志村建設専務の日々坦々

つれづれなるままに…

社員大工弟子あがり

2015-02-14 09:50:39 | 若手技術者の育成

今月の7日に、志村建設の社員の弟子あがりを行いました。

大工職人は普通親方に弟子として入り、見習い大工として通常5年間修行します。

そして親方から一人前の大工職人として認めてもらえると、弟子あがりとなります。

近年見習い大工も少なくなり、若い職人不足が話題となってますが、

志村建設の基本は工務店ですので、職人を社員として採用しています。

現在若手は30代が2名、20代が3名、これからの住宅建築の為技術を磨いています。

本荘八幡神社で大願成就の御礼と、これからの成長成功祈願をおこないました。

そして、仲間達との祝いの宴。会社の前にある香港公司で26名参加です。

そこで、先輩棟梁からのお祝いの言葉と、大事な教えの紙芝居

「りくつより技術」、2枚目は「死ぬほどがんばる」目が燃えてます。

 

次は「とっとと逃げない」そして「うっかりしない」 (^O^)

 

住宅は土地選びから設計・建設資金の準備など、多くの事前段階がありますが

本番は建築です。現場技術者の質と努力が、完成度を高めます。

最後のページは手づくりの修了書。先輩、ほんとうにありがとうございました。


若手(建築現場技術者)の育成- 夢のある家造り 3

2014-12-14 05:32:01 | 若手技術者の育成

建て主と同じ気持ち、満足のゆく家造りの為に…

そこで一所懸命な若手技術者は切磋琢磨するだけでなく、より良い建築環境作りをはじめます。

生活だけでなく、社会は変化します。人も会社も対応しなければなりません。

与えられるだけではなく、自分で理想の家を社会を世界を創ってゆく。

これは建築に携わるものすべての人の夢です。

設計者(アーキテクチャー)だけではなく、現場技術者(ビルダー)も同じ気持ち。

その為には、勤める会社がどうにもならない時は転職・独立も考える。

確かな技術と間違いのない考えを持っていると、若手(建築現場技術者)は自由です。

必要なのは、夢そして努力…人生は与えられるものではなく、創るものなのです。

研修で訪問したドイツの工務店(兄弟で経営)仕事だけでなく会社自体もスタイリッシュ


若手(建築現場技術者)の育成- 夢のある家造り 2

2014-12-13 04:43:40 | 若手技術者の育成

若い現場技術者の夢は何でしょう?

安定した生活、みんなで楽しく暮らせる暖かい家庭などなど

普通の若者と同じ夢の答えが先ず返ってきます。

それを達成できたら出来そうだったら、その先は…

やはり住宅建築に一生携わる上で必要なこと、

納得のゆく仕事をすることではないでしょうか。

 ドイツのマイスター達

 右の人は兄弟経営者の弟(H25研修旅行・工務店訪問) 

