京都時代、食い詰めて
材木屋さんにお世話になっていた頃、
車が必要になったので、
社長が 「金を貸してやるから車を買え」 と言った。
ニヤリッ! ということで、
買った車が20年落ちの、
中学の頃から憧れていた ベレG!
ヘタった強化サスに、ガチガチの溶接デフ!
ツルツルにすり減ったスリックぽいタイヤ!
京都の碁盤の道を辻回し風味に、
アクセルひとつで右に左にドリフト決めれば、
河原町のオネエチャンも振り向く
ゴキゲンなマシンだった。
かつて ユーミン が、
♪ 港へ続く高速道路 空を流れるミルキィウェイさ
海の匂いの冷い風が 白いベレG 包みはじめる
と唄った 白いベレG である。
当時、住んでいた 銀月アパート の下に停めて、
桜吹雪がよく似合う ベレG だった。
もう一度、あの日のように、
スパッと直角ドリフトを決めて走ってみたい。
ああ、無性に乗りたい ベレG!
金は無いけど、本気で探したくなってきた。
♪ 忘れてしまったモノを探す旅に
一緒に出かけようぜ カモン!
ヤングのGT サイケなGT
いすゞのベレット1600GT!