八濱漂泊傳

ダラシナイデラシネ記

巨大な屏風によって、分断された南北問題はさらに深まった

2009-06-04 23:15:00 | イケン!

 

本日は!

ASO の日で

ハカタイキ。

 

博多駅ビル の建替え工事は

急ピッチで進んでいる。

 

行くたびに、

通路が無くなっているので

唖然とする。

 

 

そういえば昔、

 

京都駅ビル の建替えの時は

そうそうたる世界の建築家7名による

国際指名コンペが行われた。

 

 原広司

 安藤忠雄

 池原義郎

 黒川紀章

 ジェームス・スターリング

 バーナード・チュミ

 ペーター・ブスマン

 

このコンペの

不可解だったところは・・・・

 

 

審査過程では

安藤忠雄 が圧倒的優位にも関わらず

 

いざ、フタを空けると

なぜか 原広司 が1位となる

摩訶不思議なコンペだったこと。

  

 

審査員だった

  

ハンス・ホライン は

「なぜ、我々の意見を尊重しないのか」 と怒り・・・・

 

レンゾ・ピアノ は

「アイアムアンハッピー!」 と言って退席し・・・・

 

梅原猛 は

「これは国辱だ!」 とJR西日本に猛抗議した。

 

 

安藤忠雄 は、

コンペには負けたが・・・・

 

京都駅ビルの話題性とともに

建築家としての評価は高まり、さらに名をあげた。

 

 

 

京都の街には古くから

JR線によって 分断された南北 の問題が横たわる。

 

 

安藤忠雄 の京都駅ビル案は

分断された南北 を桜並木で結ぶ

問題解決への想いがこもった痛快な計画案だった。

 

一方、

 

灰色の出来レースでコンペを勝利した

原広司 の京都駅ビル案は

分断された南北 をさらに分断する

巨大な屏風 のような計画案だった。

 

 

今現在、

 

京都には、

南側の街区をまったく無視した

巨大な屏風 がそびえ立っている。

 

 

分断された南北 の問題はさらに深まった。 

 

 

 


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