志村建設専務の日々坦々

つれづれなるままに…

自然に帰るということ

2011-10-21 09:33:31 | 音楽

学生時代よく聞いた曲に

 風の「あいつ」という唄があります。

  雪の中一人の男が 山に帰っていった ♪

  ただ それだけの 話じゃないか ♪

http://www.youtube.com/watch?v=HpUjsqOv0U8

B0033699_17409491ファーストアルバム

友人が死んだという重い情況を、悲しさや寂しさに耐えながら

軽やかに唄っています。

そして、いずれ自分も遅かれはやかれ…という心もちも伝わります。

 

けれど、自分が死ぬことに対する恐怖はなかなか無くなりません。

自分という意識が無くなる、自分という存在が無くなる。

その状態はどんな状態なのか、あの世はあるのか?などなど

 

でも、ひとつ言えることがあります。

「自分が生まれた前の状態に戻るということ」です。

これが、「帰る」という表現となり、皆が共感するのでしょう。

 

父母の細胞の一部から、命が生まれ

命は一生懸命、様々な物質を吸収し、体を作り上げてゆく。

健康な体に意識が芽生え、自我を持つようになる。

 

死というのは、この逆の過程なのですね。

ボケて自我を失う、病気で意識を失う、

体を支えた物質は、壊れて拡散してゆく。

そして、命は消えてゆく。

「自然に帰る」ということであれば、穏やかな気持ちになれますね。