週刊碁ブログ

編集・整理班が紙面にはできない小ネタを語ります。読んでも、たぶん強くはなりません。

8月1日発売(8日号)碁聖5連覇

2016-07-30 17:05:07 | 編集・堀井(茨城/水瓶座)
今週の表裏のメイン記事は、碁聖戦五番勝負第3局と13路盤プロアマトーナメント決勝です。


井山碁聖の連勝で迎えた碁聖戦第3局。
崖っぷちの村川七段でしたが、乱戦でペースを掴み初勝利は目前かと思われました。
しかし……、劣勢になってからの井山碁聖の打ち回したるや……。
気がつくとあれよあれよと言う間に逆転してしまいました。恐ろしい人です。

これで井山碁聖は5連覇。名誉碁聖の資格を獲得しました。
写真は、終局直後の一枚。


13路盤プロアマトーナメント、決勝に勝ち進んだのは二十四世本因坊秀芳と河野臨九段でした。
そして栄えある第1回優勝の座に輝いたのは、二十四世本因坊秀芳。
13路ならではの華麗な手順、華麗な捨て石作戦を披露しての堂々たる勝利でした。
2年前に行われた「クラウドファンディング13路盤選抜プロトーナメント」でも優勝しているため、13路での勝率100%!
何かコツでもあるのか、聞いてみたいですよね。


今週のラインナップはこちら。

1、2、3面  碁聖戦五番勝負第3局・井山5連覇
4面      棋戦ワイド(棋聖Aリーグ・張栩4勝目、王座戦本戦・高尾ベスト4)
5面      棋戦ワイド(天元戦・許家元4強へ、阿含・桐山杯・一力、鈴木2回戦進出)
7面      棋戦ワイド(新人王戦・谷口決勝へ、女流本因坊戦・藤沢挑戦者決定戦へ)、竜星戦
8、9面    高校選手権・団体戦
10、11面    高校選手権・個人戦
12面      小・中学校団体戦&少年少女大会直前特集
13面      張栩の囲碁進化論
15面      NHK杯・溝上知親VS.金秀俊
17面      アマ碁界ワイド(TOTOカップ、etc)
19面      ベスポジを探せ、13路プロアマトーナメント準決勝
20面      13路プロアマトーナメント決勝

今週も子ども達の全国大会の直前特集を用意しています。
小・中学校団体戦と少年少女大会。両大会の出場選手名簿と見どころを掲載しているので、大会前にぜひチェックを!
団体戦は7月31日、8月1日。少年少女大会は8月2、3日に行われます。
将来有望な子ども達の戦いを見届けに、棋院へ足を運んでみるのも楽しいかもしれません。
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7月25日発売(8月1日号)5タイトル独占

2016-07-23 18:51:45 | 編集・堀井(茨城/水瓶座)
アメリカで大ヒットしたという「Pokemon GO」。
日本でも配信が始まりましたね。

編集部でも配信が始まった瞬間、何人かはしゃぎ始めました。
その結果撮影されたのがこちらです。


碁盤の上に降臨されたフシギダネさんが最高にかわいいです。
日本棋院も「ポケスポット」になっているので、近くまで来た方はポケモンついでにIGOも打っていってください。


今週の1面は扇興杯女流最強戦の準決勝・決勝の様子をお届けします。
初優勝を目指し決勝まで勝ち進んだのは謝依旻女流本因坊と向井千瑛五段。同期対決です。
ヨセ勝負となりましたが、勝負の女神がほほ笑んだのは謝女流本因坊。
女流5タイトルをすべて独占するという快挙を成し遂げました。


20面は碁聖戦五番勝負の第2局。
結果から言えば、井山裕太碁聖の完勝という碁になりました。
この碁はぜひ並べていただきたいです、井山碁聖の強さがこれでもかと伝わってきます。

