
旅行者、荷は少しでも軽量を心掛けることは肝心である。そのための折り畳み品であるというUnderwoodという名の入ったカバー。Underwoodといえばタイプライターを想起させるものに違いないが、果たして中にタイプライターは入っているのだろうか。タイプライターは折り畳めない、と思う。
『タイプライター』ではなく『旅行者用折り畳み品』である。
記録するに要るタイプライターが必須である旅行者もいるには違いないが、たとえ小型でも…疑問が残る。しかし、「折り畳み品」であると明記している。折り畳めないものを折り畳み品と言っているが、確かにカバーだけなら折り畳み品であることに納得がいく。必要不可欠な物だけを持つであろう旅行者の「折り畳み品」は正しく折り畳み可能のカバーだけだとしたら、たとえ折り畳めても無用の長物である。
カバーの中は見えない。見えない不確かな対象(目的)を旅のお供にする。「ある」が「なく」、「ない」が「ある」ものである。
この空虚に隠れた真理、それを求める旅行に携帯する『旅行者用折り畳み品』である。
写真は『DUCHAMP』(ジャニス・ミンク) www.taschen.com
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