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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

騙し絵の牙

2021-09-02 17:32:55 | 邦画
見終わって調べたら、原作は作者の塩田武士が、大泉洋を主役にしてあて書きした作品ということが書かれていた。
塩田作品では最近「罪の声」という原作映画を見て、面白かった作家さん
そんな彼が生息する出版社の内幕を描いた作品だったんですね
 
大泉洋を主役に原作を書いたわけだから大泉洋のための映画であるにはあるんだが、彼はこの映画では確かに遣手の編集者ではあるものの
いわゆる狂言まわしてきな役割で目立ってはいるし、水を得た魚のように映画を回していくが、コピーにあるような騙し手って感じは全くしない
 
ある意味松岡茉優が実質の主役であった
映画と言っていいさくひん
しかし出版社のいわゆるいろんな意味での主権争いな群像劇でして、
大泉洋はその中であちらこちらを彼の無責任な口八丁で泳ぎまくるだけ
実質最後の大どんでん返しをするのはまさかの・・・
個人的にはそう来たか!?やっぱ主役やったんやねぇ松岡茉優が、

話の展開がスピーディーで吉田大八大さんらしい演出が見事としか言いようがない
出版社自体紙媒体での売り上げはこの時代に未来の展望がないのも事実であるんですが、どんな社会問題をも含めて
出版社と作家先生殿関係は旧態依然なんですねぇ
乗っかる先生もだけどねぇ、國村隼が実にいい役を演じていたなぁ
ってことで主役もだけど脇を固める
佐藤浩市、小林聡美、木村佳乃、佐納四朗、リリー・フランキー、斎藤工、佐野史郎、中村倫也など、著名な役者がゾロゾロ登場、
ちょっと出過ぎな感じもしないでもないけども
それぞれが個性的な役をしっかり演じてるんですが・・・
 
一体誰がどう騙し騙されるんだか
そう結局騙し騙されたのはコピーに乗せられたこっちだけだって言う映画でしたねぇだって松岡茉優さんに完騙されたのは私自身だったし
それにしても付加価値をつけたとしても3500円の単行本は高杉だろう
何が“kiba”だっていうのがちゃんとわかるようになってはいるんですが
現代における出版社の生き抜き、紙メディアでの小説のあり方とは、という深刻な問題提起にもなっていたんですね
 
この作品も積極的に日本映画を見ていこうと言う企画で鑑賞した作品の一つです
 
2020年製作、日本映画、映画「騙し絵の牙」製作委員会作品、松竹配給
吉田大八共同脚本・監督作品
出演:大泉洋、松岡茉優、宮沢氷魚、池田エライザ、斎藤工、中村倫也、坪倉由幸、和田聰宏、石橋けい、森優作、後藤剛範、中野英樹、赤間麻里子、山本學、佐野史郎、リリー・フランキー、塚本晋也、國村隼、木村佳乃、小林聡美、佐藤浩市
 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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こんばんは! (ヒロ之)
2021-09-07 04:25:29
展開の結末から見ても、大泉洋が主役と見せかけて、実は松岡茉優が演じた編集者がキーパーソンでした、という部分に最も大きい「騙し」が作用している作品でした。
今は本もネットで読む時代、小さな本屋さんがどんどん潰れていくてのも、なんか寂しいものを感じます。
DVDレンタル店にも同じことが言えますよね。
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Unknown (morkohsonimap)
2021-09-07 17:08:19
ヒロ之さん、コメントありがとうございました。
騙されたのがまさかのこっちだったんですね
だって大泉洋は、だましてもいませんし、ただあちこち都合よく立ち回ってただけ
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