写真は前夜祭での一場面。地元の子ども達に対局者の2人はインタビューを受けました。
紙面で紹介しきれなかったやりとりを紹介します。

――明日の対局は緊張しますか?
 井山「こういう席のほうが緊張しますね。みんなもそうじゃないかな。対局は慣れているので、碁打ちが緊張することはあまりないですね」
 村川「人前でしゃべるほうが慣れませんね。でも和やかでいい雰囲気をつくっていただきました」
――どうやったら強くなりますか?
 井山「僕や村川さんくらいの歳になるとあまり棋力は伸びません。しかし皆さんの歳ぐらいのときは寝て起きたら強くなってます。今日は多くの棋士にあったと思いますがそれだけでも強くなりますよ」
 村川「明日の大盤解説で、僕ではなく井山さんの手をよく参考にすると良いと思います」
――どうして囲碁を始めたのですか
 井山「テレビゲームがきっかけで、気が付いたらのめりこんでいたという感じです。」
 村川「父と祖父がやっていたので、5歳くらいから自然と始めました。」

他にも本因坊秀策とどっちが強いですか? という興味深い質問も…。そちらの答えは本紙で!


今週のラインナップはこちら。

1、2、3面  扇興杯準決勝&決勝戦・謝依旻V
4面      棋戦ワイド(棋聖Sリーグ・河野3連勝、棋聖Aリーグ・蘇耀国5連勝)
5面      棋戦ワイド(名人リーグ・高尾5勝目単独首位に、女流本因坊戦・鈴木歩決勝へ)
7面      棋戦ワイド(阿含桐山杯・羽根、山下2回戦へ)、竜星戦
9面      碁界ネットワーク(第13回囲碁殿堂、etc)
10面      全国高校選手権直前特集
11面      張栩の囲碁進化論
13面      幻庵若手棋士が見る古碁・鈴木伸二(前)
14面      上達ハイウェー
15面      NHK杯・趙善津VS.芝野虎丸
16面      ベスポジを探せ
17面      アマ碁界ワイド(有楽町センター松竹梅大会、etc)
20、19、18面  碁聖戦五番勝負第2局・井山連勝

皆様が本紙を手にするころには、高校選手権が始まります。
そこで、直前特集として選手一覧を掲載しています。10面です。
地元の選手の名前を確認するもよし、誰が優勝するか予想するもよし。

高校生の熱い夏を盛り上げる一助になれば幸いです。
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7月18日発売(25日号)張栩九段が語るアルファ碁

2016-07-16 17:55:58 | 編集・堀井(茨城/水瓶座)
皆さん、漫画はお好きですか?

ブログ担当の私は、大好きも大好き。大抵のマンガ誌はチェックしています。

6月27日発売号でプレゼント募集させていただいた、韓国の漫画「未生」。私も読ませてもらいました。

プロ棋士を志すも挫折してしまった主人公が一般商社に入社し、碁で培った経験を基に奮闘する物語……なのですが、面白いです!
登場人物一人一人がみんな個性的、しかし嘘くさくない。「生きている」と感じさせる面々ばかりなのです。
そんな彼らの織りなす人間ドラマは実にリアルで、感動的。

韓国で大ヒットしているというのも納得でした。

今週発売号で当選者を発表していますので、当選した方も、そうでない方も、ぜひご一読していただければと思います。
囲碁好きにも、漫画好きにもオススメできる作品です。

では、このぐらいでメイン記事の紹介に移りましょう。


今週の1面を飾るのは、フマキラーマスターズカップの決勝戦。
小林光一九段(左)と淡路修三九段、どちらが勝っても初優勝ということで両者気合十分。序盤から見応えのある戦いとなりました。
最後に笑ったのは小林九段。タイトル獲得数を60の大台に乗せました。
トロフィーを手にした小林九段の満面の笑みが印象的でした。


20面では、ペア碁ワールドカップ2016を紹介しています。
日中韓の最強棋士が集まった豪華イベント。会場の渋谷ヒカリエには、なんと2日間で4000人が来場したそうです。
日本からは3ペアが出場したものの、ベスト4には残ることが出来ず。優勝は中国の於之瑩・柯潔ペアとなりました。

