Dogma and prejudice

媚中派も媚米派も同じ穴のムジナ
従属主義的思考から脱却すべし
(言っとくけど、「媚米」と「親米」は違うんだよ)

感情論

2006-09-27 | 自称保守・親米保守
 ある小泉信者さんがよく、小泉批判論者の事を「小泉憎しで、云々」と言った表現をしていましたが、このような、人の行動の原因や理由を感情というファクターで説明するような論理構成は、一般的に「感情論」と言うべきものでしょう。

 「感情論」が一概に間違っているとは思いません。例えば、大きな自然災害に遭った人たちを指して、「かわいそうだから、あの人たちに救いの手を差し伸べましょう」というのも、「かわいそう」という「感情」を理由にした一種の感情論ですが、充分に人々を説得させる力を持っていると思います。

 ただ「感情論」の弱いところは、感情というものが主観的なもので、普遍性を持たないことです。「ホームレスはかわいそうだから・・・云々」というような論は、「ホームレスをかわいそうとは思わない」人の前では、論拠を失ってしまうのです。

 冒頭の、「小泉憎しで、云々」という論理構成も、「憎いからじゃないよ」と反論されれば論拠を失うのです。それにしても、この小泉信者さんが、小泉批判論者を指して、何の根拠もなく、「この人たちは小泉さんが憎いのだ、憎いから罵詈雑言の限りを尽くすのだ」と言っているのは「悪質なデマゴーグ」とも言うべきもので非常に問題です。論拠を示さず、自分の主観だけで他人の心の中を決め付けて言いがかりをつけているのですから。

 何度言ったら、分かってもらえるのでしょうか。例えば、拉致問題で、小泉さんを批判している人の多くは、小泉さんが、「拉致被害者救出に対して、ほとんど何も効果的な対策を講じてこなかった」事を批判しているですよ。このような拉致被害者救出にやる気のない小泉さんだったからこそ、悪く言っているのであって、訳も分からずに原因と結果をさかさまにしないで欲しいですね。



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