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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

🈞デュシャン『フレッシュ・ウィドウ』

2019-07-17 06:49:06 | 美術ノート

   『フレッシュ・ウィドウ』
 ミニチュアの窓:青く着色された木、正方形のなめし皮8枚、木製の板台
 19×45.1×10.2㎝

 小さな窓、こちらからあちらは見えない。見えないように遮蔽されている、開けるべき把手はついているが、決して見えない秘密の媒体である。
『なりたての未亡人』と訳されていることもある『フレッシュ・ウィドウ』、つまり今この瞬間、夫が死んだということである。
 夫の死によって未亡人になる。夫婦であった男の方が死んで、女が生き残ったという状態である。

 なぜフレッシュなのか…通常そんな表現はしない、不謹慎である。それがそうでないとすると・・・。
 一人の人間の中の男が消え、女が新しく誕生したという精神的事件かもしれない。

 変身願望だろうか…デュシャン自身が男を捨て女を選択した瞬間についてのお知らせ、この秘密機関は日の当たる明るい場所ではなし得ない。
 男も女になりうるし、女も男に変身することが可能であるという密約が閉ざされたあちらの世界では許されている。
 そして、あちらもこちらも窓一枚の隔たり、叩けば開かれる世界である。

『フレッシュ・ウィドウ』これは男女の壁を破った新しい認識であり、性の自由・解放を歌ったものである。


 写真は『DUCHAMP』ジャニス・ミンク(www.taschen.com)より


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