また、サブイベントとして行われた詰碁対決、題して「〝パンダ先生〟チャレンジマッチ」も盛り上がりました。
死活判定ソフト「パンダ先生」に出場ペアが、詰碁早解きで競うというものなのですが…。
パンダ先生の圧倒的な性能にただただ驚くばかり、という結果に。
写真は於之瑩・柯潔ペアがチャレンジする様子。世界王者である柯潔九段ですが、終了後のコメントが実に彼らしい負けん気にあふれたものでした。
面白いと思いますので、ぜひ本紙でご確認ください。


今週のラインナップはこちら。

1、2、3面  マスターズカップ決勝戦・小林光一初優勝
4面      棋戦ワイド(棋聖Sリーグ・一力2勝目、阿含桐山杯本戦・高尾2回戦進出、観戦余話)
5面      棋戦ワイド(王座戦本戦・羽根&村川4強)
7面      碁界ネットワーク(新人王戦本戦・大西決勝進出、etc)、竜星戦
9面      幻庵若手棋士が見る古碁・一力遼
10面      ゆうちょ杯予選・後編
11面      新講座・張栩の囲碁進化論 アルファ碁を読み解く
13面      上達ハイウェー
15面      NHK杯・依田紀基VS.三村智保
16面      ベスポジを探せ
17面      アマ碁界ワイド(品川区ジュニアフェスタ、etc)
20、19、18面  ペア碁ワールドカップ2016・中国ペアV


ラインナップの中に気になる文字がありませんでしたか?

そう、今週から新講座が始まります。

『張栩の囲碁進化論 アルファ碁を読み解く』

碁界に衝撃をもたらしたアルファ碁。今なお、その熱は冷めることがありません。
最近では、アルファ先生の手法が棋士達の間でちょっとしたブームになっているそうです。
今回のテーマは、手抜き。

あの手はどのような意図で打たれたのか!?
黙して語らないアルファ碁に代わって、張栩九段が感じたことをそのまま話してくれています。
ご期待ください!
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7月4日発売(7月11日号)永世本因坊

2016-07-02 16:22:41 | 編集・堀井(茨城/水瓶座)
今週の週刊碁の表裏のトップ記事は、どちらも井山裕太七冠が飾っています。

1面が本因坊戦第5局。20面が碁聖戦第1局。
ともに井山七冠が勝利。まさに手がつけられない強さです。
さらに、本因坊はこれで5連覇となり、永世本因坊の資格を獲得することになりました。


本因坊戦の舞台は福島市の飯坂温泉。この地は、七世本因坊秀泊の生誕地でもあります。
市内の常泉寺にあるお墓を一行はお参りしました。


10、11面ではマスターズカップ準決勝をお届けします。
小林光一九段VS.小林覚九段と淡路修三九段VS.王銘琬九段の顔合わせ。
光一九段と淡路九段が勝利し、お互い初優勝を狙うことになりました。


今週は大きな記事が盛りだくさんです。
8、9面に丙級リーグ。先週の続きです。リーグの後半戦を選手達がどのような気持ちで戦いぬいたのかに迫ります。
写真は、休息日にホテルの水上ショーを見る選手達です。

今週のラインナップはこちら。

1、2、3面  本因坊戦七番勝負第5局・井山5連覇
4面      棋戦ワイド(名人リーグ・山下4勝目、天元戦本戦・一力ベスト4、観戦余話)
5面      棋戦ワイド(棋聖Bリーグ・余4勝首位、阿含・桐山杯・村川ベスト8、女流本因坊戦・種村ベスト4)
7面      碁界ネットワーク(夏季棋士採用決定、etc)、竜星戦
8、9面    中国丙級リーグ・日本1位で昇級
10、11面   マスターズカップ準決勝・小林光一&淡路修三決勝へ
13面      上達ハイウェー
15面      NHK杯・河英一VS.許家元
16面      ベスポジを探せ
17面      アマ碁界ワイド(春季関西学生リーグ、etc)
20、19面   碁聖戦五番勝負第1局・井山先勝


ちなみに、井山本因坊ですが、ついに号を名乗ることを考えているそうです。
どのような号なのでしょうね。ブログ担当は「秀裕」を推しておきます。…無難ですね。
皆様も予想してみてはいかがでしょう?
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