
なんと二次使用のDVDの発売よりも三月も早く日本映画専門チャンネルではこの8月11日の日曜日を皮切りに今月はあらゆる日に北野武監督最新作の「首」がTVでOAされる
ってことで11日に一応録画しておいたものの録画視聴です
なんと尺が二時間半もある超大作だったのね
まぁ北野監督自身が原作を書き30年温めてきたものをようやっと映画化したっていう思いは画面の隅々から伝わってきますが
個人的にちょっと長かったかなって感じてしまった
一応北野版“本能寺の変”の顛末を描いた作品と言えるのかな
まぁ織田信長さんだけはコテコテの名古屋弁で終始押し通し後の人物は今もてはやされてるような格調と時代劇所作にのっとた映画に反発するかのように
っていうか豊臣秀吉が百姓だったってことへの格調や考証くそくらえっていうことで台詞回しは皆さん現代口調で押し通して見せる北野映画ここにありって感じだったが
言葉でひとつ言わせてもらうならもうオープニング早々“役不足”を誤用のまま使われていたのには・・・
北野武でもちゃんと本意知らずに“力不足”の意味で“役不足”を使われてしまっていたのはなんとも
北野武でもちゃんと本意知らずに“力不足”の意味で“役不足”を使われてしまっていたのはなんとも
先に書いたように“本能寺の変”を描いてる作品として一番は本能寺の変がクライマックスになるように散々焦らしてようやっと
っていうとこでなんと本能寺の変のシーンのあっけなさは北野監督の意図だったんだろうねぇ
あっけなさの他にこっちもお口あんぐりでしかなかった信長の死ではありましたが
こういう手玉に取られる観客っていうのもある意味いいもんだと思いますよ
やっぱ北野監督は只者ではない
信長を取り巻く家来衆の表の顔と裏の顔をしっかりと見せるし家来がこうなら主人の信長もそれのまた上をいく二枚舌というか二枚いや三、四枚の鉄面皮をみせつつけて
主人が主人だと家来も家来っていう構図の見事さ
みんな裏では相手だけでなく主人さえ屁とも思ってない
こういう世界観で己と愛する者への忠実に生きたのが明智光秀だったのかもしれない
彼以外はみんな天下欲しさに裏切りに裏切りを重ねていくわけで
豊臣秀吉は天下欲しさに徳川家康に土下座までして天下を一度でいいから俺にくれって頼みにいく始末
こんな裏のありそうでなさそうでの各武将の表と裏のエピソードを描いていくから二時間半の長尺になるのも仕方ないものの
タイトルが首だけにいや首斬りのシーンというか飛んだ首の数の多さにはびっくりさせられるもの
首検分する秀吉が肝心の光秀の首を誰かわからんと蹴っとばして
俺は光秀の死の証が欲しいだけだっていう終わらせ方もタイトルと鑑み合わせて実に秀逸な終わらせかであったとも言えるかな
映画が見世物であることを十二分に承知して作り上げているので先ほどから長い長いって書いてる割には
映画として退屈せずに長時間見てられる作品
77歳にして全く老いを感じさせない北野武監督。生きてる限り映画は撮って欲しいものである
2023年製作、日本映画、KADOKAWA作品、東宝配給
北野武原作・脚本・監督作品
出演:ビートたけし、西島秀俊、加瀬亮、浅野忠信、大森南朋、中村獅童、小林薫、岸部一徳、遠藤憲一、勝村政信、寺島進、木村祐一、桐谷健太、矢島健一、堀部圭亮、仁科貴、六平直政、荒川良々、大竹まこと、寛一郎、津田寛治、柴田理恵、劇団ひとり、ホーキング青山、アマレス兄弟








この辺の誰でも観易い時代劇にする工夫の上手さが北野監督の真骨頂といった所でしょうか。
タイトルの出し方も秀逸でしたが、終わり方も中々。
時代劇であんな終わり方に出来るのは北野監督だけでしょうね、センスを凄く感じました。
北野版本能寺の変でしたが、なかなか巷間囁かれてる歴史的都市伝説をちりばめてくれてた作品で見やすかったですね
そうなんですよラストは北野作品らしいラストでしたよね
まさかタイトルまでをも否定するかの終わり方
本能寺での信長の死といいここ以来北野作品の醍醐味でしたよね