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MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

監獄の首領

2018-06-15 23:26:47 | 韓国映画
韓国映画らしい面白い映画だった
二時間の尺全く飽きずにって言うか、見てるこっちの緊張感も途切れず見ていけた
兎に角韓国映画ってどうしてこう私を惹き付けてやまないのか
実に痺れた映画だった

オープニング3人組がある男を偽装殺人するシーンから始まるが
なんとことを終えて隠れ家に帰って来て着替えたのは囚人服
韓国の囚人って選別されてるようですね
紺色の囚人服に白地で囚人番号と名前が記載されているのが普通の囚人
赤地の番号と名前が死刑囚、黄色地に番号と名前は要注意囚人
カーキ色の囚人服は模範囚と刑務官が人目でわかるようになってるんですね

でそんな刑務所に検挙率100%の元刑事ソン・ユゴンが、
ひき逃げ・証拠隠滅・収賄の容疑で収監されてきます、彼は黄色地に囚人番号と名前がついています
また元刑事と言うことで刑務官にも尊大に接し、他の囚人たちと問題を早速起こし
いきなり懲罰独房暮らしに
懲罰独房明けてもまた問題を起こすのだが

この刑務所では模範囚の囚人服を着用したチョン・イクホが裏で牛耳ってる刑務所だった
彼はは、犯罪組織のボスで囚人たちの他に刑務官どころか、刑務所長までをも実は
彼の指揮下の人間でして実は刑務所に君臨する首領だったのだ
そうなんです、刑務所外にも配下が暗躍しており
裏稼業というか実は表稼業で暗殺や人殺しなどを大金を受取り

それぞれ専門的な犯罪者を刑務所から塀の外に派遣して
政財界の汚ない仕事を引き受けていたのである
刑務所から簡単に仕事に出て刑務所に帰る訳ですからアリバイは完璧ですよねぇ

でも一人の新聞記者が何となくチョン・イクホと見抜いて
刑務所に入所して証拠集めに奔走するものの命を落としていたのである
犯罪者を矯正するはずの刑務所が実は一人の犯罪者の犯罪の温床となってると言うこのアイデアが実にいい

そこに元刑事が入所してきて、他の囚人と対立しつつ、チョン・イクホの窮状を助けたりして
徐々に彼の信頼を獲得していく様を刑務所内での暴力とか権力闘争とかで・・・
もうここまで書けば勘のいい人ならお分かりですよね
元刑事と言えば、そうなんです囮捜査って言うのことを・・・

邦題のタイトルになってる”監獄の首領”を演じてるハン・ソッキュが実にいい
というか、心底そら恐ろしさをにじみ出させている
人を殺すことをなんとも思ってなく、そして人を絶対的に信じておらず
静かなだけに時折見せる暴力が実に凄まじい

そうなんですか、韓国の警察って囮捜査認められていないようで
刑事が首領に取り入るために犯した罪状によって再び刑務所に戻されるンですね
いい忘れていました・・・元刑事を突き動かしていた動機は個人的な復讐だったのだ

2017年製作、韓国映画(日本公開作品)
ナ・ヒョン脚本・監督作品
出演:ハン・ソッキュ、キム・レウォン、チョン・ウンイン、キム・ソンギュン、シン・ソンロク、チョ・ジェユン
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DESTINY 鎌倉ものがたり

2018-06-15 15:08:22 | 邦画
ある意味見る気がしない映画でしたが
ここのブログにコメント下さる「銀幕大帝α」のヒロ之さんが
ある意味手放しで誉めておられた映画ということと
私自身あんまり情報をいれない人でしたが、"黄泉の国に愛する妻を迎えに行く"映画
って言うと『古事記』『日本書紀』のイザナギ・イザナミのエピソードじゃんと

見ないであれこれ言うのも無責任ではないかと、あんまりこう言った邦画見ないのですが
そうですねぇ見終わって知ったのですがこれって「三丁目の夕日」の西岸良平原作だったんですね
通りでこの映画も昭和30年代の鎌倉が舞台だったようですね
2時間越えの映画でしたが、不思議と退屈せずに最後まで見られましたが
この映画メインの堺雅人と高畑充希の一色夫妻の夫婦愛のお話だけでなく
堤真一、吉行和子と橋爪功夫婦、さらに堺雅人の両親三浦友和・鶴田真由夫婦
そしてその反面教師的な木下ほうかの殺人とか
究極の夫婦愛のあり方をテーマにした映画だったのね

私個人的には伝奇的なお話が好きで、そういった本をフィクション、ノンフィクション問わずに読み耽った時期がありまして
そんな遠い記憶の中では西は京都、東は鎌倉に魔界というか黄泉の国というかにつづく場所があるというような
記憶が甦って来ましたが
西岸良平さん辺りがこの物語の舞台を鎌倉に設定したのもわかるような・・・

表題の”DESTINY”って最初は文字通り”運命”と思っておりましたが
転生輪廻の世界観の中で常に現世で夫婦を続けてきたということで"DESTINY"って"宿命"ってことになっていたようですね
映画的には色々と伏線を張ってちゃんとひとつ残らず回収していましたし
死神の安藤サクラさん実によかったなぁ
貧乏神の田中泯さんも・・・て言うかあの茶碗、割れたものがくっつくって
これまた"破鍋に綴蓋"の故事と一緒ということですよね

確かに鎌倉に妖怪はよく似合うなぁ
まさか天賞堂の鉄道模型が出てくるとは
「三丁目の夕日」を3Dにするよりは、黄泉の国の3D映像が見たいと思うくらい
よくできてるCGだった
自分的には似合わない映画ではありますが、まぁ合格点の映画と言ってもよいのかな

2017年製作、日本映画、「鎌倉ものがたり」製作委員会作品
山崎貴脚本・CG・監督作品
出演:堺雅人、高畑充希、堤真一、安藤サクラ、田中泯、中村玉緒、市川実日子、ムロツヨシ、要潤、大倉孝二、國村隼、木下ほうか、鶴田真由、薬師丸ひろ子、吉行和子、橋爪功、三浦友和、古田新太(声のみ)
コメント (2)
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