情報を紡ぐ

2012-08-31 07:30:12 | Weblog
ピクテ投信投資顧問会社の記事より~
(貼り始め)
なぜ?異なる動きみせる豪ドルとブラジルレアル

豪ドルとブラジルレアルの対米ドル相場は、最近まで資源価格と同じような動き方をしてきましたが、6月以降は豪ド ルが資源価格と逆行して上昇したため、両国通貨のパフォーマンスは対照的となりました。

豪ドル高の背景には「質 への逃避」の側面もあります。
一方ブラジルブラジルはレアル安誘導を行っているため、両者の乖離が続く可能性もあります。

本来は資源価格との連動性が高いはずだが... 鉄鉱石や石炭など多くの資源を輸出するオーストラリア、ブラジルの為替相場は、従来、資源価格の動きと 高い連動性を示してきました。
そのため、一般的には 資源価格が上昇すれば、米ドルに対して豪ドル、ブラ ジルレアルも上昇するという傾向にありました。
しかし、今年の6月以降、両通貨は対照的な動きを見 せつつあります。豪ドルは鉱物価格が下落しているに も関わらず、堅調に推移しています。

6月以降の豪ドル高の主な背景には、豪ドル自体が資 源通貨としての特徴に加えて、「質への逃避」対象とし ての役割も持ちつつあることが考えられます。

(ここ大事🌟)欧州債 務問題の影響でドイツなど他の高格付け国の景気が 低迷する中で、オーストラリアは最高格付けを維持しな がら相対的に堅調な景気が続いています。また、他の 高格付け国の金利水準が低下した一方で、オーストラ リアは比較的高い金利水準(政策金利:3.5%)を維持し ていることもサポート材料になっています。
さらに、世界各国の中央銀行が外貨準備を今までの米 ドル、ユーロ一辺倒から多通貨の分散に舵を切り、一 部を豪ドルに振り分けていることも、豪ドル高の一因と なったと思われます。実際に、スイス中央銀行が5~6 月に実施した1000億ユーロ規模のスイスフラン売り・ ユーロ買い介入に合わせて、新たに豪ドルを購入した ことが明らかになっています。

一時的に豪ドルと資源価格の連動性が薄れたとはい え、やはり今後も両国通貨と商品市況を切り離して考 えることは出来ません。ただ、ブラジル政府がレアル安 誘導策を継続する限り、商品市況の動向に関わらず、 豪ドルとブラジルレアルの乖離が続く可能性もあると考 えられます。

(貼り終わり)
最近の豪ドル堅調の一因を理解。同時に直近では豪ドルが反転して弱含みとなってきたのも、本来あるべき資源価格との連動性回帰からか?