MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

狼よさらば

2018-06-09 22:17:08 | 洋画
何十年ぶりだろうかチャールズ・ブロンソンの「狼よさらば」を見るのは
この映画ポール・カージーのヴィジランテシリーズとして
5作品が作られているんだけどもここ半年くらい前に輸入ビデオ屋さんで
米盤の「Death Wish」の3作までは購入したことはどっか記憶にありまして
あっさり見つけました

そしてちょっとした意図があって第一作の「狼よさらば」を見ました
なんと記憶ではメナハム・ゴーランプロデュースのCANON映画だと思っていましたが
なんと第一作はディノ・デ・ラウレンティスの製作で
監督がマイケル・ウィナーなのね
で二作目からですかメナハムゴーランが製作してくるのは
ってことで第一作にはジル・アイアランドは出演してなかったということか

NYCに住む裕福な建築士一家の妻子が突然チンピラに襲われ、妻は殺され
娘はレイプされ廃人になってしまった善良な一市民であった主人公のカージーが
出張先のツーソンで西部の町での拳銃による自営のショーを見たり
ツーソンでの仕事のお礼にリボルバーを貰ったことで
徐々に復讐の鬼というか、直接の犯人はわからないことから自ら自衛人として
拳銃で町のダニを退治していく過程のなかでの苦悩や、心情を
無口のブロンソンが見事に演じています

復讐のベクトルが悪全体に広がっていくのと
自衛の行為が町の人々に指示されていくと警察の幹部は民意を畏れて
彼を挙げることに躊躇していくんですね
手をこまねなければならない警察の苦悩も見事に描いてなんとNYCところ払い
人間の記憶って曖昧ですねぇって言うのも第二作の邦題が「ロサンゼルス」からですか
ロスへのところ払いだとばっか思い込んでましたがシカゴだったのね

ブロンソンの家族を襲うチンピラの一人にジェフ・ゴールドプラムが演じていたんですね
ラストシーンが続編を作るきっかけを作ったようですかねぇ

心理描写の演技には不得手なブロンソンでしたが
彼の男は黙って・・・って言う演技は一応は成功の部類に入るのかな
1、2を差し置いてナゼかこの8月に3作目の「スーパーマグナム」だけBlu-rayがキングレコードから発売されるようです

1974年製作、アメリカ映画
マイケル・ウィナー監督作品
出演:チャールズ・ブロンソン、ホープ・ラング、ヴィンセント・ガーディニア、スティーヴン・キーツ、ウィリアム・レッドフィールド、キャスリーン・トーラン、スチュアート・マーゴリン、スティーヴン・エリオット、ジャック・ウォレス、フレッド・J・スコレイ、ジェフ・ゴールドブラム

2005年だかにリリースされた日本版のDVDにジャケット画像
コメント (2)
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ごくつまの恋

2018-06-09 20:47:03 | 邦画
一日1本エロチック作品を見ていく企画
今日の一本は衛星劇場の深夜枠でいつだったかもうぼえてないけどもエアチェックした作品を録画のBlu-rayの山から引っ張り出して来ました

七海ななさん主演のOVではなくれっきとした本編です
人生の永遠のテーマ「ラブ」と「エロス」をフィーチャーした
女性のためのエロチック映画「Love -Eros 」シリーズの2本目の作品
主演の七海ななさんはこの作品で演技賞を貰ったような記憶がある

役所が極妻と言うところで、背中一面に蛇の図柄の刺青(タトゥではありません)を入れている
所謂極彩色のクリカラモンモン
この刺青がシノップスでは結構重要な役割を果たすんですねぇ

「ラブ&エロスシリーズ」ってのはこちらもそれなりに見ているのだけども
大概が女性を主人公にしてその女性の性と愛をメインに物語が紡がれていく映画なのだけども
この映画は主人公の女性をメインにせずに
大口謙吾クンの成長の物語になっているところがミソなのかな
「ラブ&エロスシリーズ」と謳ってる割りにはこの映画濡れ場も1回しかないしねぇ

七海ななさんは自分を犠牲にして惚れた男がヤクザだっただけで
この男との間に18で子供を授かっており
他のヤクザから借金を返せない男のために自らを犠牲に男を逃がした

そのためにヤクザな親分(小澤和義 好演)に犯されそうになるのだが
この親分蛇が大の苦手、バックから攻めようとしても女の刺青が目に入り挿入できない

そこで失業した上同棲相手に浮気された上に滞納家賃までせがまれて
お金稼ぎにヤクザ営業のかけ麻雀にはまり
ヤクザの親分の変わりに七海ななさんに後ろから攻め立ててる映像を撮影しろと
七海ななさんが借金返済に使われてるキャッチバーに送り込まれ

