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福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

拠り所再生

2017年07月27日 | 家庭生活&家族事情


愛知県内を走る名鉄犬山線。
6月には何度も往復しました。

米寿を迎えた一人暮らしの母がいよいよ千葉に移住する決意をしたのが、昨年の末。
父が亡くなって間もなく12年、一人で特に不自由せず地域の活動もしながら頑張っていました。
千葉に誘っても、友人のそばにいる方がよほど居心地が良いからと、一向に動く気配は見せていませんでした。

ところが、昨年末に誘ってみたら以外にもすんなりと、私たちのところに来てくれることになりました。

行くとは言ったものの、母にしてみれば気がかりなことばかり。
家のこと。
地域とのかかわりのこと。
身近にいる身内のこと。
自身の健康のこと。
病院とのかかわり方をどうするか。
年金などのこれからの生活費のこと。
保険に関すること。

普通の生活の場を移動するためには実に多くの課題があり、80歳も後半になっての転居は並大抵の決意ではなかったということを、一緒に片付けをする中で私は感じ取っていきました。

女学生の時に終戦を迎え、昭和の高度成長期に家庭から社会を見つめ、平成に入ってからは子どもたちの生活を離れたところから見守ってきた一人の女性の生き方に寄りそうことは、私自身の60年を振り返ることでもありました。

とてもとても大変でしたが、良い経験をしました。
実家を失うということは、私にとってどういうことだったのでしょうか。
拠り所としていたわけではありませんが、芯のどこかが削られたような気がするのです。
同時に、こだわる気持ちがどこかに消えてしまったようにも感じています。
これでいいのかどうかはわかりません。


さるすべりが咲き始めました

2017年07月26日 | 家庭生活&家族事情



いつも通り抜ける坂道にさるすべりが咲きました。
もうそんな季節、夏が秋に向かう季節になったのだと気づき、少し驚いています。

6月と7月は何かと忙しい2ヶ月でした。
特に私事に時間がとられましたが、私にとっては公共へのかかわりに優る大切な時間でした。

この2ヶ月に私の周りで起きていたことは、まったくの個人的な事ですが、その個人の細い糸は全て社会へと繋がっていました。

1つずつ丁寧に振り返ってここで私の生活をお知らせすることが、少しでも今のまちや、未来の子どもたちに活かされたらいいなと思います。
いや、ぜひそうしなければと考えるようになりました。

約1か月半、更新をお休みしていたブログですが「地を這うアリの目で大空を眺めるとこうなるよ♪」という発信をしていきたいという思いを強くしています。
引き続き、よろしくお願いします。


外壁のリニューアル年内完了

2016年12月31日 | 家庭生活&家族事情


12月の中旬に足場を組んで約2週間。
本日30日に、外壁と屋根の塗装を完了した我が家から足場が外れました。

外壁の塗り直しは数年前から何度もお誘いがありました。
セールストークが苦手なのと、家を丁寧に管理する能力に欠けることと、安価ではできなためにそれなりの判断をしなければならないけれどこの方面の情報に疎いのと、最も大きな理由は財源の不安・・・ということでなかなか「その気」になれませんでした。

ところが今回、たまたま同日に異なる2社の営業マン(どちらも女性)が時間差で訪れ、たまたま後から来た彼女の押しが少しだけ強かったという、今から思えばそれだけの理由で重い腰が上がりました。

もちろん、見積もり前後には口コミ井戸端情報やネットでの評判やホームページの確認など、どちらかというと「適当な情報収集」をしました。

どんなことでも疑えばきりがない。
徹底的に調べ尽くすほどの深刻な案件でもない。
そんなわけで、我が家にとっては清水の舞台から飛び下りるような思いでエイヤッと決めました。

今どきの家に関する工事への対応はいたってドライです。
家に職人さんが入る時には終日家にいて、10時と3時には休憩を促しおやつを準備し、お昼にはお茶を出し・・・と母たちがしていたのを覚えています。
ところが今は、家にいなくとも粛々と作業は進みます。
職人さんは若い人ばかりでしたが、きちんと仕事をしてくれました。

特に今回は実家に1週間近く帰っていたので、工事期間の半分は留守にしていました。
留守中の工事につては、毎日報告書がポストに入れられて、どのような作業をしたのか把握できます。

かくして、足場組みに1.5日、洗浄に1日、下地処理に1日、養生に1日、ペンキ塗装2日、外壁下塗り1日、外壁主剤塗装1日、外壁上塗り1日、屋根の塗装に3日、清掃
という具合に工事は終了しました。

足場が外れて明るくなり、これで普段通りにお正月が迎えられるとホッとしています。
  

ただし、外は美しくなっても内部は変わらず。
無駄なものの整理整頓、本格的な断捨離はトリ年に持ち越しです(^^;


親思う時に親はなし

2016年12月23日 | 家庭生活&家族事情


実家に来て2日目の夜です。
米寿の母と気儘な時間を過ごしています。

今日は、夕飯のために少し離れたスーパーまで歩きました。
畑の畦道や五条川のほとりなど、しめて10,000歩余りです。


この地域の様子は結婚前とほとんど変わっていませんが、隣町の誘致で増えた工場の一つが畑の中にイルミネーションを煌めかせていて、少しサプライズ。
散歩で得した気分です。


母の日々は穏やかそうで、背伸びせずていねいに生活に向き合っている様子がうかがえて安心しました。
例えば、庭先に小さな花壇を作り、パセリ、サンチュ、春菊、ネギ、摘み菜などを少しずつ植えて使っています。


相変わらず冷蔵庫には食品がいっぱいですが、日々栄養に気をつけて自炊しているようで、具沢山の豆乳スープを作り、庭先のパセリを彩りにして出してくれました。
盛りすぎ^^;


同じ年代や年下の友人との交流もあり、出かける機会もたくさんありそうです。
受診も定期的にしていてお医者さんとの関係もとても良さそうで、薬の管理もしっかりしています。

とりあえずの日々の生活は大丈夫だと安心しましたが、しかし、この先何年も続くわけではないということを娘としてしっかり意に留めておきたいと感じています。

これまでは子どもたちのことで手一杯、地域活動に夢中でしたが、子育てにおいても社会的な活動においても、両親には支えられました。
父はすでに亡くなってしまいましたが、この思いをもう少し伝えたかったな・・・と、親を思う時には親はいません。

もう、そんなことはしないように、と考えています。




見守りの中にちょっとチャチャ入れ

2016年09月28日 | 家庭生活&家族事情


家の中に庭から良い香りが漂ってきました。
気づいたのは一昨日の午後。
秋だ!
と思いました。金木犀です。大好きな香りです。

この三日間、孫のアニキと遊びまくりの日々。
子どもの成長過程、人間の感性、環境の影響、想像力と構築力・・・など、アニキとのかかわりの中でさまざまな発見があります。

プラレール。
線路をつないで列車を走らせていたこれまでと今回は違っています。
話ができるようになって、ぶつぶつと何か言いながら、そしていろいろなものを足しながら、彼の世界を創り上げています。
婆婆が、踏切にミニカーを置いてみると、そこからまた何かを発想したようです。

レールの内側には、駐車場らしきもの、建物らしきものが置かれていました。
 

駅に、小さなカボチャを置いてみたら、貨車にお客さんが増えました。
 

何かを思いつくと、婆婆には「さわらないで!」と夢中です。
想像の世界での一人遊びの時間を大切にしたいと思います。