
『絶対の声』
バラが一輪描かれており、背景はバラの色に準じた紫(青味とピンク系の混色)で、筋(襞)が所々寄っている。
どういうことなのだろう。絶対・・・の声とは。
バラ一輪、この美しさを否定するものは無い。客観的にも主観的にも《美しい》という事実に一致する。
しかし、この絶頂は続かず、いつか枯れていく自然の理に抗うことは出来ない。
咲き誇るバラには絶対の賛美があり自ら美しくその時を迎える。客観・主観の合意であるが、それは《声》のように儚く消える性質のものでもある。
絶対の響きに永続はない。
(写真は国立新美術館『マグリット』展/図録より)
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