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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

警視庁物語 深夜便130列車

2021-09-10 20:42:09 | 邦画
汐留駅の貨物操車場の倉庫には荷主、荷受人ともに不明のジュラルミン・トランクが一つっていた
腐敗臭がひどく鉄道公安官立ち合いのもと開けると、女の死体が出た
昭和35年製作の「警視庁物語」シリーズの第十二弾
捜査一課長が松本克平さんから、松村達雄に、刑事は南廣から中山昭二に変わりましたねぇ
昔刑事だった大村文武は普通に事情聞かれる市井の人として出演されてましたねぇ
そしてBムービーながらも80分の尺
さらにプロットの関係で大阪、名古屋とロケまでしてる
この作品も商業的には認知されてきてるって事でしょうか
相変わらずの長谷川公之さんの脚本ですが、この作品の根底には前年大被害を出した伊勢湾台風の被害が犯人の動機の根底にはあったような作風になっているんですね
 
トランクの発送先が大阪天王寺駅であったことから、トランク詰殺人事件捜査本部は、東京と大阪に設置され、刑事三人が大阪に出張し
大阪府警との合同捜査でトランクと被害者の下着の捜査
トランクの発送人の認定とかの捜査が大阪で始まる
天王寺駅でトランクを受附けた者の証言では、二十五、六歳色白の男が浮かび上がるもの
梅田駅の倉庫係の証言によれば、色白の男が東京隅田川駅から梅田駅に到着したトランクを引取りに来たこと、
そして同じ日に、やはり色白の男が天王寺駅から汐留駅にそのトランクを再び送っているという事実が・・・
 
死体の発送先をごまかそうという犯人のトリックではあるんですが
こんな面倒な事するくらいなら
海に沈めた方が早いような気もしないですが
だってねぇ死体が出てきて帳場が立つわけですから
こんな面倒なことをしなくてもいいだろうけども
 
死体の着装していた下着のメーカーとか、死体がつけていたコンタクトとかの捜査は結局無駄なんですね
大阪の刑事に今井俊二さんでしたねぇ
結局東京が犯行現場で犯人に踊らされただけで死体の身元はわからないまま
捜査は振だしの東京に・・・
 
地道な捜査によってようやく殺された女の身許が判明する
化粧品セールスレディで東京大阪とかを飛びまわってる女
預金が 50万円殺された当日に引き出されていた
隅田川駅へトランクを運んだ男を挙げ、ようやっ吉村春夫といいう男が浮かび上がるものの
顔がわからない
恋人であるあや子という踊り子も突き止めて逃亡寸前の彼女を捕え
 
吉村とともに、九時三十分の東京駅発、筑紫号で博多へ逃亡することまで掴んで
熱海から乗ってくるというものの彼女がいないことから
再び上りに乗り換えた130列車に犯人がいるのはわかったが
刑事も公安官も犯人の顔がわからない
大船から刑事が列車にに乗り込み犯人逮捕に向かうものの
顔もわからない犯人をどう見つけるのか
結構後半の列車シーンはスリリングであった
 
前にもあったけど、ポスターは“一三〇列車“表記だが、本編タイトルは”130列車“になってるんですね
 
1960年製作、日本映画、東映作品
長谷川公之原案・脚本作品、飯塚増一監督作品
出演:神田隆 、堀雄二 、中山昭二 、花沢徳衛 、山本麟一 、須藤健 、松村達雄、佐原広二 、加藤嘉 、山茶花究 、久保一 、今井俊二 、高原秀麿 、片山滉 、小嶋一郎 、小宮光江 、織本順吉 、八代真智子、河野秋武、大村文武
 

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