仮面劇(東大寺大仏の開眼式で行われた仮面行列)となり14世紀能の

形となり15世紀、足利義満のころ観世観阿弥、世阿弥によって完成され、貴族に持て囃

されたが応仁の乱により、貴族階級が没落し変わりに豊臣秀吉、徳川家康など武士階級

によって保護され、幕府の禄に頼って生活してた能役者が、明治維新となり幕府の後ろ盾

がなくなり能役者は路頭に迷い能楽の危機となるも、岩倉具視など政府の要人や華族に

よって能楽が息を吹きかえり、昭和58年に国立能楽堂が出来、今日に至る。 

 特色

   歌舞伎その他の演劇は公演期間が短くても3回以上、普通演劇としては1ヶ月、中にはロン 

   グランで半年などあるが、能は1回限り、しかも前もって合同の練習は行われず直接本番と

   なる。

   謡曲は七・五調で出来ており、言葉が少ない時は生み字(あ・い・う・え・お) で伸ばして埋め 

   る。またすべて候文で出来ている。

   曲の物語の前段は鑑賞する人々がストーリーを熟知しているものとして出来ており、中途より

   物語が進行する曲目も多々ある。

   全ての曲はツヨ吟、ヨワ吟で構成され、一曲の中に2つの吟で構成されていることが多い。

   演者はすり足で歩き、また舞う。早足でも踵をつけて歩く。

 

 能の構成

   あ、 初番目物(脇能物) 神の祝福の能  高砂・西王母・嵐山・竹生島・老松 など38曲

   い、 弐番目物(修羅物) 修羅道に落ちた武士が、この世に救いを求めて現れる能

                    清経・八島・巴・実盛・忠度 など16曲

   う、 三番目物(鬘物)   女性をシテとして、能の理想美である幽玄の情緒を最も多く含み、

                     能の最高位におかれる。美しい舞を舞うのも特徴で

                     井筒・野宮・江口・松風・熊野・羽衣・杜若・芭蕉など 39曲

   え、 四番目物(雑能物) 他の分野に属さぬ全て。題材も劇的で、内容・演出ともに変化に

                          富み、上演頻度も高い。

                     隅田川・三井寺・班女・通小町・善知鳥・砧。道成寺・綾鼓・            

                            など76曲

   お、 五番目物(切能物) 鬼や天狗、妖精などが登場するフィナレー用の能の一群 51曲

                     山姥・野守・鞍馬天狗・是界・黒塚。紅葉狩・船弁慶・猩々など

   220番ほど出し物があるが、よく上演されるものは約120番ほどである

                                                 

    能舞台の数   全国で役 63~4  残念ながら千葉県になし                                                 

               但し地方のにある能舞台は除く  (佐渡だけで30?ある)

 能の舞台

    鏡の間、 橋掛かり(幅1間半、長さ3~4間) 舞台(3間4方) 囃子座  地謡座

       能舞台は神聖なものとして、舞台上では白足袋を着用す、但し狂言方は卵色。

  能の役

    シテ(主役) シテ ツレ(子方) ワキ(脇役) ワキツレ 地謡  後見  囃子方

     シテ方 五流派  観世(442)・宝生(195)・金春(106)・金剛(82)・喜多(48)

     ワキ方 三流派  高安(16)・福王(16)・宝生(26)下掛り宝生とも言う

      狂言方 二流派  大倉(77)・和泉(60)

     囃し方 笛(能管) 三流派  一噲(11)・森田(45)・藤田(4)

          小鼓    四流派  幸(31)・幸清(9)・大倉(16)・観世(7)

          大鼓    五流派  葛野(11)・石井(10)・高安(11)・大倉  (9)・観世(2)

          太鼓    二流派  観世(16)・金春(21)

         注. 大鼓を通称 おおかわ と呼ぶ

 上記人数は2013年度能楽協会名簿による能楽協会会員数 総数 1271人

 

能の役はすべてシテ方が演じるが、ワキ役はワキ方が演じシテ方が演じることはなく、また

狂言方は能の中間で物語の内容を語る役割である。

また、能は仮面劇であるが、面をつけないものもある。ワキ役は面をつけることはない。

 また、地方には流派に捉われることなしに独特の能が存続し、黒川能や佐渡のごとの能

 などあり、地域に根ざしている能がある。

主な略式の上演形式

   《袴能》     面・装束を用いることなく能を演じるもの。夏によく見られる形式

   《番囃子》  謡と囃子という音楽的要素で能1曲を聞かせるもの

   《素謡》    謡のみによって能1曲を聞かせるもの

   《半能》    ワキの登場する前場の冒頭から、後場に転ずるもの

     《舞囃子》   舞事・働事などの見どころを謡と囃子で舞うもの

   《素囃子》   舞事・働事などの囃子事を囃子によってのみ聞かせるもの

   《仕舞》     舞の見せところを地謡の謡によって舞うもの

   《独吟》     謡の聞きどころを独演するもの

   《連吟》     謡の聞きどころを複数で演じるもの

   《独鼓》     謡の聞きどころを謡と打楽器とで演奏するもの

   《小謡》     結婚式でおなじみ、ごく短い謡の部分を聞かせるもの

   《一調》     謡の聞きどころを、謡い方と特殊な演奏をする打楽器の囃し方一人ずつで

             競演するもの  

《一調一管》  一調に笛が入る形式で、『序之舞』などの笛の聞きどころを競演するもの

《一管》     笛の聞きどころを独奏するもの

《小舞》     能の仕舞に相当するもの。狂言の見どころを小舞謡によって舞う

                                   平成26年9月

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