プロの世界は競争の一面もありますが、実は自分との闘い

自分に与えられた能力を鍛えて高めていき、現場で発揮する。

建て主に満足してもらい、その対価として報酬を戴く。

その成果の連続が、さらなる生活の安定をもたらし

気持ちのゆとりが家族を幸せにしてゆく。またそれが建て主に伝わる。

この循環が理想の家造りに必要な要因のひとつです。


若手(建築現場技術者)の育成- 夢のある家造り

2014-12-12 04:47:46 | 若手技術者の育成

志村建設の家造りを施工、特に若手現場技術者からみてみました。

当社の社員は高校や専門学校卒業で入社してから、長く勤めています。

学校でも多少の専門知識を得てきますが、ほとんどの技能や設計は入社してから修得

10年以上なる社員は技能レベルは高く、当社の仕事遂行の原動力となっています。

そして生活では結婚家庭をもち、しかも当社で高性能住宅を住宅を建て

「暖かい家」に住んでいる人もいます。

家をつくる人たちが幸せでなければ、「暖かい家」を提供出来ません。

これから建てようとする「若い人達の気持ち」がわからないといけません。

そして建てた家が百年もつように、家の住人が末永く幸せに暮らせるように

様々な技術や仕組みを提供できる技能が提供できなければなりません。

その為には、これからの技術者には夢が必要です。

    建築前の住宅模型


若手(建築現場技術者)の育成 5

2014-12-11 05:40:56 | 若手技術者の育成

志村建設㈱は若手(建築現場技術者)の育成に取り組みます。

建築は最終工程の現場が一番大事です。

そして現場技術者の意欲、技能、誠意が住宅の完成度に影響します。

いま若者を雇い入れ、一から仕事を教えていくのが難しい時代だといいます。

業界では工事の下請化が進み、職人の待遇は低下の一途。

産業の魅力が低下して、若者の入職意欲はますますそがれています。

それが現場の空洞化、品質の不安、技術継承の危機の原因となっています。

当社は「より良い住宅」を造りたい、「仕事として形の残るもの」を造りたいと思う

夢のある健康な若者を応援・支援し、施工完成度の高い住宅を目指します。


若手(建築現場技術者)の育成 4

2014-12-10 04:55:21 | 若手技術者の育成

ではどのようにして若手(建築現場技術者)を育成したら良いのでしょうか。

外国の例でいったら、ドイツのマイスター制度があります。

中学卒業時に進学と実業の世界への選択を行い、

実業の世界に進む若者には、実習(研修)と実学を学ぶコースがあります。

これが社会に定着しており、約1/3の若者が収入を得ながら学ぶそうです。

日本では仕事に就きながら通う職業訓練校がその役割を担うわけですが、

前述の通り入校者が少ないわけです。

では若者がみんな大学へ行って、屋内のデスクワークをしたいと

思っているかというとけっしてそうではありません。

特に身体能力の高い人は、屋内外問わず体を使っておこなう仕事に興味をもっています。

スポーツ少年団に入って、将来はスポーツ選手という子供も多くいます。

事実当社の若手はそれぞれ高校時代スポーツクラブで活躍していました。

 当社の選手も参加した技能大会


若手(建築現場技術者)の育成 3

2014-12-09 05:53:17 | 若手技術者の育成

では ハウスメーカーやパワービルダーなどの住宅建築の現場はどうしているのでしょう。

職人は下請けとして現場に入り、その単価・待遇は不安定です。

若手の職人を育てる余裕はありません。即戦力の技術者が必要とされます。

また社会保険・厚生年金・退職金などの将来保証がない職場には若い人は来ません。

しかしハウスメーカーやパワービルダーは、絶えず下請業者に値引を要請します。

これでは、現場はいずれ人手不足で成り立たなくなってしまいます。

住宅業界は、高度成長期まだ残っていた徒弟制度で生まれた職人と言う資産を

現在食いつぶしているという状況なのです。

サスティナブル・循環型という言葉が建築でも使われます。

これはエネルギーや材料で環境に負荷をかけないでな再生可能・持続する建築をつくろうとする

人々に好んで使われる言葉ですが、人材や技術にも適用されるべき考えです。


若手(建築現場技術者)の育成 2

2014-12-08 05:32:44 | 若手技術者の育成

現在住宅建築現場の職人(現場技術者)はどうなっているのでしょうか。

高度成長期を担ってきた熟練工はすでにいなくなり

その時代に弟子として大工・工務店に入門・入社した人が

建築工事の主力となっています。その年代は50~60代。

それ以降の20~40代の職人は数える程しかいません。

それは技術者を育てる為には、人への投資が行われなければならず

現在そのような社会的な仕組みが作られてないことに因ります。

昔は徒弟制度があって、弟子として入門職人として弟子あがりするとお礼奉公を経て、独立。

独立すると弟子をとり、職人として育てるという循環がありました。

また入門する人も、家庭の事情で高校・大学に進めないけど優秀な人材が多く集まりました。

それが、工務店など建築業を担う事業所・事業者が後継者不足や経営難で少なくなり

若者は能力に関わらず、大学や専門学校に進学するようになりました。

現在徒弟制度は芸術や特殊建築などごく一部にしか残っていません。

建築は手足・道具・機械を使って工事が進みます。

いくらデザインやアイデアが良くても、形にならなければ意味がありません。

その意味では住宅建築現場の職人(現場技術者)の不足は大きな問題となっています。


若手(建築現場技術者)の育成 1

2014-12-06 05:29:23 | 若手技術者の育成

志村建設は、不動産・設計・施工の三位一体で社会に役立つことを目指しています。

今日は施工の話、技術社員についてです。

今職人不足について新聞・TVで放送されていますが、

事実建築技術者の高齢化と、若い人の建築業界への就労減少が問題となっています。

志村建設㈱には若い職人さんが多いねと、お客さんや同業者から褒められていますが、

その訳は、「高気密・高断熱の高性能住宅」には優秀な技術者が必要なので

現場技術者を社内で育て安定的に雇用する必要があると言うことに尽きます。

 訓練校の卒業式

入社した社員には2年間の職業訓練を受け技能士の資格を取ってもらいます。

写真は当社の卒業生ですが、なんと由利本荘市全部で2名しか大工技能士卒業生はいません。

これでは若い人が建築現場に少なくなってしまいます。

若い人がいないと嘆くのではなく、育てなければなりません。

来年春も当社から一人卒業します。これからの建築を背負って立つ若者達です。

 技能組合の春の総会、

行政や会員の努力にも関わらず参加者の高齢化が進んでいる。