やまなみハイウェイ の思いで話。
八浜中学校の修学旅行で、
大分別府から阿蘇山を通り、
熊本、長崎へ抜けた。
バス旅行とかの団体行動は、
生まれつき苦手だった。
やまなみハイウェイ を走るバスの中で、
バスガイドさんが、
光る太陽 明るい行く手
別府をあとに 伸びる道
飛ばす車の リズムも軽く
唄も弾むよ 花野をこえて
あ~ 明るい 山並みハイウエ- ♪
なんて、歌ったあとで・・・・
1人ずつマイクが回ってくる
いちばん嫌いな バス旅行の儀式 が始まった。
拒んでも、拒んでも、歌えと言うので、
困って、しかたなく歌った曲は・・・・
同級生は誰も知らない
憂歌団 の 『イコマ (女町エレジー)』 という曲。
女に生まれて よかったわ~
ホントはいいこと ないけれど~
そうでも 心で思わなきゃ~
生きてはゆけない この私~
生駒は 哀しい女町~ ♪
同級生たちは全員、
ドン引きだったけれど、
バスガイドさんだけは、
私が歌う 憂歌 を痛く喜んで
ほめちぎってくれた。
それから俄然、
バス旅行が楽しくなり、
長崎までの道中ず~っと、
そのバスガイドさんとふたり、
沢田研二が 3億円犯人 を演じたドラマ
『悪魔のようなあいつ』 の話題で グッと 盛り上がって・・・・
長崎駅でのお別れの時は、
みんなに内緒で、特別にプレゼントをもらった。
なぜ、あの時、
連絡先を聞かなかったのだろうか?
それにしても、
哀しい女町 を歌う、
三億円事件 に異常に詳しい中学生と、
みんなが楽しい?バス旅行との ギャップ は・・・・
大人になっても、
相変わらず、引きずっている。
美人のバスガイドさんがいない団体行動は、
今もキライだ。