千葉都市モノレールの車両がリニューアルすることは、前のブログで触れましたが、今回は、もうちょっと詳しいお話です。
モノレールは、かつて、青葉病院までの延伸が妥当か否かで、千葉市を風靡しました。
当時の議論は、「赤字か黒字か」がクローズアップされましたが、採算が取れないけれど、公共性が高く必要な事業だから公費を投入するのが公共交通である、という基本的認識が置き去りにされていたようにも思えます。
もちろん、経営努力をして黒字化することは重要なことですが、そもそも公共交通は、移動できない人たちの足を確保することがミッションである、ということは、踏まえておく必要があるのではないでしょうか。
今後の超高齢社会において、全ての人に出番と居場所を確保することは、社会的な大きなテーマでしょう。
だとすると、移動をどこまでどのように保障するかは、基礎自治体での合意形成に依ることになるような気がします。
したがって、今後は「ゼロか百かではなく程度の議論」が必要になってくるのだと思います。
その都市モノレール。
インフラ部分は千葉市が引き受け、スリムになって再スタートし、熊谷市長になって、延伸を凍結し、その後社長を公募して市民に親しまれるようなモノレールを目指して今日に至っています。
http://www.city.chiba.jp/toshi/toshi/kotsu/Monorail_portal.html
このたびのデザインチェンジは、開業以来です。
試運転は4月4日でしたが、今後4月12日には、試乗会が行われ、営業運転は7月8日から始まります。
http://www.chiba-monorail.co.jp/news/shijo.pdf
車両費の負担は、会社が2分の1で、残りの半分のさらに半分強(55%)が国の負担で45%が千葉市の負担となります(要するに、千葉市の負担は22.5%)。
千葉都市モノレールは、駅舎を地域住民の居場所として貸し出したり、イベント列車を走らせたりと、さまざまな取り組みも行われています。
さらに詳しく知りたい方は、大沢社長のブログをどうぞ。
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