福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

料理も憲法も生涯学習

2016年10月01日 | 地域運営と市民自治


はっきりしないお天気が続く9月でした。
そんな9月のある日の夕焼け雲に惹かれ、思わず写真に収めました。

先日、9月29日ですが、みんなの広場で憲法カフェを開催しました。
以前にこのブログでも憲法カフェやってみませんか?とご紹介した企画です。

幼児から大学生までの子育て中と孫育て中の女性数人で話し合い、暮らしの中に息づく憲法を学んでいきたいと、「暮らしの中の憲法を見つめる会=くらけん」と名付けて企画したものです。
みんなの広場がいっぱいになるほどの参加者で、赤ちゃんから婆まで。
子どもたちも周りで遊び、子どもの声が聞こえる生活空間での自然な学びの場となりました。
 

講師として弁護士の船澤弘行さんに来ていただき、日本国憲法をとりまく現況、憲法とはそもそも何か、憲法の歴史、自民党の改憲草案、という具合に総括的なお話をうかがいました。
広範囲にわたったので難しかったのですが、みなさん真剣に聞いて一人ひとり感想を述べることになりました。

・知らないことがたくさんあることを改めて知った。
・自分なりの意見を持ちたいが、そのためにはまず学ぶことが大切だと感じた。
・子どもが成長して憲法を学ぶ年頃になる。一緒に話していきたい。
・改憲草案は1人ひとりに厳しく、家族だけで助け合えと言っているように感じる。
・何となく生きてきたが、今、試されていると思う。
・引き続き学んでいきたい。

おおよそ、以上のような思いが語られました。

みなさんの感想を聞いていて、
憲法って空気のようなものになっていて私たちを守っているのですが、空気のように見えないので知ろうとしなければわからないものなのだ、と思いました。

最近、憲法について学ぼうとすると政治的だと言われるらしい・・・という声もありました。
「らしい」というのは怪しいですが、そんな空気は最近だけではなくず~っとあります。

およそ「政治的とはどういうことか」という議論も無く、権利主張が始まりそうになると政治的だと片付けたがる人たちは未熟者だと考えてよいでしょう。

生活のために料理を学ぶように、子どもたちが文字を学ぶように、一人ひとりの自由を守るために憲法を学ぶことは生涯学習の第一歩だと私は考えています。

今後もこの学びの場を続けてほしいという声がたくさん上がりました。
1人で学び思い悩むよりも、みんなで疑問やアイディアを分かち合うような憲法カフェを、続けていきたいと思います。

 

憲法カフェの場に、こんなに美しい酔芙蓉をいただきました。
学びが進むうちに、白からピンクへとあでやかになっていきます。

学びによって変わっていくことは素敵なことですね。






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