福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

社会調査を通して見える地域愛着

2017年06月02日 | みんなの広場


5月30日に、淑徳大学の学生さんによる社会調査の報告会を開催しました。
この社会調査は、昨年おゆみ野中央4丁目・5丁目を対象に行われたもので、1057世帯に調査票を配布し、272票(回収率25.7%)の有効回答を得ました。
その結果が、立派な調査報告書としてまとまりました。
 

そこで、まず青柳先生から調査の概要を、4年生4人からそれぞれの課題意識に基づいた調査結果を報告していただきました。
結果からさまざまな因子を取り出して、「地域愛着」をキーワードに分析したものです。

たとえば、
公園の利用頻度と地域満足度、地域活動への参加と地域愛着、居住年数と地域愛着、地域での人間関係と地域愛着、地域活動へ参加を促す要因、
などについてです。

私たちが日ごろの活動を通して感じていることが、調査によって裏付けられて「そうだろうな」と納得したものがある一方で、意外な結果が出たものもありました。

それは居住年数と地域活動への参加の関連に関する結果ですが、
・居住年数が長い方が短い人よりも地域活動に参加する割合が高くなっている
一方で、
・25年以上の居住年数を有する人の中で、地域活動に参加したことがない人が3割も存在している
という結果です。

なぜだろう?
という疑問についての意見交換がとても面白く、また、調査結果を受けて、
・地域愛着とは結局は人なのか環境なのか?
・遊歩道の影響が思いのほか大きそうだ
・このまちの人たちは、自然の素晴らしさと人のふれあう暖かさとを一体として感じているようだ
など、地域特性をチラリと感じることができる報告でした。


今回は、第1回目の報告会でしたが、もう1回予定しています。
この次は、今年間もなく行われる調査も視野に入れて、学生さんと地域の人たちとの意見交換の場を作りたいと考えています。

この調査をきっかけに、わたしたちもまちづくりについて初心に戻って考えていこうと思います。



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