続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

吉川宏志(私的解釈)みずうみの。

2022-03-15 06:16:19 | 吉川宏志

 みずうみの岸にボートが置かれあり匙のごとくに雪を掬いて

 ボートは常に受け身であるが、まるで雪を掬ったように見える形である事への感慨。物が活動しているかの静かな錯雑の景。

 みずうみの岸(湖岸)はコ・ガンと読んで、固、岩。
 置かれあり(置有)はチ・ユウと読んで、地、湧。
 匙のごとく(匙如)はシ・ジョと読んで、弛、徐。
 雪を掬いてはセツ・キクと読んで、洩、危懼。
☆固い岩の地から湧(水が湧き出ている)。
 弛(ゆるんで)徐(ゆるやかに)洩(漏れ出していることを)危懼(あやぶみ怖れている)。

 みずうみの岸(湖岸)はコ・ガンと読んで、古、顔。
 置かれあり(置有)はチ・ユウと読んで、知、友。
 匙のごとく(匙如)はシ・ジョと読んで、死、如。
 雪を掬いてはセツ・キクと読んで、説、聞く。
☆古顔の知友の死(命がけ)の如き説(話)を聞く。

 みずうみの岸(湖岸)はコ・ガンと読んで、己、願。
 置かれあり(置有)はチ・ユウと読んで、治、憂。
 匙のごとく(匙如)はシ・ジョと読んで、姿、除。
 雪を掬いてはセツ・キクと読んで、切、聞く。
☆己(わたくし)の願いは、治(世の中がうまく収まり)憂(心配や苦しみ)の姿を除き、切(ひたすら)聞く(道を問うこと)である。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