懇談会「私を語る」 於親和会サロン
平成27年10月3日
故郷
私の故郷は佐渡 佐渡で生まれた。トキ（朱鷺）が舞い海山の幸、豊かところ。
歴史に裏付けされた文化、お能、鬼太鼓、獅子舞、人形、佐渡民謡
真野宮は明治までは
真言宗・真輪寺。順徳上皇は父後鳥羽上皇と鎌倉時代討幕の承久の変で敗れて佐渡へ配流されその行在所であった（北条氏執権政治台頭）
趣味
万葉集 「房総の万葉」新典社から上梓。
お正月に「かるた会」万葉20巻4500首の中から投票で１００首選ぶ
夏麻会 万葉の故地を訪ねる旅行
夏麻引く海上潟の沖つ洲に鳥はすだけど君は音もせず
謡曲 小井沼さんに3回／月学んでいる 鶴亀、羅生門、猩々、羽衣
世阿弥が70歳を過ぎて佐渡に配流。（5代将軍足利義教）
山はおのずから高く、海はおのずから深し。語り尽す、山雲海月の心、
あら面白や佐渡の海、満月青山、なおおのずから、その名を問えば佐渡と言う、金（こがね）の島ぞ
妙なる 「金島書」
初代金奉行大久保長安が春日神社建立しお能を奉納し一般に広まり能舞台も多い。
中学生時代
大田区大森で生まれ育った。中学2年生の時、強制疎開で田園調布に移転、勤労動員で日本特殊鋼製造工
場からの帰路、JR蒲田駅前でアメリカの戦闘機P51に機銃掃射され逃げる。
憲兵と軍用犬に見張りされた捕虜が防空壕を掘っていた。京急平和島に捕虜収容所あり、終戦と同時に米
軍は飛行機で衣食の入ったドラム缶を投下支援した。
A級戦犯は巣鴨拘置所に入る予定だったが準備が間に合わず一時平和島に集結されることになり掃除に狩り出された。
故郷――故郷のない話
私の小学校
1940年 ソウル生まれ 京城 日の出小学校に入学
1941年 太田（テジョン）国民学校 校名不明
1942年 全州（チョンジュ）国民学校 校名不明
1943年 京城 桜が丘国民学校 約１月
1943年 北京 国民学校 校名不明
王府井の通りから右に入った突き当りに陸軍病院がありその手前の角 にあった学校、仕事で北京
に行ったときに行ってみると病院の建物は そのままで、学校は教員室などがあった本館だけ昔の
儘で校舎は皆建て変わっていて”北京芸術学校“になっていた。その数年後再び北京に行ったとこ
ろ、病院も学校もすっかり無くなりビル街になっていました。
1943年 北京 国民学校 校名不明
日本大使館内の住まいから馬匹省という街に引っ越したため転校
1945年 京城 東大門国民学校
北京近くに八路軍が迫まり治安に問題あり父だけ残り京城の祖父の 家に転居
１学期は軍服のボタン付けだけで授業なく、敗戦後は学校そのものが
閉校となり11月に内地に引き揚げるまで毎日遊んでいました。
1946年 玉島（岡山県 現在は倉敷市）上成小学校
1947年 玉島 上成小学校卒
学校を八回変わりましたが当時は国定教科書で全国共通でしたので問 題はありませんでした。また、いじめられたこともなく嫌な思いをした記憶もありません。残念なのは幼馴染が従兄弟達以外一人もいないことです。畑町に来て41年、今はここが私の故郷となりました。
