気ままなひとこと

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イタリア語の楽しみ

2014-12-05 14:56:53 | イタリア
イタリア語の上達は遅いですが、今でもしつこく poco a poco少しずつ勉強を続けています。イタリア語を学んでいて楽しいことの一つが、イタリア語を語源とするものとか、語源は分からずとも他の西洋語との繋がりが分かることです。多分、ラテン語を語源としている言語ファミリーということなのかな、と想像しています。

例えば日本語で良く使う「ジャーナリズム」という言葉、その元となるジャーナル英語のJournal は日記、日誌、簿記の仕分け、日刊新聞などの意ですが、元々は一日という意味だそうで、イタリア語のgiornoに当たります。イタリア語のジョルノはボンジョルノ(英語のGood day)のようにデイという意味を持ちながら、そこから多数の言葉が派生しています。その語尾によって:
-ale(性質、状態)を付けると giornale(新聞)
-aio(職業)を付けるとgiornalaio(新聞売り) 
-ista(専門家)を付けるとgiornalista(ジャーナリスト、記者)
-ismo(態様、所)を付けるとgiornalismo(ジャーナリズム)

最近、音楽用語の多くがイタリア語だという本を読みました。

イタリアで学んだ音楽家の書いたものです。音楽用語にイタリア語が多いことは前から気付いていましたが、この本を読んでみて、その多さにビックリ!この本に取り上げられたものだけでも、何と61もあります。馴染み深いものでは、例えば:
アッレーグロ (Allegro) :明るく、陽気に、楽しく
アダージョ (Adagio) :ゆったりとした遅さ、ゆとり、くつろぎ
カンタービレ (Cantabile) :歌うように(耳に心地よい程度に)
クレシェンド (Crescendo) :だんだんに育っていく・大きくなる
実際はこのように翻訳して理解するものではなく、肌の感覚的な形容が多いそうですが。その感じ方が、日本人とは違うものがあるので日本人音楽家が苦労するらしいです。

この本とは別に、楽器のピアノは、それ以前の鍵盤楽器で有名なハープシコードに強弱を付けたものとしてpiano(弱く)forte(強く)を合わせてピアノフォルテと呼んだイタリア語が始まりだとか。歌劇オペラは、言葉のある(叙情詩のような)音楽作品という意味でのイタリア語 opera lirica の後半をはしょったものだし。

イタリア語を勉強してみて初めて知った言葉の面白さ、イタリア語の意外な影響力等々、色々あるので、これまで気付いたことを整理してみた次第です。進歩はなくとも、勉強していて飽きのこない理由の一つかもしれませんね。

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