八濱漂泊傳

ダラシナイデラシネ記

ツルゲーネフの『初恋』

2009-07-09 23:20:00 | 八浜

 

本日は!

高原由紀 の話。

 

花園実業高校

2年D組 高原由紀 の話。

 

高原由紀 は、ロシア文学に精通している。

 

高原由紀 の愛読書は

ツルゲーネフ の 『初恋』 である。

 

名門、青葉台学院から転校してきた

早乙女愛 は 高原由紀 に話しかける。

 

 愛  :「あの・・・・」

 由紀:「何か御用?」

 

 愛  :「すみません。せっかくの読書中を。

     今度、1年A組に転校してきた早乙女愛です」

 由紀:「2年D組、高原由紀。どうぞ」

 

 愛  :「ツルゲーネフの初恋、お好きですの?」

 由紀:「ええ。早乙女さん。あなたは初恋を読んで

     どんなところに感動したの?」

 

 愛  :「初恋の心理描写のきめこまかさと、少年のひたむきさ。

     それと、突如、少年に与えられる初恋の残酷な傷ですわ」

 由紀:「そう。私は女王のようにふるまうヒロインが、崇拝者たちに

     示す意地悪と冷たさ。この程度の雑魚に愛されるのは

     あたりまえ。愛させてやると言わんばかりの自信。

     そして、待っているのは自分から愛を捧げる大物・・・・

     早乙女さん。あなたとは読み方が逆のようね」

 

 愛  :「え?」

 由紀:「悪の花園と悪名高い日本一の不良校に、名門中の名門

     青葉台学院からまず太賀誠君という転校生があり、すぐまた

     早乙女愛、あなたが続いた。あなたが太賀誠君を追ってきた。

     これは誰の目にも明白でしょう」

 

 

高原由紀 は

悪の花園、花園実業高校の

泣く子も黙る 影の大番長 である。

 

ツルゲーネフ の本はくり貫かれていて

投げナイフが隠されているのだ・・・・。

 

高原由紀 は、投げナイフの達人である。

 

Yuki  

 

子供の頃、

少年マガジン で連載された

「愛と誠」 はどうにも好きになれない

劇画だったけれど・・・・

 

高原由紀 の登場で

グ~ンと面白くなった記憶がある。

 

 

今から思うと、

早乙女愛 と 高原由紀 の会話は・・・・

  

女子高生の会話かよ? と笑えるが 

物語の主題の 暗示性 に惹かれる。

 

 

とにかく、

早乙女愛 の上から下を蔑む

うっとおしい愛には嫌悪したなあ、あの頃。

 

転校してまで 太賀誠 を

追いかけてくるストーカー行為の

どこが 純愛山河 やねん!

 

 

 

Youtubeで面白いのを見つけたので

興味のある方はどうぞ!

http://www.youtube.com/watch?v=AOrHA9qll3o

 

 ※ 早乙女愛 役は、なんと

    池上季実子 なんです!(建築家談)

 

 

 

 


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