週刊碁ブログ

編集・整理班が紙面にはできない小ネタを語ります。読んでも、たぶん強くはなりません。

水を打ったような

2012-07-24 19:00:36 | 整理・小瀬村(神奈川/蟹座/卒業生)
本因坊戦第7局が終わりました。
私は第6局の記事を書かせていただいてますが、第7局については
読者の皆様と同じ通信環境^^で激闘を見守っておりました。
(仕事しながらなので、チラ見をしながら……)

その終局場面、本紙の1面のサブ写真として掲載しましたものですが、
ちょっとその場の空気をご存じの方なら、「……」となるのでは。

第6局でさえ、その空気が痛かったです。山下道吾本因坊(当時)の
心中やいかに、井山裕太新本因坊の心中やいかに。

この写真だけでもいろいろなものを雄弁に語ってくれます。
棋譜ならば言うまでもありません。

関係者の立場でひとこと添えさせていただきますと、カメラマンさんが
パシャパシャやってくださっているうちはまだ紛れるんです。
ですが、各社ともある程度の枚数が撮れたら引き上げます。

そこからが無音――。両雄が言葉で交わすやり取りも盤側がかろうじて
聞き取れるかどうか。痛いくらいの静寂の中でも、です。

1面の写真は、データとしてはメインの方が重いですが^^、空気としては
サブの方がはるかに重いものです。

ぜひ、本紙を片手にサブ写真をじーーーーっと眺めてください。

そして、両雄の心血注いだ棋譜を並べてくださいませ。

7月23日発売(7月30日号)のラインナップです。

1、2、3面 本因坊戦七番勝負第7局

4、5、7面 棋戦ワイド・柳時熏九段の「チョコレート食べちゃおう」
       ・週刊碁的囲碁ガール(倉吉の囲碁ガール)・永年表彰式

8面 依田紀基九段の「依田式上達術」・福井正明九段の「歴代本因坊列伝」

9面 これぞプロ! 選評・二十四世本因坊秀芳
   溝上知親八段(長崎県)―金沢真三段(神奈川県)
   大場惇也六段(東京都)― 一力遼二段(宮城県)

10、11面 朝日アマ名人戦全国大会・二十五世本因坊治勲の「お悩み天国~これが治勲のシノギかた」

13面 認定

15面 NHK杯

16面 ベスポジを探せ

17面 アマ碁界ワイド
   ・春季関西学生リーグ・少年少女千葉県大会
   ・横浜市囲碁連合会から宮城県囲碁連盟へ盤石寄贈
   ・埼玉大学で囲碁授業・短信

18面 ベスポジを探せ

20、19面 碁聖戦五番勝負第2局・碁の句春夏秋冬

〈ふ・ろ・く〉

印刷の終わった紙面を眺めていますと、作業の推移を思い出します。
碁であれば、私なら終局直後まあ100手くらいまでは復元できますが、
それも数日の命。紙面だと、もう少しながく、そこそこ思い出せます。
(´-`).。oO あー、この見出しこう直されたなー、とか。
ここの組みはかわったんだよなーとか。

たとえば、

19面の下三段の半分が碁の句春夏秋冬ですが、火曜日には別のものが
入っていました。

お悩み天国は、最初10面の予定で棋譜×3局分は11面に組み付けました。

週刊碁的囲碁ガールは最初、縦写真でした(諸事情で変更。ついでに横組みに)。

2面の見出し「本因坊・天元・十段…」は最初「本因坊戦七番勝負⑦」
でしたが、校正が進むにつれて行数が減って、印刷された処理になりました。

今週については、1面と終面の見出しがなんといいますか、というものに
なっていますが^^、まあそれは数秒の命(笑)。ネットで話題にしていただいてます。
記事や解説が売りものですから。そちらも精魂込めて制作していますです(^^
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2 コメント

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Unknown (みい)
2012-07-25 03:21:49
「水を打ったような」静けさと
対局後の静けさはまったく性質が違うような……
返信する
水に流して (小瀬村)
2012-07-25 10:13:44
ご指摘ありがとうございます。辞書に問い合わせますとやはりズレは認めざるをえませんね。まったくその通り。

激闘だった盤上が整地され、静かに終局……。まあ、うまく表現するにはいろいろ足りませんね(笑)。

今後ともよろしくお願い申しあげます。
返信する

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