ってことでごくつまの定めとして身は売ってもココロは売らない彼女との交流を通して

七海ななさんの惚れぬいたヤクザの夫が仁科貴さん
彼の帰りを待ちわびて夢想する時の映像はどっから見てもカサブランカのボガードだったりして・・・

蛇がダメダメ親分とか随所にコメディタッチとジョークを入れている
監督の思いをしっかりと映像として具現化してるのがいいよね
特に大口クンと七海さんのフィルム貼ってマジックミラー状態になった
車のウィンドウ越しの指のシーンは秀逸

それにしても真理アンヌさんがかなりの体躯でしたが、お元気なお姿でした
いまだ健在だったのがよかった

七海さん天性なンでしょうかねぇ、いい女優さんになられてる

2013年製作、日本映画、レジェンド・ピクチャーズ作品
石川均監督作品
出演:七海なな、大口兼悟、坪谷隆寛、黒石高大、東尾真子、鈴木隆仁、酒向芳、真理アンヌ、仁科貴、小沢和義
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消された女

2018-06-09 10:51:54 | 韓国映画
やっぱり一筋縄ではいかなかった韓国映画
実に良くできてる作品ということで実際にネタバレせずに語れるかは
甚だ自信はないのですが・・・

もういきなり白昼町中で拉致られる主人公の姿から
映画の世界観に見てるこっちも、心の準備のないまま
持っていかれてしまうと言う韓国映画の作劇術のスゴさ
こう言った力業でラストまで一気に持っていく韓国映画の素晴らしさに惹かれるんだよね私は

全部見終わって、完全にラストの大どんでん返しにやられて
力が抜けてから見た予告編
そこには
"精神保健法第24条として
保護者1人の同意と精神科専門医の診断があれば患者本人の同意なしに強制入院させることができる"
って、韓国の物凄い法律が・・・
実話ベースの映画と言う謳いこみでしたが、多分に実話ベースはこの法律条文が
様々な被害者を産んできたこと、それをベースにしてるということですかね

社会派番組の司会及びプロデューサーのナ・ナスムは一年前に番組に"ヤラセ"が発覚して
今ではお化け番組の製作をさせられてる
その企画会議の中で、1年前に彼の元に日記が届けられていて
それが冒頭白昼町中で堂々と拉致され、なかば強制的に精神病院に監禁されてしまった
ヒロインのカン・スアが精神病院に監禁中に綴った日記だった

調べていくと、精神病院にカン・スアが入院していたと言う記録は全くない
そしてなんとその病院は1年前に火事で焼失しており、沢山の病院関係者と
入院患者の死亡が伝えられており
さらに入院患者としての記録がないカン・スアはその火事の日に
警察署長と言う社会的に高い地位にある義父を射殺した罪で捕まっているという現実

そこにはきっと何かが隠されていると、敏腕プロデューサーの魂に火がつき
ソウル大出身のADと真相を探り始める
なぜなら彼にはもう一度元の自分の地位に返り咲きたいと言う野望もあって
カン・スアと面会したり、火事現場の精神病院を探訪すると
なんとそこには、病院関係者でカン・スアに好意的に接していた男が登場したりと

ナ・ナスムの調査にしたがって
精神病院の院長とカン・スアの義父である警察署長との先輩後輩の間柄
さらに署長は製薬会社顧問であり、薬の横流し
さらに強制収容された精神病患者の記録のない者の臓器密売
と言った裏側での犯罪の事実があぶりだされていき
臓器を摘出するシーンが結構グロいのも韓国映画の真骨頂ですよねぇ
警察はおバカか、悪の権現と描けるのも羨ましい

カン・スアはナ・ナスムによって精神病でもなく、また義父殺害の犯人でもなく釈放され
ナ・ナスムも元の地位に返り咲くが
カン・スアを迎えにいき、彼女を自宅に送り届けた別れ際微笑みながら
カン・スアがナ・ナスムに
"精神病院では、ボールペンも凶器になるから患者には持たせないのよ"と言った

怖いですね、この台詞が一番怖い
実に良くできてる映画、これだから韓国映画を見るのは止められない

2016年製作、韓国映画(日本公開作品)
イ・チョルハ監督作品
出演:カン・イェウォン、イ・サンユン、チェ・ジノ、チ・デハン、チョン・ミニ、イ・ハクジュ、チェ・ユンソ、チョ・ジェユン
コメント (2)
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