続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

若林奮1-5-9スプリング蒐集・右手の先

2019-11-08 06:54:25 | 美術ノート

   1-5-9スプリング蒐集・右手の先

 スプリングというものは自然にはなく、人工的に造られたものである。
 そのスプリングを蒐集する意味とはどういうことだろう。

 スプリングとは、何かの衝撃を緩和するために、弾力の強い鋼などを螺旋状に巻いたり曲げたりして弾性を持たせたものであり、衝撃波を抑止する。

 右手の先・・・指のあとがついている。ストップ、二本の指で抑えられる衝撃(振動)は推して知るレベルであるが…。(板が斜めになっているのは相応の力を示している)
 この物(作品全体)がスプリングではなく、指のあと…身体につながる指がスプリングだということかもしれない。

 衝撃(振動)を受け止めるのは、そこに在る物体であり、わたくし自身である。そこで振動はひとたびストップする。
 山・樹木・建造物・人など不動のものは、すべて振動を抑止するゆえ、振動尺試作に対抗するものである。


 写真は『若林奮 飛葉と振動』展・図録より 神奈川県立近代美術館


最新の画像もっと見る

コメントを投稿