本日は!
逆転スペクトル の話。
例えば、
私が、
夕日を見て 赤 と認識する。
世間も、
夕日を見て 赤 と認識する。
私も世間も同じく
夕日の色は 赤 ということで一致している。
が、しかし・・・・
私と世間との合意は 赤 という 言葉 であって
私と世間の感じている 赤 が
同じである という検証は永遠にできない。
これを 逆転スペクトル という。
色だけでなく・・・・
住宅の 高気密高断熱性 を
世間は 快適でスバラシイ と絶賛し
私は 息が詰まって気持ち悪い と悲観する。
この頃の センサーだらけの家電 を
世間は 便利でアリガタイ と絶賛し
私は 人間としての本能退化 と悲観する。
塾で 点数の取り方だけを学んだ子供 を
世間は 勉強できる良い子供 と絶賛し
私は 工夫のできない馬鹿な子供 と悲観する。
街の 古い建物が壊されビルが建ち並ぶ風景 を
世間は 近代的な進歩だ と絶賛し。
私は 重大な記憶喪失だ と悲観する。
私は、頑固に
悲観的逆転スペクトル の位置に身を置く。
カニカマボコ のサラダに
舌鼓を打ちながら、そう思った。