週刊碁ブログ

編集・整理班が紙面にはできない小ネタを語ります。読んでも、たぶん強くはなりません。

7冠特集号!

2017-10-21 18:57:49 | 編集・堀井(茨城/水瓶座)
突然ですが、これ↓は何でしょう?



週刊碁の「台割」と呼ばれるものです。

どのページにどのような記事を入れるかを示した設計図のようなもので、編集長が次週はどうするか毎週末悩み抜いて作成しております。

文字が小さい上にスマホのカメラで撮ったものなので見づらいかもしれませんが、実は今週号、この台割通りには作られていません。

なぜかと言えば、当然「井山7冠復帰」の超大物記事の影響です。

こちらの台割では名人戦第5局は4ページ分が取られていますが、実際の刷りではドドンと5ページに大幅アップ!

現場に取材に行った編集長が「この熱気を伝えるには4ページでは足りない!追加だ!」と急遽号令をかけた結果です。編集長は熱い男なのです。

1面を井山7冠の特大写真、2・3面を第5局の詳細解説、4面をインタビュー、5面を井山名言回顧録、というラインナップでお送りすることになりました。

しかし、当初より名人戦特集が1ページ増えたということは、その分当然消えゆくページもございます…。

楽しみにしていただいている方には大変申し訳ないのですが、アルファ碁自己対戦譜のページがお休みとなった次第です。

すみませんm(_ _)m

名人戦の裏では、井山7冠が先勝した王座戦開幕記事、先週から始まりました新講座「木部夏生の盤上キャンバス」では名人戦がテーマになっているなど、まさに7冠特集号に相応しいラインナップになっておりますので、ぜひご覧ください!

10月23日(月)発売です!
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見出し余話

2017-10-02 15:40:08 | 編集・堀井(茨城/水瓶座)
本日2日発売の週刊碁、すでにお手にとっていただいた方もいらっしゃるでしょうか。

大人気の芝野虎丸七段が公式戦初優勝を成し遂げた竜星戦。その模様を1面で詳しく解説していますので、虎丸ファンは必見です!

そしてその裏では、残念ながら日本勢敗退となった三星火災杯の模様をお伝えしています。

今回は少しだけ制作の裏側をご紹介します。

海外棋戦で寂しい結果になると、悩ましいのが見出し。

あまり悲壮感を出し過ぎず、それでいて人目を惹きつける――そんなものがつけられると理想なのですが……。

今回の三星、初稿のメイン見出しは悩んだ末「涙の日本」。

しかし、編集長から案の定「悲しい見出しだなぁ。もう少しいいのない?」とダメ出しをくらいました。

色々と他の文言も考えたのですが、いいものが浮かばない。

そこで開き直り……。



↑この顔文字見出しはどうだ!?と提出!

ノリのいい編集長は「いいね!」と本気で同意してくれたのですが、周囲の反応は賛否両論。

「いいと思うんだけど、ダメかなぁ」と渋る編集長サイドの精神をへし折ったのはある高齢の校正さんの一言でした。

「てぃー…えー…てぃー?」

顔文字を認識できず、T、A、T、ただの3つのアルファベットの羅列と思われてしまいました。

そのように見える人がいるのでは、もはや争う余地もなく。

ボツ。



↑続いて初稿の「涙の日本」からもう少しやわらげ、「日本涙色」に。

泣き顔の絵文字をくっつけているところに、未練が垣間見えます…。

少しふざけているように見える、との意見から最終的には――。



↑現在発売中の本紙はこうなりました。

「涙」の文字が泣いている、というアクセントがついています。

いかがでしょうか? 一度、読者の皆様ならどんな見出しをつけるのか、聞いてみたいところです。

と、このように毎週悩みつつも、わいわい楽しく紙面を作っております(´∀`)
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