日本映画を積極的に見ていこうと言う企画で視聴した作品
昨日見た作品よりはマシかって言う感覚で見始めたんですが、
そこはやっぱりあの「桐島、部活やめるってよ」の浅井リョウが原作の作品
最後にはやっぱりこの作品にハマっていた自分がいたんだよね
廃校が決まり、校舎の取り壊しを目前に控えたとある地方の高校が世界のすべてだった“学校”と“恋”にさよならを告げる4人の少女たちの卒業式までのたった2日間を描いた作品
いいよねぇ青春だよねって言うような作品ではないし、恋って言ってもキス一つあるような作品ではなかった
まぁどっかの本物の廃校を使って高校生役のキャストが多分に合宿みたいにみんな集まって撮影していた作品だったんだろうな
さぞかし楽しい現場だったんだろうなって感じさせられたけど
主人公となる4人のJKとは
卒業生代表の答辞を担当する料理部部長の主人公山城まなみ(河合優実)
彼氏へのある“想い”を抱えながら生きてきた、そう彼は自殺していたのだったってことが映画の中で順次語られていく、そして彼女の彼への思いの詰まった答辞が卒業式映像ではないとこで語られる
ここはある意味泣かせるシーンになってるクライマックス
自分の将来の夢を叶えるために進路を都会に選び地元進学の彼氏と離れることを選んだバスケ部の部長後藤由貴(小野莉奈)
彼氏役のキャラも良かったなぁ二人で花火するシーンはもう少し暗い夜景ではやって欲しかったかなぁ
軽音部の部長で卒業ライブでビジュアルバンドを組んでいた同じ部内の中学校からの同級生に恋心を抱く神田杏子(小宮山莉渚)
男子生徒のアカペラで歌う『ダニーボーイ』が染みる
そして最後の一人はクラスに馴染めず図書室がこの三年間の彼女の居場所であり司書兼任国語教師に密かな想いを寄せるも、実質彼は妻帯者であり実らぬ恋が彼女の生きる糧であった作田詩織(中井友望)
そんな4人の少女たちが交わることはないものの
彼女らの高校の思い出って言う言うか心裡は完全に山城まなみの答辞に反映されており
誰もが必ず立場や思いは違うものの
共感できる青春の1ページだったなぁって感慨に浸れる作品だったなぁ
2023年製作、日本映画、映画「少女は卒業しない」製作委員会作品
朝井リョウ原作、中川駿脚本・監督作品
出演:河合優実、小野莉奈、小宮山莉渚、中井友望、窪塚愛流、佐藤緋美、宇佐卓真、藤原季節