本日は!
高原由紀 の話。
花園実業高校
2年D組 高原由紀 の話。
高原由紀 は、ロシア文学に精通している。
高原由紀 の愛読書は
ツルゲーネフ の 『初恋』 である。
名門、青葉台学院から転校してきた
早乙女愛 は 高原由紀 に話しかける。
愛 :「あの・・・・」
由紀:「何か御用?」
愛 :「すみません。せっかくの読書中を。
今度、1年A組に転校してきた早乙女愛です」
由紀:「2年D組、高原由紀。どうぞ」
愛 :「ツルゲーネフの初恋、お好きですの?」
由紀:「ええ。早乙女さん。あなたは初恋を読んで
どんなところに感動したの?」
愛 :「初恋の心理描写のきめこまかさと、少年のひたむきさ。
それと、突如、少年に与えられる初恋の残酷な傷ですわ」
由紀:「そう。私は女王のようにふるまうヒロインが、崇拝者たちに
示す意地悪と冷たさ。この程度の雑魚に愛されるのは
あたりまえ。愛させてやると言わんばかりの自信。
そして、待っているのは自分から愛を捧げる大物・・・・
早乙女さん。あなたとは読み方が逆のようね」
愛 :「え?」
由紀:「悪の花園と悪名高い日本一の不良校に、名門中の名門
青葉台学院からまず太賀誠君という転校生があり、すぐまた
早乙女愛、あなたが続いた。あなたが太賀誠君を追ってきた。
これは誰の目にも明白でしょう」
高原由紀 は
悪の花園、花園実業高校の
泣く子も黙る 影の大番長 である。
ツルゲーネフ の本はくり貫かれていて
投げナイフが隠されているのだ・・・・。
高原由紀 は、投げナイフの達人である。
子供の頃、
少年マガジン で連載された
「愛と誠」 はどうにも好きになれない
劇画だったけれど・・・・
高原由紀 の登場で
グ~ンと面白くなった記憶がある。
今から思うと、
早乙女愛 と 高原由紀 の会話は・・・・
女子高生の会話かよ? と笑えるが
物語の主題の 暗示性 に惹かれる。
とにかく、
早乙女愛 の上から下を蔑む
うっとおしい愛には嫌悪したなあ、あの頃。
転校してまで 太賀誠 を
追いかけてくるストーカー行為の
どこが 純愛山河 やねん!
Youtubeで面白いのを見つけたので
興味のある方はどうぞ!
http://www.youtube.com/watch?v=AOrHA9qll3o
※ 早乙女愛 役は、なんと
池上季実子 なんです!(建築家談)