志村建設専務の日々坦々

つれづれなるままに…

祖先 由利本荘の志村の出処 12 山形市長谷堂城址 4

2022-07-11 17:53:06 | 志村の由来

本丸の広場には「長谷堂城址」の新しい石碑があります。

 裏には志村光安直系の子孫 横尾氏の名前がありました。

北の方から山形市街地を望みます。すぐ目の前です。当時は山形城(霞城)も見えたでしょう。

長谷堂城が落ちたら、上杉勢は一気に城下町に入り最上の居城に攻め込むことになります。

これが上杉・最上の陣構えです。最上の本隊は直江軍に阻まれ、須川を越えられません。

実際は最上も4千程の軍勢と言われてますので、

須川に防衛ラインを引くのが手いっぱいだったのでしょう。

しかし直江軍は2万の大軍と言えども、長谷堂城を攻略しなければ前に進めません。

今は緑豊かな城山ですが当時は巨大な土塁、禿山だった様子がわかります。

ここに志村光安は千余の軍勢で、直江軍と対峙してのです。必死です。


祖先 由利本荘の志村の出処 11 山形市長谷堂城址 3

2022-07-09 14:46:06 | 志村の由来

ここで登城路は左に亀の甲羅を周ります。そこには防御ライン3の曲輪があります。

そこから本丸への急斜面を登ると、4の横矢掛りが…側面の曲輪からの攻撃があります。

ここで、本丸から降りてくる人とすれ違いました。

挨拶をかわすと、「20年前にも長谷堂城に来たことがある」という男性。

古城めぐりが趣味で観光化されていない古戦場は、昔の面影を感じられて良いとの事。

お名前を聞くと…なんと伊達さん。宮城の亘から来たそうです。

宮城出身のサンドイッチマンの伊達みきおさんも伊達政宗の子孫だそうですが、

この戦いでは伊達政宗は3000名の軍勢を最上氏支援で派遣…奇遇な出会いでした。

本丸直前の防衛ライン 5虎口を越えて、本丸広場につきました。

出発から20分ほどの山城トレッキングです。 … 続く


祖先 由利本荘の志村の出処 10 山形市長谷堂城址 2

2022-07-09 11:45:58 | 志村の由来

現在地は右下広場、案内図に従い八幡崎口から進みます。 

亀の頭の部分、比較的緩やかな登りです。八幡神社部分は郭になっていて、

登城路はその下を巻いてゆきます。

 1の案内帯曲輪群、

亀の首の側面にあたる部分の階段状の防御ラインです。

長谷堂城攻防戦のときは、この曲輪の真正面、水堀を挟んで西側の丘に

上杉軍の中核部隊1万8千程の直江兼続軍勢が布陣したそうです。

守る軍勢は1200名程、10倍以上の戦力差があります。

この10数段のひな壇みたいな曲輪は、少ない人数を多く見せたのではないでしょうか。

 2 亀の甲羅の入り口の土塁

防衛上重要な場所ですが、小さな城なので石垣はありません。

もっともここまで攻め込まれたら多勢に無勢、あっという間に落城でしょう。

ではどうやって2週間もちこたえたのでしょうか … 続く


祖先 由利本荘の志村の出処 9 山形市長谷堂城址 1

2022-07-03 17:18:38 | 志村の由来

山形市郊外南西に少し走ると、長谷堂城址があります。

山形市漆山志村地区から車で30分もかかりません。

亀形の頭の部分に大きな駐車場。案内板があります。

 

地図で見ると城山と書かれている小山ですね。

頭の部分に八幡神社、お尻の部分に観音堂があります。

案内板に 長谷堂城跡公園のパンフレットがありました。

この山で、北の関ケ原と言われた天下分け目の合戦が行われたこと、城主

志村伊豆の守光安(あきやす)をはじめとした志村一族の存亡をかけた戦いがあったと思うと

感慨ぶかいものがあります。では亀の頭の部分、左下から本丸に登ってみましょう。


祖先 由利本荘の志村の出処 8 山形市漆山志村

2022-07-03 11:22:52 | 志村の由来

武士は出処地名を名字にする例が多いと聞きます。

東北で志村と言うとこの場所でしょうか。

秋田県由利本荘市の私の家(本荘駅東)から3時間程のところ、

最上領内 山形市の漆山志村です。志村光安の出生地と言われています。

山形市街地北の田園地帯です。そこへ行ってみました。

地図でゆくと、志村の文字の左下に神社のマーク。通称志村稲荷神社です。

 

小さな児童公園、そして志村集会所があります。稲荷神社の境内地だったのでしょう。

 

志村稲荷神社は小さいですが、漆山にある大きな稲荷神社から420年程前に分社して設立。

ちょうど関ケ原の合戦の頃ですね。長谷堂城の攻防戦に勝利した事と関係があるのでしょうか。

現在志村地区には、志村を名乗る人は住んでいません。

最上の知行の拡大に伴い、志村一族はこの地から酒田へまた由利本荘へ移住していったのでしょう。