志村建設専務の日々坦々

つれづれなるままに…

京都にて その38 桂離宮を思う

2014-12-15 05:23:18 | 桂離宮

桂離宮は日本的と言われる建築です。

日本的と言われてもピンと来ないのですが、

四季の美しくも厳しい移り変わりを素直に受け入れ、

自然とともに楽しく暮らしていこうというおおらかな気持ちがあると思います。

離宮ですから生産的なものはなく、文化の上澄みたいに奢侈なところもありますが

その建築技術・デザイン・機能は現代建築に通じるところがあります。

  

とくに自然と建築の関係を考えるには最適です。

サスティナブル(循環型)や自然エネルギー(風水)などのヒントが沢山あります。

なかでも私の心に響いたのはは、「侘びる・寂びる」と言う感覚です。

「詫びる・錆びる」→「わびる・さびる」→「侘びる・寂びる」

言葉の変化ですが、桂離宮は人間の精神を昇華させます。

宗教建築ではないのですが、素朴な哲学が桂離宮に表現されているのでしょう。

都会の無機質な建物群や複雑な人間関係の対極にある世界

もしこれが日本的と言うのなら、世界に誇れる日本の文化遺産ですね。



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