goo blog サービス終了のお知らせ 

MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

絞首台の下

2025-03-21 17:17:17 | 邦画
この作品もYouTubeの日活フィルム・アーカイブでの無料公開で視聴した作品
配信見ないっていいつつもYouTubeもある意味無料ですから見てるのと最近未パッケージ作品を見つけるとすぐ見てしまうのはいいけれどある意味配信とかわんないのかもですからねぇ
でも時間潰しに昔のTV時代劇バッカ見てる気がする
特に遠山の金さんなんか5人の各シリーズを見比べたりしてるけどそうやって見るのって違いが見えてそれなりに面白い


さてこの作品だが原作があるようですねそしてなんと赤木圭一郎さんがまだダイヤモンドラインに入る前の(新人)って言うクレジットがついてる作品でしたし
出演シーンは多くないもののかなり重要な役でしたねぇ
もう日活の上層部は彼に目をつけていたんでしょうかね
やっぱスターダムにのし上がる人にはそれなりのオーラがあったってコトなのかしらね

いやかなり女優さんに恵まれてる作品で、主人公のトップ屋さんの長門裕之さんの恋人役の監察医に渡辺美佐子さん、事件の発端となる赤木圭一郎の恋人役に稲垣美穂子さんそして主人公のトップ屋事務所の助手にこれまたクレジットに(新人)のつく清水まゆみさんが
そして稲垣美穂子さんの行く先々の謎の黒服の女に楠侑子さんと女優陣の層の厚いことったら
さらに脇の男優陣にも信欣三、謎の弁護士に永井智雄、科捜研の技師に内藤武敏そして日活作品では珍しい刑事役に芦田伸介さん

そしてロケも北海道をはじめとして各地にロケしてる
エンディングの砂丘は一体どこだったんだろうってくらい実に雄大な海岸だった
ってかお話がかなり広がって国際問題になるって言う犯罪だったレベルで
トップ屋さんは主役に違いないものの実は映画での狂言回しになるわけね
シノプシスもしっかりと組み立てられてて
主人公が初登場するシーンでのプールでの飛び込みっていうかダイビングシーンがまさかのプロローグへの伏線だったりとさすが高岩肇さんでしたね

って褒めるものに刑務所としてはやすやすと脱獄されてしまうのが
そんな脱獄手段がタイトルになっていただけなのね
でもこれは地味ながら楽しめた作品でした。

1959年製作、日本映画、日活作品
楠田匡介原作、高岩肇脚本、西河克己監督作品
出演:長門裕之、渡辺美佐子、稲垣美穂子、清水まゆみ、芦田伸介、永井智雄、赤木圭一郎、内藤武敏、信欣三、高品格、木浦佑三、松本染升、楠侑子、加原武門、浜村純、河野弘、上野山功一、木城ゆかり、八代康二、野呂圭介、榎木兵衛、一色英司、高島稔、ボードマー・ハインツ、ハロルド・S・コンウェイ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

このろくでもない世界で

2025-03-21 05:05:05 | 韓国映画
まさに“This is Korean movie!”って言うほんとジメっとしてどんより重たい作品でした
まぁある意味社会の底辺に生きており、そこから抜けられずに義父のアル中DVを受けてる18歳のヨンギュ
彼が仕方なくやくざの世界に落ちていく過程が実に見事
そうそこしか彼の生きていく世界は彼の今までの人生からしても今後の人生にしてもないわけで
そこに行き着くまでのヨンギュをここまで丁寧に描ききるとはねぇ
 
そしてそんなヨンギュに過去の自分を重ねて見てるある意味半グレのリーダーであるチゴン
そんな2人がこのどうしようもない世界でなんとなく惹かれあったいく過程もまた見事ではあるんですが
彼らに血の掟というか日本のやくざみたいに血というか盃というような飲み分けの義兄弟みたいな言わずもがなの絆がないのが韓国のこう言った反社の人間たちなんでしょうかねぇ
 
惹かれ合うもののちょっとしたボタンのかけ違いというか仕事でつまずいたら
っていうか”俺の目を見ろ何にも言うな、男同士の胸の裡“って言う感性がないから齟齬をきたしてしまうのよね
しかし、義理っていうような感覚はあるようで失敗の失地回復のために義理の妹を人質に・・・
って従う妹もすごい感性
この義兄妹ぜってぇ恋心アリーナだよね
日本AVの世界観だよねこの2人は・・・
ってオープニッングでのヨンジュの暴力だって義妹にちょっかい出したやつを石でぶん殴ってるんだからね、やっぱ日本AVの世界観に間違いない
 
そんなこんなで自分を救ってくれたアニキと命のやり取りにまで行ってしまうという非情の世界から義妹と共にバイクで希望の世界に逃避行するとこで一応は終わってるんですが
これが希望への道行と取れるかどうかっていうのは・・・
実に身に滲みる作品でした
が韓国の底辺に生きる人々を描くとこんなにすごい世界観なんですね
格差社会のヒエラルキーは底辺の世界でも暴力と金の力で厳然として存在してるんですね
 
2023年製作、韓国映画(日本公開作品)
キム・チャンフン脚本・監督作品
出演:ホン・サビン、ソン・ジュンギ、キム・ヒョンソ、チョン・ジェゴン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする